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2005年8月13日 (土)

8月13日(10)まだまだ続くコモン4(3)

ワッフルと言えばベルギー、ビールと言えばベルギーという、「ベルギー館」に入ると、大きなキャンバスに迫力ある絵画に圧倒される。しかも大変細かく描き込まれている力作が何枚もあり、一枚一枚が魅力溢れる出来映えだ。それだけではない。その絵が動くのだ。視線が変わったり仕草に変化が出たり、驚くばかりだ。ベルギー芸術はあなどれない。

続いて足を進めると、パビリオンの壁面を利用した、270度のパノラマスクリーンに驚かされる。そこに映し出されるベルギーの町並みや自然。ベルギー館の世界観に包まれ、斗樹と共にしばらく見とれていた。ワッフルやビールどころのパビリオンじゃない、素敵なパビリオンだった。でもやはりレストランバーは混んでいた。

 北欧共同館は北欧、スカンジナビア半島を中心の共同館だ。入ると広い館内。広い空間を演出するセンスの良さが第一印象だ。北欧の樹林を散策するかのような通路を通って中を進む。何もない空間にも内装のデザインセンスが伺える。高い天井はよどみない北欧の空を見ているかのよう。まさにテーマの通り「北のオアシス」

やがて参加した北欧5カ国の、産業や文化を紹介する展示パネルが斜めに連なって並ぶ。パネルを四角に区切ってセンス良く展示するあたりも視覚重視。けっこう見応えがある展示だ。斗樹はくるくると何度も見てまわっている。気に入ったようだ。

館内をまわって通路は下に降りる。そこには、北欧の絵はがきBOXが置かれていて、自由に持ち帰って良いようだ。お土産で何枚か戴く。その左手に池がある。そこにメッセージを書いて折り紙の船にして流すと、北欧に辿り着くという。こんな話も北欧らしくてロマンチック。

「斗樹、どうする、流す?」
「いや、遠慮しとく。」
「そうだな。」

苦笑しながら、このファンタジーな館を出ることとする。

 夜も更けてきた。コモン4の端にある「コーカサス共同館」は、そのパビリオンの表に大きく「健康と長寿」と書かれている。無知な私はコーカサスがどこなのか全然知らなかった(今でもたいして知らないが)。3カ国に分かれたゾーンを見て回ったが、よく覚えていなく、私の印象に残ったものはなかった。

しかし、後日TVで、コーカサスの現状を知り、大変ショックを受けた。アゼルバイジャンアルメニアの2国が、1988年からずっと紛争をしているということだ。この2国に加えてグルジアと、緊張感あるこの3国が共同で出展するとは、国際事情をよく知る関係者は誰も思わなかったそうだ。多くの犠牲者が出て今なお戦火にある2国からの女性スタッフは、最初は口もきかなかったそうだが、今では大変な仲良しだそう。

この地球博が終わって、それぞれ母国に帰ると、互いに音信のしようもない、戦争の敵国同士。パビリオンに大きく訴える「健康と長寿」が意味深く感じてしまう話であった。

                                                  (Photo: ryuu dohさん/2・3)

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