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2005年8月12日 (金)

8月12日(2)トヨタグループ館

 大観覧車が見えてきた。バスは自動車道をおりる。
東ゲートに着く前に、斗樹は目を覚ます。
ぼーっとしたままの斗樹に声を掛ける。

「もうすぐ着くぞ」
「・・・うん。」

ガイドブックで見慣れた企業パビリオン群が見えてきた。
間近に見るとさすがに大きい。
万博に来た、という実感が沸いてきた。バスは企業パビリオンゾーンの脇の道路を通り、東ゲートのバスターミナルへ向かう。

 

バスを降りて会場東ゲートに向かう。
確かに混雑はしていないが、ゲートへと向かう人の流れは途切れることはない。ゲート前で並んで荷物検査とカバンの中身チェックを受ける。水筒の中身を訊かれる。斗樹は「ジュース」と答えると検査員は「結構です」。見るとペットボトルは回収されている。水筒を持ってきて正解だった。

無事入場をして、東ゲートの左手にあるオフィシャル・ショップでワールドスタンプ・パスポートとチケットホルダーを購入。時間は午前11時前なのに売店はレジ待ちの人がショップをぐるりと取り巻くように並ぶ。モリゾーの、首から提げるタイプのチケットホルダーが、斗樹にはイマイチの様子なので、斗樹には事前に100円ショップで購入したチケットホルダーを渡し、私が買ったばかりのチケットホルダーを、小さな子供たちにならうように首から提げて入場券を差し込む。結構 気に入った。

 さて東ゲートから会場内へと移動する。
パビリオンのあるエリアまでだいぶ距離があるようだ。
頭上を行き交うモリゾー・ゴンドラをくぐるように地下道を進み、そのあと、北ゲートをV字で囲むように作られた、屋根付きの空中歩道デッキ、北エントランスを歩く。途中、「トヨタグループ館」当日券入手に並ぶ列に遭遇する。我々が11:20から事前予約をとってあるトヨタグループ館だ。
 この人たちは朝から大変な思いをして並んで、見られるのは午後だろうか。

 デッキをしばらく歩いて一休み、デッキ上に備え付けられているベンチに座り、ここで昼食をとることとする。東京駅ホームで購入した、カツサンドをバックから取り出す。この万博会場では、早い食事時間に慣れて、食事時間を皆とズラして取るようにすれは、食事場所での混雑も避けられるのではないかと考えた。

 

トヨタグループ館の時間まで若干ある。しかし斗樹は食が進まないようだ。一切れ残した。元気も見られない。ますますこの先を心配した。

 時間も近づいた。
デッキを降り、企業パビリオンゾーンBへ。
企業パビリオンゾーンBは北ゲートの東側に位置する、トヨタ、日立、三井・東芝などの人気パビリオンが並ぶ人気のゾーンだ。
さすがにお盆休み、目の前に広がる人、人、人。
この炎天下に凄い人だ。万博に来たと強く実感する。
少し先に見えるトヨタグループ館のパビリオン。その前にさらに多くの人が並んでいる。先行予約の入口はどこか?係員スタッフに訊いて案内される。先行予約だけれども、やはりそれなりに並ぶことになる。初めての万博パビリオンなので勝手も分からず、こういうものかと並んで待つ。斗樹は相変わらず元気も無く、ぐったりとすっかりネガティブモード。声を掛けても生返事。この先大丈夫だろうか。

 

 待っていると我々の後ろにどんどん人の列が出来てくる。
入場はまだのようだ。
斗樹のテンションはますます下がっていくのがよく分かる。
そんな状況の中、並ぶ人たちの列のその横を、車椅子に乗った人、身障者が先へと案内される。この会場までのアクセスは、健常者でも大変なのに、この方達はもっと苦労されたのだろうなぁと思いをはせる。当然だが、予約なしの観覧希望者より予約者、それよりも身障者という優先順番だ。

 

 特に印象に残ったのは、身障者のご両親に連れられて来た小学生男の子二人の4人家族だ。はっきりと分かる身障者のご両親は、ここまで小学生の男の子二人を連れてくるのは大変だったろうと、深い感銘を受ける。夫婦がこれまでの苦労を重ねて二人の男の子を育てたこと、そしてこの先、子供が成長して両親の障害を如何に理解していくか、今回どんな思いで二人の子供を万博会場に連れてきたのか。ご両親の深い愛情を感じ入り、頭の下がる思いだ。是非とも楽しんで良い思い出にして貰いたいと願う。この家族に出会ったことで貴重な経験をしたと思えた。

 列に並んでいると、ショーの時に一緒に歌ったり、歌に合わせて手と体を動かしたりして欲しいというお願いがアナウンスされる。列の前に立つスタッフのお兄さんに何度か練習を強要されて、いよいよ入場だ。いよいよ並び疲れた列は、会場へと誘導される。一定の人数単位で区切られ、会場内へと誘われる。空調の効いた席に座ると生き返る心持ちだ。斗樹も疲れ切った顔をして、黙って腰を下ろした。

 そうしているうちにウェルカム・ショーが始まった。
司会をするMCが登場、若いMCのテンションはメチャ高い。やがて演奏するロボットが揃って登場し、ロボット達による演奏会が始まる。ここでロボットの演奏をバックに合唱するように、MCが観客へ呼びかける。入場前に練習した歌や動きが活きてくると言う訳だ。斗樹を見ると目を閉じて休んでいる。まぁしょうがないだろう。ゆっくり休ませてやろう。
 
MCが元気よく、
「さぁ!皆さんご一緒に!」
・・・悪いけど、そんな気分にはなれない。

ショーは続いて、メインショーへ。
天井からダンサーが降りてくる。燃え上がるような円形舞台がせり上がってくる。前衛的な音楽とダンサーが、会場の雰囲気を異様にヒートアップさせる。やがて近未来の自動車というより一人乗りのモバイルスーツという観の乗り物が会場を所狭しと出てくる。前衛的なショーは、見る人のイメージを膨らませようとする。
 しかし正直言って抽象的でよく分からない。2足移動のmobileは凄いと驚いたが、もっとトヨタらしい最新技術の車が出てくくるのかと思った。隣で斗樹は目を閉じて休んでいるが、起こしてまで見せる内容ではなかった。私も少々疲れていた所為か、それとも過大な期待をしていた所為かもしれない。

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