« 8月13日(8)グローバルコモン4へ | トップページ | 8月13日(10)まだまだ続くコモン4(3) »

2005年8月13日 (土)

8月13日(9)グローバルコモン4(2)

次は「イギリス館」へと向かう。ここは並んでいて10分待ちくらい。夕方のせいか、またはコモン4が各ゲートから離れているせいか、どこのパビリオンも待ち時間が短いか待たずに入れる。イギリス館の塀に沿って並び、いよいよ入口からはいると、目の前には草花に埋め尽くされた大きな庭が。イングリッシュ・ガーデンと名付けられたこの自然の空間に、鳥の鳴き声のBGMも流れて心地よい。自然の樹木、草花だけでなく、造形作品も飾られていて、来場者の記念撮影にはもってこいのようだ。

庭をグルリとまわるようにして建物にはいると、暗めの空間のあちらこちらに人だかりがある。それぞれの参加型のコーナーで、鮫の動きをデモンストレーションしてみたり、ヤモリの動きをみたり。そこからヒントを得て、視聴覚障害の方にむけた開発や競技用水着の開発へのつながり。まさにイギリス人の、自然の叡智からのインスピレーションの享受に感心させられる。いつの時代も先端を行く英国人の独創性が、多少とも理解出来そうな内容だった。


でも子供達はそういう深い意味や訳も分からずに、そのシステムやデモを楽しんでいる。科学館のように、レバーやハンドルを触って遊ぶ。それはそれで良いとも思う。

英国人の妙なこだわりを感じてしまう部分もあるが、斗樹はけっこう面白そうに展示やデモを見て回っているようだ。

イギリス館の向かいに見える「チェコ館」も入場者の列は出来てはいるが、進みは早い。すぐに入場出来た。館内に入ると、ひな壇式半円形の観覧席が広がる。ひな壇の手前に、色々な素材を使った打楽器が並べられ、子供達がそれに興じている。大人はひな壇に腰掛けて休んだり、談笑したり休憩をしている人たちが多い。打楽器は面白そうだが、子供達の後ろで順番を待っていても、番はまわって来なそうだ。ひな壇の中段ほどに腰を掛けて休憩。ファンタジーと音楽の庭園」と謳うチェコ館は、数多くの音楽家を輩出した国なのだなとしみじみ。

さて次は、「オーストリア館」。ここは人気のパビリオン、外から館内の様子が伺い見られる。子供達が館内の斜面をソリに乗って滑り降りる。雪山のリュージョン体験だ。並ぶこと20少々、どうにか入館すると、館内全体はひんやりした空間で居心地はよい。下からスロープを見上げると結構な長さの斜面だ。ソリの順番待ちの人も多く、滑り降りてくる子供らの多くは、もう一度斜面を上がっていく。ソリ滑りをしない我々は早々に退出した。オーストリアこそもっと音楽に関するテーマあると嬉しかったのだが。オーストリア館を出てその横は「山」と大きく日本語で書かれたパビリオンの「スイス館」ここの混み方は凄い。このグローバル・コモン4の一番人気のパビリオンだ。約1時間待ちはつらいので、今回はパスする事とする。

次に入った「アイルランド館」は、今までと雰囲気が違う。イギリスの北にあるアイルランドは、「ポール・マッカートニーが「アイルランドに平和を」と歌ったりしているように、紛争の歴史は生々しいが、北のケルト文化の透明感は美しくもある。館内にそびえる、石で出来た十字架=ハイクロスは、アイルランドの修道院に現存するレプリカだそうだ。さらにその上、ドーム天井には青い空が映写され、厳かな空間を演出している。

さてその隣は、「ルーマニア館」。ここはどうやら、夜7時まで生演奏をしているようだ。我々が入った時間は7時過ぎ。中にはいると大きな水車が出迎える。そしてスクリーンにルーマニアの紹介映像が流れている。中を歩くと、階段式の演台。その一番上に飾られている人形達は、照明も落とされ少々不気味でもある。この演台にはロープが張ってあって、今の時間には入れない。遅い時間のため、今日はおしまい、という感じだった。


             パビリオンを左回りで次へと移動、次の「ポルトガル館」は、最初に外来語からの紹介で始まる。たばこ、カステラ、ポルトガル語から派生した多くの外来語が紹介される。日本と馴染みの深い国だと再認識。特に日本中世における、ポルトガルの役割は大変大きなものだった。ポルトガルの出現が日本の歴史を変えたとも言える。そんなポルトガルの展示の中心は、コルトだった。コルト素材の商品が多く並ぶ、もちろんお土産も。かつての植民地王国も今では妙に素朴。
(Photo: ryuu dohさん/オーストラリア館・昼間のポルトガル館)

|

« 8月13日(8)グローバルコモン4へ | トップページ | 8月13日(10)まだまだ続くコモン4(3) »

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 8月13日(9)グローバルコモン4(2):

« 8月13日(8)グローバルコモン4へ | トップページ | 8月13日(10)まだまだ続くコモン4(3) »