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2005年8月12日 (金)

8月12日(3)グローバルコモン1中東

 ショーは終わり、記念すべき最初のスタンプを押して会場を去る。
トヨタ館から出るとさっきまでの強かった日差しは雲に隠れていた。斗樹はカップ自動販売機でアイスココアを買い、ベンチに座って飲み干す。100円なり。少し落ち着いてきた様子。私もカップ自販機のコーラでのどを潤す。
さてどうするか。
この時間ではガスパビリオンの当日予約券も面倒になり、次の先行予約、日立グループ館までの時間は、外国パビリオン廻りにあてることにした。
最初はまず、グローバル・コモン1から。グローバル・コモンとは外国パビリオンが並ぶエリアゾーンのことだ。
コモン1は東南アジアを除くアジア・中東の国々のパビリオンが並ぶ。「さてと」歩き出す。
どんよりと重い空を見る。雲行きが怪しい。

「ドォン!」
突然、雷が落ちた轟音。会場アナウンスが流れる。
「会場近くに落雷がありました。」

会場内に溢れる来場者達に不安などよめきが出てきた。
ぽつりぽつりと雨も落ちてきた。
企業パビリオンBのゾーンからグローバル・コモン1へ。
東南アジアを除くアジアの国々のゾーンだ。そこへの移動のルートは、グローバル・ループと呼ばれる、木のデッキで作られた自然に優しい空中回廊だ。全長2.6km、幅21mで長久手会場内の各コモン、各ゾーンをグルリと上から廻るように段差無く設けられているので歩きやすいそうだ。この回廊=グローバル・ループの上を歩く人とともに、トラムという遊園地の電車のようなものや、人力車ならぬ自転車タクシーが動いている。

グローバル・ループのデッキを歩きながら、持参した折り畳み傘を広げると、徐々に雨脚が強くなってきた。
とにかくどこでも良いからパビリオン館内に入ろう、と足を速める。グローバル・ループを歩く他の人たちも同じ気持ちのようだ。
グローバル・コモン1が見えてきた。と急に強い雨が。
どしゃぶりだ。木のグローバルデッキに叩きつける雨音。

一番近いパビリオンの列へと急いで走る。
館内へ入場するため、列に並ぶ。とにかく軒下に入ろう。
あれだけ会場内の至る所に溢れていた人が、今はこのどしゃぶりの雨を避け、建物や屋根のある場所で雨宿りをしている。
誰もいなくなったエリアゾーンやグローバル・ループを大きな音を立て叩きつけている雨を、ただ黙って見つめながら入場を待つ。時々雷の音がする。この大雨だ、軒下にいても濡れてくる。

「早く館内へ入りたいね。」ぽつりと言葉になる。やがて入場出来た。

サウジアラビア館」だ。

館内にはいるとひんやりと、暗めの照明で、異国のムード漂う、厳かな雰囲気の空間だ。
砂漠の民の生活が伺える展示が続く。
天井から吊らされた、輪切りの半透明造形が連なる不思議なものが目を引く。
近くにいた民族衣装を美しくまとった女性アテンダントに訊くと、「水」をイメージしたオブジェという話。
サウジでは水は神聖なものなのだ。
壁にかかる大きな絨毯が目を引く。
アテンダントの説明で、これがキスワという聖地メッカの神殿にかけられている貴重な品だと聞き驚く。そう云われると確かに神々しい。
繁々と見て記念撮影。

さらに奥に進むと大型サークルビジョンでサウジアラビアの歴史が紹介されている。壁に沿って腰を下ろし、暫し360度の映像を楽しむ。派手さはないが、分かりやすくて良質の内容だと思う。今まで知らなかったサウジアラビアを知る事が出来た。
結構お薦めのパビリオンだと思う。
出る時にCDのお土産も貰った。単純に嬉しい。


「斗樹、ここ 結構良かったね」
「うん、おもしろい。」

斗樹も気に入ったようだ。
少し元気も出てきた。
 外に出ると雨も上がっていた。
いいぞ。
続いて隣接する「イエメン館」へと入る。
イエメンの町並みが紹介されている。

砂漠の民の町だ。


次は「カタール館」。

砂漠の民であると同時に海の民でもあることが分かる。
月の砂漠よろしく民族衣装をまとった男性たちがソファーで談笑している。
思い切って声をかけ、斗樹との記念撮影をお願いすると、快諾。彼らは斗樹を笑顔で呼び寄せ、ソファーの真ん中に座らせてくれた。
カタール人に囲まれて記念撮影、御礼を言うと笑顔で返してくれる。

とても気立てのいい男たちだ。

カタールと言う国が好きになった。


 パビリオンの並びに沿って、次は「イラン館」へと入る。イエメン館から次々と、並ばずに入っていける。ストレスが無くて気持ちも良い。中近東の文化が続く。ここも水がテーマになっている。砂漠だからこそ水というのは聖なるものであり、民に欠かせない、貴重な繋がりがあるのだと改めて感じる。

イラン館を出ると隣はカレーレストラン、そして更にその隣に慣れ親しんだコンビニ「ファミリーマート」がある。
「ちょっと寄ってみる。」

斗樹は、早速店内に入る。
いつも見慣れた商品が並ぶ。落ち着くようだ。
料金も通常価格だ。だからレジ待ちのお客が店内をぐるりと廻るように並んでいる。

ちょっとした買い物をしてコンビニを出る。その後このファミマ前を通った時、驚いたことにコンビニ店内への入場規制をしていた。店内入場待ちに10分だそうだ。周りのパビリオンより人気があるのが妙。

さて。雨もすっかり上がり徐々に気温も上がってきた。
蒸し暑くなりそうだ。
次は、「バングラディッシュ館」。
イスラム圏はまだ続くが、若干趣は変わってきた。しかし展示されているリキシャ(日本の昔の人力車みたいなもの)は派手派手の色で、装飾コテコテはまさに中東文化だ。

コンパクトなパビリオンは続く。
次は「パキスタン館」イスラム教の国だ
。しかしなぜか、パビリオンの中央にはガリガリに痩せ細った仏陀の像が。日本の仏像とは異なり、仏陀が断食の苦行をしているところの像だ。東南アジアでよく見かける。苦行の無意味さを知った仏陀が、この断食苦行失敗の後、瞑想により菩提樹の下で真理を悟るのだから、まさにこのガリガリお釈迦様は、真理の悟り前、仏陀になる前という、「夜明け前」を表現しているのだな、と改まって この像に思いを馳せた。

その隣にある「スリランカ館」は一回り大きいパビリオンだ。
ここから仏教色が強くなっていく。
館内に入ると中央のドンと、仏教寺院が再現されている。
なかには勿論仏像が納められている。それだけではない。天井・壁一面に壁画や伝統装飾で飾られて、荘厳な空間を演出している。斗樹と一緒に天井を見上げるが、あまりの数に首が疲れてくる。また工芸を実演している人がいて、まさに伝統色の強いパビリオンだ。
スリランカの文化がこの広い館内一杯に濃縮して紹介されているようで興味深い。

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