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2005年8月の29件の記事

2005年8月14日 (日)

8月14日(8)そして会場をあとに

 少々離れた所まで来てしまったので、会場内のスタッフに東ゲートまでの近道を確認。そうして企業パビリオンゾーンAの前を通り過ぎ、北ゲートをくるりと見下ろすように作られた北エントランス(U字ループ)へ エカレーターで上り、企業パビリオンBを横目で見下ろすように東ゲートへ向かう。途中、一休みしてショップで物色。それほど東ゲートまで距離はある。歩くのはこれが最後だ、と言い聞かせながら重い足を前に出す。

東ゲートまで人の流れは途切れることはないが、北ゲートと比べるとずっと空いている。東ゲートが見えてきた。いよいよゲートを出て、万博会場を後にする。


「さようなら、万博。」

 


 ゲートからシャトルバス乗り場のある東ターミナルまで、エスカレーターで一直線、停車しているバスに乗り込むと、どかっと腰をおろしてやっと落ち着く。まもなくバスは席が埋まり、出発となる。バスの車窓から、これから日も傾きかけるだろう万博会場を、ぼんやりと見ている。濃密な時間、でもあっという間の3日間だったと感慨にふけりながら、バスは万博会場を背に高速自動車道へと向かっていく。

駅まで特に渋滞することなく50分もかからず、名古屋駅に到着したが、いつのまにか街は夕方の慌ただしさにあった。指定をとった「のぞみ」まで、まだ1時間以上時間がある。ターミナル地下街を散策、早い夕食をとるお店を物色、和風ラーメンで決まる。さっぱりとした味わいでまずまず。それ以上に水を何倍も飲むことになる。疲れ切った体が乾いた砂のように、冷たい水が身体に吸い込まれるように補給されていく。その後、ういろうのお土産を買ったりして時間を費やす。

 18:45名古屋発のぞみ22は、順調に20:30東京駅着、そのあと上越新幹線に乗換え、20:48東京駅発あさま571号で21:38本庄早稲田駅にやっと到着長い旅は終わった。改札口を出ると、夜空の下、無料駐車場までてくてくと歩く。帰ってきたと実感する。とっても疲れたが、素晴らしい体験をした最高の愛・地球博であった。斗樹に本当に良い経験をさせることが出来たと喜んでいる。肉体はぼろぼろだけど、「また行きたいなぁ」、素直な想いを載せ、車は自宅に向かった。

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8月14日(7)長久手日本館

グローバル・コモン5を後にし、少々歩いて「長久手日本館」に到着。先行予約の入口は、ずらりと並ぶ長蛇の直並び列の左側に専用の入口がある。入場券を端末機で認証して中に通される。館内通路を歩くと女性アテンダントの数が多いのに気が付く。一つの角に4~5人もいたのでは仕事がないのでは?などと余計なことを考えながら足を進めると写真パネルのある部屋につく。1945年の写真パネルと2005年の写真パネルが2組、それぞれ同じ場所を撮影したものとか。時代の変遷を写真で紹介している。
60年の時の流れを写真で感じながら、パビリオンの説明を受け、動く歩道に向かう。動く歩道では、1945年から10年単位での時代を反映する日常品・家電品と陳列、背景には当時の町並みがイラストで描かれている。斗樹も興味深く眺めていた。
「お、坂本九のレコードがあるぞ」
「うん。」

アナログレコードマニアの斗樹の目が輝く。

「あ、ファミコンがある、マリオだよ。懐かしいね!」

1分少々のノスタルジックな時間旅行(タイムトラベル)も、時代が現代2005年までくると展示は終わり、動く歩道もそこで切れる。案内に従って先へと進む。

次は話題の360度全方位スクリーンの体験。誘導されたのは「地球の部屋」と呼ばれる球体部屋で、真ん中を串刺す渡り橋に、ゲストは手すりの下をのぞいたりしている。我々は先頭にいたため、出口ドアを背にして球体全体を見るような位置に立つ。

まもなく映像が流れる。大空を飛ぶシーン、海中で鯨が横切る迫力、360度からの映像はまさに臨場感の連続だ。素直に凄いと感じてしまう。3日にわたる万博体験の終わりを飾る演出のように感じた。

貴重な体験はやがて終わり、球体の部屋を出て、うっすらと暗いけど嫌ではない、広く床がデコボコしたゾーンへと誘われる。何か森林浴をしているような、癒しセラピーの落ち着く部屋だ。光と香りが優しく包んでくれる。「ここは好きだよ」と素直に言える場所だ。荷物を確認するために、その場に座ってバックを開く。と、すぐに女性アテンダントが寄ってきて、座ってはダメだと注意された。荷物を確認だけなので、と説明しても聞いてくれない。やむを得ず、立ったまま荷物の確認。さっき素直に感じた「ここは好きだ」は、少し好きではなくなった。

暫らくここで時間を過ごし、外に出る。時間はまだ16時にもなっていない。予定以上に早く終わったため、当初はこの後速攻で帰路につく予定だったが、もう少し会場で時間を費やすことにした。名古屋駅18:45発のぞみまでまだまだ時間があった。しかし人気のパビリオンに並ぶ時間も気力もない。とりあえず未踏のエリアに行ってみることにした。

             「遊びと参加ゾーン」に行く。日本館からゲートに向かう途中の寄り道だ。そこに、お化け屋敷、レーザーガン・シューティング、アイスワールドなど。アトラクションがミニ遊園地のように狭い敷地に並び、子供達の歓声に満ちている、「ファミリー愛ランド」の中を通り抜け、わんパク宝島に入館。子供向けの施設で、色々なロボットなどもいる。小さな子供たちを連れるファミリー客で賑わっている施設だ。

次は「地球市民村」パビリオンへ。NPO・NGOがコンセプトをもって構成している展示内容は興味深く面白い。混雑した会場内とうってかわって、静かで落ち着いて見学できる環境もいい。(子供には退屈だろう)

早足でパビリオン内を一周したところで、まだまだ観たいが時間も無くなってきたので、後ろ髪引かれながらパビリオンを後にする。個人的には結構お薦めかもしれない。さていよいよ会場を後にすることになる。岐路は東ゲートから名鉄シャトルバスで名古屋駅まで直行だ。必ず座れて乗換えの手間苦労なしなのが、疲れた体にはいい。但し、ここから東ゲートまでは少々歩かなければならないが。

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8月14日(6)グローバルコモン5

3つのうち「エジプト館」へと並ぶ。エジプト館は20分待ち、あとの2つは待ち時間は0分だった。最初にエジプトをクリアすると後は楽になる筈である。もう何を見たいかという感性ではなく、どうすれば楽になるかという点に、我々の行動がシフトしたのはどの段階くらいだったろうか、覚えてもいない。並ぶと列は比較的サクサクと進み、館内へ入る。

ルートで区切られた館内は建物内を見渡せる感じで、ドーム型展示と言える。歴史ある展示物もレプリカで、近くに見られて良いのだが、あまり足を止める人も少なく、見学の流れはスムーズだ。ただ最後のお土産のコーナーで人の流れは堰き止る。通路も狭くはなっているのが要因か。お土産も手抜きみたいなものも多かったが、私はここで2つ購入した。金属の壷をモチーフにした飾り物と額で、しめて1600円なり。つくりはショボイ。でも思い出、思い出と自分に言い聞かせる。

続いて「南アフリカ館」。エジプト館を出て中庭を挟んでの入口だ。南アフリカ館は実はよく覚えていない。その後入った「アフリカ共同館」と隣接しており、アフリカ共同館が30国近い国々の共同展示であり、それと一緒くたになってしまった。ただ南アフリカ館でお土産の人形を買ったらしい。(自信はないが)とにかくアフリカの人形であることは間違いない。

「アフリカ共同館」ははっきり覚えている。まさに共同ブースのバザール状態だ。アフリカの国々のブースが、この広い会場の中に所狭しと立ち並び、その国の紹介、自然の素晴らしさや歴史を展示して、その国を代表する品がバザー状態で並んでいる。ワールドスタンプも30個以上あるようだ。人を掻き分け探すだけでも疲れてくる。スタンプ探しは一番の目的となってしまったのがあまりに悲しい。


とにかくここ、アフリカ共同館は、まさにアフリカンバザール、いやワールドバザーと呼ぶに相応しい、絢爛なパビリオンである。市場にいるような活気を感じる。もし時間が許されるならじっくりと見て楽しみたい。しかし、
15時の長久手日本館の予約時間に戻らなければならない。

後ろ髪を引かれながら、さぁ最後の予約パビリオンへ向かおう。

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8月14日(5)シンガポール館

「シンガポール館」20分待ち、並んで暫くすると、我々の20名位後ろにパビリオンのアテンダントの女性がプラカードを持っている。50分待ち」と書かれ、最後尾に並んでいる。ちょうどショーの入れ替えの時期に当たってしまうためだろう。もう少し並ぶのが遅ければ、我々も50分待ちだったと思うと、多分並ばなかったと思う。もう長時間並ぶ体力は無くなっていた。並ぶだけではなく、歩く、いや立っている力も無くなってすぐ座りたがる状況だ。少しずつだが前に進み、いよいよ館内に入る寸前で、我々の2グループ前で一旦ストップ。もう少しだったのに残念。透明ビニール傘をアテンダントから渡され、入場を待つこと暫し。

             いよいよ中に案内されると熱帯雨林のイメージの小経を進んで、熱帯木々の立ち並ぶ円形のホールに出る。正面のスクリーンに映し出された映像が始まり、シンガポールの紹介が流れる。そして映像はいよいよ自然気候の話へ。そしてアナウンスに従って、見学者一人一人が手にもった透明ビニール傘が、ホールに花開く。そしてザザーと勢い良いスコールが再現される。上を見ると大きなシャワー口が幾つも並んでいる。シンプルな仕掛けだが、愛嬌があって面白い。冷静になって考えるとくだらないが、万博というお祭りでは素敵な演出だ。やがてスコールも終わると、傘をアテンダントに返してホールを出る。

 通路の展示・案内を見ながら足を進めると、ショーが行われる雛壇へと出てきた。一人の男性演者が化粧を終わったところだった。ガラス越しに外からも見えるようになっている。雛壇の反対側には、大きな図書館風に書籍が並ぶ。どうやらシンガポールの資料のようだが、雛壇でショーが始まると出られなくなりそうなので、観覧もそこそこに早めに館を出た。

             時計を見ると
13時を回っている。次の予約は15時からの長久手日本館だ。それまでの時間で、未踏の地「グローバル・コモン5」(アフリカ・エリア)をクリアしなければならない。パビリオンとしては4つだけなので、いけるという感触はある。あとは自分の足との勝負だ。

東南アジアエリアのインドネシア館の横を通り、グローバル・ループに出て長久手日本館を左手に見ながら回廊を南下する。ここは下り坂なので多少楽ではあるが、この好天気で熱くなった回廊を歩くことが体力を奪われていく。10分足らず歩くとアフリカ・エリアが見えてきた。歩きながら携帯サイトで待ち時間情報を収集するとNEDOパビリオン80分待ち、もう考えることもなく断念、残り3つのパビリオンに絞られた

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8月14日(4)グローバルハウス

こいの池をぐるりと周る感じで、途中マンモス・ラボ単独見学の長い列を横目に、「グローバル・ハウス」へ。細かい霧を発生させている緑の壁バイオラングを通り過ぎ、少し早めだけど事前予約ゲートに入る。しかし既に6070人位は並んでいた。我々が並んでまもなく上からの記念撮影が行われ、いよいよ入館。この時間帯になると早く空調の効いた館内に入りたいという気持ちが強くなっている。正午前、とにかく暑い。

中に入るとひんやりと生き返る心持ち。カード型端末装置を一人一人渡され、それで色々な展示品の説明を聞くのだが、端末機から聞こえる説明アナウンスが途切れ途切れであまり使い勝手が良くない。

「斗樹、説明、聞こえる?」
            「うん、まぁ。」
            「俺、機械を強く耳に当てすぎて痛くなっちゃったよ。」

結局耳も痛くなり途中から普段通りの展示の説明書きを見て進む。その後、このパビリオンの売りの一つ、スーパーハイビジョンを見るが、確かにキレイ。先ほど入場待ちの時に撮った映像が、スクリーンにとてもキレイに映し出される。

「おぉ!」ゲストから一斉に感嘆の声が上がる。これは凄い。映像とは思えない、その鮮明さリアリティさに正直驚いた。ただその後流れる映像は特に面白い映像ではなく、最新技術を確認できた程度で、折角のスーパーハイビジョンが何だかもったいない。

その後マンモス復元像月の石の展示を見ていよいよ冷凍マンモス。まさにこの「愛・地球博」最大の話題である。人気は凄いものを感じる。マンモス・ラボに誘導されながら、ガイドのアテンダントが色々と注意をアナウンスする。

さぁいよいよ、冷凍マンモスとのご対面だ。動く歩道に乗りながらガラス越しの数秒間のご対面は、実にあっけなく終わった。ロシア館でも復元のものは見たし、さっきも復元像をグローバル・ハウスで見たばかりなので新たな感動はない。確かに本物の質感というか、リアリティーさは肌で感じることは出来た。しかし「貴重な資料だから腐ったり崩れたりしないように管理が大変だろうな」というのが正直な感想だった。動く歩道で僅かのご対面だが、動かなくても多分そんなに長く見ることもなかったと思う。

退館して真っ先に座りたいと思った。グローバル・ハウスオレンジは入場待ち状態からシアター・展示物とマンモスまでずっと立ちっぱなしの時間だったから。外に出てベンチを探して座るが、日に照らされてベンチが熱い、熱い。でも我慢して座ること数分。水分を補給してグローバル・コモン6シンガポール館へ向かう。コモン6ではここだけが残っている。ここがクリアすれば6は完全クリア。他のエリアの完全クリアは難しそうなので、一つくらい完全クリアを作りたかった。

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8月14日(3)フランス館

続いて、「フランス館」へと移動、このフランス館はドイツ館と同じ建物の中にある。並ぶ場所が今一つわからず、場内警備の人に訊いて列へと並ぶ。20分待ち。列に並ぶも日差しが強くなってきたので、日陰に入りたい心境だ。建物の軒下に入って一息。そこからまた10分程して入館。独特の色彩感覚の施設に入り、シンプルかつイメージフルな館内を奥に進んで、映像シアターへ。内容はメッセージ性の強いもので、自然環境を大切に、貧富の問題、地球汚染・公害と、難しい内容を分かり易く紹介したのは評価できる反面、少し前のフランスの核実験を思い出し、この矛盾をどう解釈するかを考えていた。

しかしこれらの難しいテーマの映像を飽きさせずに見させる内容はたいしたもの、殆どの人が途中退場しなかった。映像が終わって入場者は皆外へ移動、途中のエリアもフランスらしいお洒落なつくりはさすがだが、余り興味を示さず退出していった人も多かった。

「斗樹、どうだった?」
「社会性のテーマの映画だった。」
「分かったかい?」
「まぁ。面白かった。」

展示室から出るとスーベニアスペースは明るく広く、ドイツ館と共用のようだ。立ち並ぶお土産ショーケースの奥にあるスタンプを押して帰ろうとすると、「おや?」よく見るとドイツ館のスタンプコーナーを発見。

「お~い、斗樹、ここにスタンプがあるぞ~!」
「ん?」
「ほら、ドイツ館。」

ドイツ館はパビリオン内を見られなかったが、せめてスタンプぐらいは記念にとポン。(形だけスタンプクリアとはちと寂しいが、やはり嬉しい・・。)

この時点で時間は11時近く、午前中は早いものだ。この後、11:50からグローバル・ハウス(オレンジ)からマンモス・ラボ事前予約があるので早めの昼食ことにする。歩いて3~4分ほど、西エントランスのショッピング・モールのようなところにある、オフィシャル・ショップで斗樹は思い出に記念コインを。そしてエスカレーターで2フロア分下がって、地上へ。ずらりと並ぶフードコートに世界の味覚の店・店・・・。

 そんな中、斗樹のリクエストでラーメン屋「岡本屋」チャーシューメン+ソフトドリンク付 1000円を注文。屋根があっても屋外のラーメンは暑かった。味はそんなに悪くない。一息ついてグローバル・ハウスへ向かう。会場警備員に行き方を確認し、グローバル・ループの「下の道」を通る。これはいい。今まで知らなかった。昨日まで陽が強くふり注ぐグローバル・ループの上を歩いていたが、よく見ると下のほうが日陰で、歩いている人も多いように思う。3日目にしてはじめて知った事実。

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8月14日(2)大地の塔からクロアチア館へ

企業パビリオンを過ぎて、グローバル・コモン1周辺の自転車タクシー乗り場で、自転車タクシーに乗るために並ぶ。(斗樹に「歩いて急ごう!」と急かされるが、正直 足が疲れている・・。ごめん、斗樹。自転車タクシー使わせてくれ・・・)行き先はグローバル・コモン3までだ。並んで間もなく我々の順番が来た。

自転車タクシーをこぐアルバイトの、地元大学生のお兄さんに色々と情報を訊く。

「この時間では既にドイツ館は2時間待ちですよ。」

ドイツ館狙いの人たちは、朝、ドイツ館に近い西ゲートからどっとやってくるらしい。
「がっかりですね~。」

この時点で今回はドイツ館を諦めることとなった。アルバイトのお兄さんの話では、クロアチア館が一番のお薦めという話を聞く。ここで再度、今日一番初めの入場挑戦パビリオンはクロアチア館に変更となる。途中、自転車をこぐアルバイトのお兄さんが「大地の塔」を見ながら、

「ほら、大地の塔、まだ殆ど並んでいないですよ。」
と狙い目を教えてくれた。ここでルートが①クロアチア館②フランス館の後、③大地の塔となった。

朝から大行列で並ぶドイツ館を横目に、自転車タクシーをグローバル・コモン3で降り、クロアチア館に足を向ける。なんと、クロアチア館の入り口前に二組がいるだけであった。しかし、なぜか入場待ち?入口から中を伺うと、パビリオンの若い男性アテンダントが掃除機でカーペットをまだ清掃中。
            (もう開場の9時を回っているのに・・・)若い職員に声をかけ、
「5minutes? 10minites?」と開場までの時間を訊くと、両手を広げて2回パーを出し、入場まで「20分」待ってくれ、と教えてくれた。

朝の20分は大きい。ここでまたまた予定を変更、先ほど空いていたのを確認できた「大地の塔」へ行き先を変更し、ますます行列ができるドイツ館を横目に、大地の塔へと足を急ぐ。(ドイツ館はこの日4時間待ちまで延びたそうだ)
             歩いて6~7分位か、「大地の塔」に到着すると既に40分待ち、まぁこんなものだろうと、行列に並ぶ。しかし予想以上に列はスムーズに前に進んでいく。朝だから皆の移動も早いのかもしれない。40分もかからず館内に入ることができた。

いよいよギネス認定の世界最大の万華鏡体験だ。暗い通路を登っていくと、万華鏡の見られるスペースへと出る。頭上に広がる彩り煌きの世界をずっと見上げていると疲れるためだろう、入って奥側面に頭上の万華鏡が鏡に反射して見られる仕組みになっている。横を見ていても頭上の変化が見られるので上を見ているのに疲れた人には最適だろう。

次のパビリオンへの移動もあり、万華鏡の光の演出を堪能したあと、次へと移動する。

再度「クロアチア館」へと戻る。今回のパビリオンでお薦めNo.1と自転車タクシーのお兄さんの話についつい惹かれて「是非みたい」と、こだわってしまった。パビリオン入口に到着したら既に開場し、列も50人位だろうか、並んでいる。10分の待ちというところか。

クロアチア館は映像シアター型のパビリオンのため、暫くそのままの待ち状態のあと、開場すると一気に入口に吸い込まれていく。

入館すると、最初のプレショーは壁面での塩田映像、それをカーペットの床に座って鑑賞、可もなく不可もなくといったところ。何せNo.1という評判なのだから、鑑賞する眼も自然と厳しくなる。

プレショー映像は終わり次のフロアへ移動。ドアが開くと、フロア一杯に白い塩田、そこに波の映像が投下。海に沈む塩田の上を歩くような印象。塩田の真ん中に渡り通路があるが、途中そっと白い粒を拾って舐めると確かに塩だ。渡りきると塩田を囲むように人が並ぶ。そして人のいるところが、せり上がっていく。「お!」という驚きの声。塩田が下へ。10mほどせり上がると、波の映像だった塩田が明るくなり、人の映像に変わる。ここからクロアチアの町を空から撮影した映像となり、我々はクロアチアの町を空中散歩するような感覚になる。この浮遊感は面白い。思いがけない体験だ。余計なメッセージは一切ない、それが見る人のイマジネーションを膨らます。ショーの時間は15分くらいとのこと。確かに楽しめる。塩のインパクトが強く残ったせいか、出口で塩のお土産に目を奪われ、つい購入。1000円なり。

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8月14日(1)最終日始まる!

3日目 (8月14日)天気 晴→曇 最高気温37.1℃ 入場者数136,851

朝、目覚める。疲れは多少残っているが大丈夫そう。今日が3日目、我々の万博最終日だ。まずヤマト便で自宅へ送る荷物を段ボールに詰め始める。必要最小限の手荷物にする。貰ったパンフやおみやげも雨具も段ボールにしまい込んだ。斗樹の部屋へ行き、送る荷物を預かってきて、フロントで自宅へ発送の手続をする。時間は7時前。部屋に戻って身支度を済ませる。

ホテルアルファーワン豊田を7時過ぎにチェックアウトし、出発した。空を仰ぐと昨日より、空は青くよい天気だ。暑い一日になりそうで怖い。

新豊田駅を7:29、万博八草駅に向かう。やはり昨日と同様、電車は混雑して座れない。昨日より1本早い電車だが、昨日より混んでいる感じ、お盆休みの日曜で天気も良いので、今日は人出も予想される。電車に揺られながら、スタンプ・パスポートを開いて、昨日まで押したワールドスタンプをしみじみと見る。戦勝品を見るかのような、多少勝ち誇った喜びを感じながらも、まだまだ足りないという不満も感じてくる。そして今日一日頑張ってまわろうという気持ちを起こさせる。

万博八草駅からリニモに乗換え。昨日よりも乗換えに慣れ、スムーズに進むが、やっぱり昨日と同様にリニモ乗り場の階段下で扇型に並ばされる。相変わらずの人気のようだ。いよいよ乗車、今回はリニモの4人席に座れた。昨日は先頭車両 今日は席に座れたのと、両方経験出来、取りあえずは上出来と言える。

リニモから見えた北ゲートに、リニモの乗客たちから驚きと落胆の声かなりの人出だ!昨日よりも早く出たのに、既に昨日以上に並んでいる。

開場は8:30にされ、徐々に入場を待つ行列は前に進む。しかし荷物検査で思うように進まない。会場内に目をやると既に多くの人たちが会場内を小走りに移動している。今日の当日予約もこの時点で諦めた。

開場してからおおよそ30分後の9時前に我々も入場できたが、企業パビリオンには人の群れができ長蛇の列となっている。当初の思惑では、ガスパビリオンでの当日予約を入れてドイツ館へ行く腹積もりだったが、企業パビリオンは素通りし、朝一のチャレンジはドイツ館に変更、グローバル・ループで足を速める。
            「さぁ急ごう!」


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2005年8月13日 (土)

8月13日(12)そして2日目も

ライトアップされたグローバル・コモン4のパビリオンを後方へと見送りながら、ゴンドラの向かう先に、遠く企業パビリオン群のイルミネーションが見える。

やがてこいの池が眼下に。こいの池ナイトイベント~こいの池イヴニングの最中だ。巨大なスノーモンキーが、池の中央に浮かび上がっているのが見える。愛・地球広場では何かイベントをやっているのだろうか、かなりの人出で賑わっている。(あとで調べたら「エキスポ・オールスター・ショー」をやっていたようだ。)


             グローバル・ループ上もまだまだ人出でにぎやかだ。音が聞こえて来ないせいか、すぐ真下の出来事が、とても華やかな別の世界に感じ、幻を見ているような錯覚にとらわれる。いよいよゴンドラは、企業パビリオン側の駅に近づく。このエリアの賑わいは、この時間でも昼間とさほど変わらぬようだ。


             すっかりと疲れた我々は、今日はこのままホテルに帰ることとなる。北ゲートから昨日と同様、リニモ乗り場には行かず、シャトルバス乗り場へ。

万博八草駅は昨日と同じで混んでいる。もう承知の上の混雑なので、あらためて驚くこともなく、先頭車両の来るホームの先まで移動し、列に並ぶ。

まもなく到着した電車に乗り込み、つり革につかまり揺れながら、新豊田駅まで。そして今日も昨日と同じで、疲れが足に来ている。私のスローウォークを斗樹は待ちきれない様子。

「斗樹、先にホテルに帰っても良いよ。」
「うん。分かった。」

と言ったが、やはり私を気にしてか、ゆっくりとなっている。
ホテルまでの暗い道のりを二人言葉少なにトボトボと歩いて帰る。

 今夜も寄り道、コンビニ豊田市役所前のローソンに寄って、ジュースとか明日の朝食を買い込んでホテルに戻る。明日この足は持つのだろうか、昨日ドラッグストアで買い込んだ、湿布貼り薬を足にペタペタと貼りながら、足をマッサージしてベッドに横になる。疲れました。 第2日目終了。

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8月13日(11)コモン4もお別れの時(4)

さて、「オランダ館」シアター型パビリオンで、映像が終わって入替制。1回待って中に入ると、館内中央に 広く四角く区切ったスペースを囲む様に、まるで港の船止めのような、備え付けの簡易な椅子が並ぶ。この椅子は人数分無い事を後で知った。つまり私は座れなかった。なにか椅子取りゲームの様な展開だった。座れなかった私はあぶれてしまって悲しい思いをした。やむを得ず、床に座って鑑賞する。

映像が始まる。四角いスペースは、スクリーンに変わり、水滴が落ちて池へと変わる。

「古池や蛙飛び込む水の音」     

芭蕉の世界だ。和の世界に洋の文化が溶け込んでいく。日本とオランダの繋がり、そして水の国オランダの紹介が始まる。仙人が下界の様子を見るようで、映像の楽しませ方はユニーク。でも。こうやって下の床を見るのなら、椅子でも床に座ってみるのも大差ないな、と感じながら、不謹慎にアグラをかいて、豪快にオランダの自然と文化を見下ろしてやった。

「ポーランド館」は、後で知ってとっても残念ではならない。入館すると、ひな壇形式のショパン・ホールで、正面に大きなスクリーン。そこにポーランドの町並みや文化が紹介されている。ひな壇に腰を掛けて斗樹とともに座って見るが、結構長いので帰りの時間も気になってきた。見ると途中で退出する人もいる。斗樹に、

「そろそろ出ようか?」
「え、でもまだ途中だよ。」
「でも帰るのが遅くなるしさ。」
「う~ん。」

上映途中の退場にあまり気の進まない斗樹を連れて、出口に向かう。しかし、あとでガイドブックを見直してショックだった。ここポーランド館は、この映像はプレショーで、メインはこの後の「岩塩坑ツアー」だったのだ。なんと、世界遺産に選ばれたポーランドの誇る岩塩坑が再現された、岩塩探検ツアーを見逃してしまったのだ。斗樹が正解だった!(斗樹、ごめん)正直悔しい気持ちで一杯だった。慌てて良い事はない、という教訓だった。

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8月13日(10)まだまだ続くコモン4(3)

ワッフルと言えばベルギー、ビールと言えばベルギーという、「ベルギー館」に入ると、大きなキャンバスに迫力ある絵画に圧倒される。しかも大変細かく描き込まれている力作が何枚もあり、一枚一枚が魅力溢れる出来映えだ。それだけではない。その絵が動くのだ。視線が変わったり仕草に変化が出たり、驚くばかりだ。ベルギー芸術はあなどれない。

続いて足を進めると、パビリオンの壁面を利用した、270度のパノラマスクリーンに驚かされる。そこに映し出されるベルギーの町並みや自然。ベルギー館の世界観に包まれ、斗樹と共にしばらく見とれていた。ワッフルやビールどころのパビリオンじゃない、素敵なパビリオンだった。でもやはりレストランバーは混んでいた。

 北欧共同館は北欧、スカンジナビア半島を中心の共同館だ。入ると広い館内。広い空間を演出するセンスの良さが第一印象だ。北欧の樹林を散策するかのような通路を通って中を進む。何もない空間にも内装のデザインセンスが伺える。高い天井はよどみない北欧の空を見ているかのよう。まさにテーマの通り「北のオアシス」

やがて参加した北欧5カ国の、産業や文化を紹介する展示パネルが斜めに連なって並ぶ。パネルを四角に区切ってセンス良く展示するあたりも視覚重視。けっこう見応えがある展示だ。斗樹はくるくると何度も見てまわっている。気に入ったようだ。

館内をまわって通路は下に降りる。そこには、北欧の絵はがきBOXが置かれていて、自由に持ち帰って良いようだ。お土産で何枚か戴く。その左手に池がある。そこにメッセージを書いて折り紙の船にして流すと、北欧に辿り着くという。こんな話も北欧らしくてロマンチック。

「斗樹、どうする、流す?」
「いや、遠慮しとく。」
「そうだな。」

苦笑しながら、このファンタジーな館を出ることとする。

 夜も更けてきた。コモン4の端にある「コーカサス共同館」は、そのパビリオンの表に大きく「健康と長寿」と書かれている。無知な私はコーカサスがどこなのか全然知らなかった(今でもたいして知らないが)。3カ国に分かれたゾーンを見て回ったが、よく覚えていなく、私の印象に残ったものはなかった。

しかし、後日TVで、コーカサスの現状を知り、大変ショックを受けた。アゼルバイジャンアルメニアの2国が、1988年からずっと紛争をしているということだ。この2国に加えてグルジアと、緊張感あるこの3国が共同で出展するとは、国際事情をよく知る関係者は誰も思わなかったそうだ。多くの犠牲者が出て今なお戦火にある2国からの女性スタッフは、最初は口もきかなかったそうだが、今では大変な仲良しだそう。

この地球博が終わって、それぞれ母国に帰ると、互いに音信のしようもない、戦争の敵国同士。パビリオンに大きく訴える「健康と長寿」が意味深く感じてしまう話であった。

                                                  (Photo: ryuu dohさん/2・3)

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8月13日(9)グローバルコモン4(2)

次は「イギリス館」へと向かう。ここは並んでいて10分待ちくらい。夕方のせいか、またはコモン4が各ゲートから離れているせいか、どこのパビリオンも待ち時間が短いか待たずに入れる。イギリス館の塀に沿って並び、いよいよ入口からはいると、目の前には草花に埋め尽くされた大きな庭が。イングリッシュ・ガーデンと名付けられたこの自然の空間に、鳥の鳴き声のBGMも流れて心地よい。自然の樹木、草花だけでなく、造形作品も飾られていて、来場者の記念撮影にはもってこいのようだ。

庭をグルリとまわるようにして建物にはいると、暗めの空間のあちらこちらに人だかりがある。それぞれの参加型のコーナーで、鮫の動きをデモンストレーションしてみたり、ヤモリの動きをみたり。そこからヒントを得て、視聴覚障害の方にむけた開発や競技用水着の開発へのつながり。まさにイギリス人の、自然の叡智からのインスピレーションの享受に感心させられる。いつの時代も先端を行く英国人の独創性が、多少とも理解出来そうな内容だった。


でも子供達はそういう深い意味や訳も分からずに、そのシステムやデモを楽しんでいる。科学館のように、レバーやハンドルを触って遊ぶ。それはそれで良いとも思う。

英国人の妙なこだわりを感じてしまう部分もあるが、斗樹はけっこう面白そうに展示やデモを見て回っているようだ。

イギリス館の向かいに見える「チェコ館」も入場者の列は出来てはいるが、進みは早い。すぐに入場出来た。館内に入ると、ひな壇式半円形の観覧席が広がる。ひな壇の手前に、色々な素材を使った打楽器が並べられ、子供達がそれに興じている。大人はひな壇に腰掛けて休んだり、談笑したり休憩をしている人たちが多い。打楽器は面白そうだが、子供達の後ろで順番を待っていても、番はまわって来なそうだ。ひな壇の中段ほどに腰を掛けて休憩。ファンタジーと音楽の庭園」と謳うチェコ館は、数多くの音楽家を輩出した国なのだなとしみじみ。

さて次は、「オーストリア館」。ここは人気のパビリオン、外から館内の様子が伺い見られる。子供達が館内の斜面をソリに乗って滑り降りる。雪山のリュージョン体験だ。並ぶこと20少々、どうにか入館すると、館内全体はひんやりした空間で居心地はよい。下からスロープを見上げると結構な長さの斜面だ。ソリの順番待ちの人も多く、滑り降りてくる子供らの多くは、もう一度斜面を上がっていく。ソリ滑りをしない我々は早々に退出した。オーストリアこそもっと音楽に関するテーマあると嬉しかったのだが。オーストリア館を出てその横は「山」と大きく日本語で書かれたパビリオンの「スイス館」ここの混み方は凄い。このグローバル・コモン4の一番人気のパビリオンだ。約1時間待ちはつらいので、今回はパスする事とする。

次に入った「アイルランド館」は、今までと雰囲気が違う。イギリスの北にあるアイルランドは、「ポール・マッカートニーが「アイルランドに平和を」と歌ったりしているように、紛争の歴史は生々しいが、北のケルト文化の透明感は美しくもある。館内にそびえる、石で出来た十字架=ハイクロスは、アイルランドの修道院に現存するレプリカだそうだ。さらにその上、ドーム天井には青い空が映写され、厳かな空間を演出している。

さてその隣は、「ルーマニア館」。ここはどうやら、夜7時まで生演奏をしているようだ。我々が入った時間は7時過ぎ。中にはいると大きな水車が出迎える。そしてスクリーンにルーマニアの紹介映像が流れている。中を歩くと、階段式の演台。その一番上に飾られている人形達は、照明も落とされ少々不気味でもある。この演台にはロープが張ってあって、今の時間には入れない。遅い時間のため、今日はおしまい、という感じだった。


             パビリオンを左回りで次へと移動、次の「ポルトガル館」は、最初に外来語からの紹介で始まる。たばこ、カステラ、ポルトガル語から派生した多くの外来語が紹介される。日本と馴染みの深い国だと再認識。特に日本中世における、ポルトガルの役割は大変大きなものだった。ポルトガルの出現が日本の歴史を変えたとも言える。そんなポルトガルの展示の中心は、コルトだった。コルト素材の商品が多く並ぶ、もちろんお土産も。かつての植民地王国も今では妙に素朴。
(Photo: ryuu dohさん/オーストラリア館・昼間のポルトガル館)

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8月13日(8)グローバルコモン4へ

 企業パビリオンBのゾーンにある、キッコロ・ゴンドラの乗り場へと向かう。夕方になって先程の待ち時間はなくなっている。ゴンドラに乗るのを夕方にしたのは、ゴンドラの窓が開かないので日の強い日中はサウナ状態になると聞いたことも一因。乗ってみると確かに窓は開かない。安全面で当然だろうが、見知らぬ人と数分かもしれないが、肩寄せ合って汗だくになるのも、少々気が滅入る。

さて、ゴンドラの切符を売場窓口で購入、階上に登り、ゴンドラに乗る。ガタンっと勢いよくキッコロ・ゴンドラは宙に飛び出し、グローバル・コモン4へと一直線に向かう。すでに日も傾いてきて、日中より涼しくなっているのでゴンドラ内は暑くならずに、快適に乗って行くことが出来た。右手にコイの池、左手に森(その先にサツキとメイの家がある)が眼下に見える。万博会場を空からこの目で見るのは初めて。ちょっとした感動だ。


そんな時間もつかの間、やがてゴンドラはグローバル・コモン4に到着する。北ゲートから一番離れたこのコモンは、未知のゾーン、期待は大きい。
(上ゴンドラ内写真は8月13日撮影・下ゴンドラ乗場写真は9月17日撮影)



ゴンドラを下りて、左手に向かって最初のパビリオンが「ウクライナ館」だ。大きなひまわりの絵がパビリオン正面に描かれ、我々を迎えてくれる。中は遺跡文明の石像が飾られ、歴史を感じることが出来る。

そのまま左回りにパビリオンを廻ることとする。つぎは「ロシア館」大国ロシアだが、展示も素晴らしいものになっている。その展示の幅も広く、マンモスの骨格から有人宇宙船の実物大レプリカまで、ロシアの懐の深さを思い知ることとなる。災害対応の家屋の模型とシミュレーション映像も面白い。地震や水害に対応するシステムだが、河川氾濫による浸水被害の映像が、家が浮かぶという発想は、現実性が無くて冗談とも思える。こういうのを平気で考えるロシアという国が面白い。大スクリーンに流れるロシアの紹介映像も結構良い内容で理解できたと思う。

斗樹も宇宙船や各シミュレーションに興味を持ったようで、色々と見て回っている。ここは楽しく時間を過ごしたパビリオンだった。

「リトアニア館」はパビリオンの前面に書かれている通り、螺旋だ。中にはいると螺旋状になったスクリーンに映像が流れている。DNA3次元をイメージさせているのだそうだ。螺旋の中を斗樹と共に歩いていく。DNAの様に螺旋状になった歴史はよじれ、そして繰り返していく。まさに意味深な世界だなと感じた。

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8月13日(7)三菱未来館

「三菱未来館」は、大阪万博でもっとも印象深いパビリオンだった。今回も期待は大きい。予約優先の入口から入って、まもなくエントランスに案内される。そこにはロボット若丸が2台 舞台上におかれてある。予約優先の人がその舞台そばに並ぶと、続いて予約無しの人たちがどっとエントランスの舞台に集まる。プレショーが始まった。

 ワカ丸ロボットの掛け合いで、パビリオンテーマでもある自然環境について説明を受ける。ボケとつっこみの役割が出来ている。最後はボケ役のワカ丸2号が流ちょうな英語・中国語・韓国語で、これからのショーの案内・注意点を説明する。喜んだ観客の拍手が起こる。翻訳すると言っても、音声が変わっているけども。そんなかたいこと考えているうちに、舞台左手の、壁面を落ちる滝の水が止まって、我々は次のショーへと案内される。

曲面のスクリーンがあるゾーンに入ると入場者はスクリーン前から徐々に床へと腰を下ろし始めた。やがて場内は暗くなり、スクリーンに地球と月との関係が映画で説明される。今まで知られていなかった月の大切さ、貴重さが良く理解できてきた。そしていよいよメインショーへと。


シアターに案内され席に着くと目の前には大スクリーンが。そこからは「もしも月がなかったら」という仮想の世界、つまり月のない地球(ソロン)の映像が大迫力で展開される。荒れ狂う地上、そこに生息する生物。その衝撃的な内容にも、またIFXシアターと呼ばれる、映像の迫力にも我々の目が奪われていく。そして映像は現在の地球の姿が映し出される。この普段当たり前に見てきた世界が、数多くの奇跡の上に成り立っていることに感動する。

スクリーン天井のミラーもオープンされると、さらに映像の迫力が増す。目の前から頭上へと泳ぐ巨鯨に息をのむ。美しい映像に圧倒されながらショーは終わった。さすがに期待を裏切らない素晴らしい内容だと満足した。

「いやぁ、良かった。凄かったなぁ。」
            「うん、迫力があった。」
余韻を残しながらパビリオンを出る。しばらく歩きながら感想を話し合った。

さて本日の夕食は、というのが一番困る。どこにしようか。近くにはまたまた「ビッフェながくて」がある。しょうがない、ここにしようか。もうすっかりお馴染みになってしまった。問題は何を食べるか、だ。

店にはいると、見慣れたメニューからどれが良いかを捜す。「炭火焼き鳥丼」これが良いんじゃないか。これを2つ注文する。トレイに受け取って席につく。
「斗樹、どう?」
            「うん、なかなかおいしい。」

確かに今までよりは美味しい。まぁこういう店ではこんなものかな、と思いながら、一時の休息を取る。すでに3回目の この店に慣れてきた。さて、次は北欧・東欧の国々のパビリオンが集まるグローバル・コモン4へ行こう!

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8月13日(6)グローバルコモン6

北ゲートでグローバル・トラムを降りると、そのままグローバル・コモン6へ。

午前の続き、「フィリピン館」へ。自然素材を生かした癒しの空間を演出している。足を進めていくと、中に円形のスペースがあり、壁を背に席がくるりと作られている。空いた場所を狙って、そこに座って疲れた体を癒す。ほのかな香りにゆとりを感じる場所だ。混んでいて、席は空いていない。空き次第座る。先に斗樹が座り、次に離れたところに私が座る。けっこうくつろげるので、正直気に入った。ここは上にマッサージサービスもあるらしい。


             次は「ラオス館」。ここにはいると、館内に寺院があることに驚く。また金箔の仏像レプリカ、仏教の国なのだな、と今更ながらに感じながら鑑賞する。数多くのパビリオンを見たいという気持ちの表れか、徐々にパビリオンを見るスピードが上がってくる。反面、雑にもなってきた。折角のパビリオンなのに、と後で後悔する事になるが、この時はそういう風には捉えられなかった。


             マレーシア館」は、建物にかかるMalaysiaという文字と、青いモニュメントが印象的。館内は、自然と共存がテーマに相応しく、東南アジアの青い海と熱帯雨林の自然を感じるものだった。このあたりは混まずにスムーズに進んでいく。

「ベトナム館」は、施設よりもフォーや春巻きなどの、食べ物が気になってしまった。民芸品もお土産品として数多く展示されていて、なんとなく「売店&レストラン」といった印象だった。見ているだけでも結構楽しめた。ベトナムの民芸品、小さなポーチのようなものを、お土産として購入する。近くにいた若いカップルの女が、「なにか臭わない?」と顔をしかめる。コリアンダーとかのアジア独特の匂いに馴染まない様子。(アジアを感じる香りなんだよ。)と言いたくなった。

「南太平洋共同館」は、ミクロネシア・フィジー・マーシャルといった南太平洋諸国の共同館だ。全体のコンセプトは統一されているので、見やすく体感出来る。観光パンフレットも用意されていて、それぞれの国の違いが分かる様になっていた。我々的には、ワールドスタンプを集めるポイントでもあるわけだ。

ワールドスタンプといえば、「ブルネイ・ダルサラーム館」は、他のスタンプと違ってとにかく大きい。館内の施設も、熱帯雨林の自然の姿、国の豊かさが伺える。だが、多少淡泊な作りだからか、印象は薄い。印象が薄いのは、駆け足観覧のせいでもある。

以前バリ島に行った我々にとって、「インドネシア館」は馴染み深いところだ。建物は、コモン6の一番奥に位置している。入口にあるガルーダの木彫り彫刻が目を引く。中にはいると、木のデッキに左右は熱帯森林。その通路を通るとインドネシア独特のロングハウスがある。そこにはインドネシアの民芸品や手工芸などがあって、懐かしい。

東南アジアのパビリオンは、派手さはないが、落ち着く世界がある。時間に追われて、急ぎ足で見てしまったが、ゆっくりと廻りたい場所でもある。

さて三菱未来館へ向かおう。時間はちょうど16:30

                            (Photo: ryuu dohさん/フィリピン館・ベトナム館)

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8月13日(5)グローバルコモン3

次は、「リビア館」、砂漠の国 リビアだ。展示は水をテーマにしている。我々のように水をさほどありがたがっていない、贅沢な民には彼らの苦労は分からないだろう。ここは特に大がかりな展示内容はなく、淡々と語られていた。
「ギリシ館」10分ほどの待ち時間であった。地中海神話の国ギリシャのパビリオンには、古代ギリシャの遺跡のような塔がそびえる。

ついラスベガスのフォーラム・ショップスを思い出す。無知な私は、ここも、そしてフォーラムショップも古代ギリシャととらえてしまったのだ。斗樹はギリシャ神話
12神の展示が気に入ったようだ。斗樹にとってのお気に入りのパビリオンとなった。



「モロッコ館」も人気があって、10分ほどの列が出来ている。中はエレガントな空間、一流ホテルのフロントロビーにいるかのような、高級感を漂わせている。建築内装、造形物に手が込んでいて美しい。ただ残念なのが、自然や文化を紹介するスペースが少なかったことだ。でも「モロッコの夜はこうだよ、」と彷彿・イメージさせる空間だ。




 砂漠の民の生活伺い知るジオラマのある「チュニジア館」。白を基調としたアラビア風建築様式のパビリオンのチュニジア館は、風が通り抜けるようだ。スター・ウォーズ撮影の地としても有名。そんな雰囲気を感じさせるジオラマが右手にあり、中央にはモザイク工芸が紹介されている。お土産コーナーでは、壺にアラビア語で名前を書いてくれるサービスをしていた。若い女性のグループが頼んでいた。




次は「ボスニア・ヘルツェゴビナ館」。チュニジア館と隣合わせだ。中は展示パネルとスクリーンのシンプルなものだった。

人気のフランス館は30分ほど待つようだし、まぁ無理して見なくてもいいかな。というのが、斗樹と相談しての結論だった。今日のところはパスとしよう。
 


 コモン3からコモン6へと戻ることとする。移動方法は、グローバル・トラム。すっかりと歩くのがおっくうになってきた。今度はコモン3停留所
から乗って、北ゲート停留所で降りる、昨日と反対ルートだ。若干上り坂になっているためか、昨日以上にスピードは遅いように感じる。未踏のエリア、グローバル・コモン5を左手に、西ゲートを通り過ぎると、右手に繭のような長久手日本館が見える。そして左手には遠く大観覧車、しばらくすると今度は右手にコモン6のパビリオンが見えてくる。コトコトと進むトラムに乗りながら、“これは素敵な夢を見ているのか”、という錯覚が襲ってきた。暑さのせいか疲れているのか、ふいに現実性のない世界を感じてしまったのだ。

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8月13日(4)コモン3 イタリア館


自転車タクシーでのスナップ


 (Photo: ryuu dohさん)

企業パビリオンゾーンBからグローバル・ループへ。少し歩くと、コモン1あたりに自転車タクシー乗り場がある。ここから自転車タクシーに乗ってコモン3まで移動することにした。乗り場にはすでに2組ほど待っている。しかしそれほど待つことなく、我々の乗る自転車タクシーがやってきた。すっかりと日に焼け太くなった足で自転車のペダルをこぐ学生アルバイト。

「大学生ですか?」
「ええ、そうですよ。」
「沢山の人出ですよね。」

今日の混み具合を訊く。お盆休みだけど予想した程の入場者数ではないようだ。

15万人ってとこじゃないですか。18万人超えると自転車走れなくなってきますよ。」

この話題がツボになったか、彼は色々と語り出した。7月の海の日の20万人突破の時がいかに凄かったかを訊いたりしているうちに、自転車タクシーはコモン3へと到着。
            

さて、どこからまわろう。最初は少し並ぶような所から行こうか。ということでイタリア館に決まる。現在20分待ちほど。パビリオンの外壁を囲むように列は出来ている。列の最後尾を探して並ぶ、と列は進み出す。比較的列は動いている。イタリア館は今回の万博に国宝級のブロンズ像「踊るサテュロス」を目玉として持っていている。

入場すると、照明を落とした落ち着いた空間が現れる。右手に広がる水面は、穏やかに落ち着いた青を映している。奥に浮かぶ、青の球体のオブジェが不思議な空間を演出する。左手は通路で、その壁には自転車が吊り掛けてあって、モータスポーツなんかも展示されている。水辺の椅子に腰掛けてしばしこの空間を堪能する。照明が変化し、飽きは来ない。



イタリア館内に入ると涼しげな空間に癒される。
                  


サテュロスの部屋の前に、光の影を利用して顔が浮かび上がる。

通路を先に進むと、「踊るサテュロス」の部屋だ。最初にサテュオス像の発見に至る紹介映像が流れる。ふむふむ、近年シチリア島沖で漁船によって引き揚げられたそうだが、2,400年以上も昔のもの。もちろん映像撮影は禁止、触ってもだめだ。サテュオスの展示されている部屋の前にある、照明のライトアップによる影でサテュオスの顔を表現した造形に、ほぉ~と感心する。こういうセンスの良さがイタリアだ。
                         ブロンズ像「踊るサテュオス」は部屋の真ん中にあって、それをぐるりと廻るように観覧の通路がある。見る時間は特に制限が無く、いつまでもここにいて見ていても構わないようだ。歴史を感じるブロンズ像は、その汚れにも歴史の重みを感じて、尊くすらある。なにせ2,400年も前のものだそうだ。日本じゃまだ縄文時代から弥生時代の、そんな大昔に、こんなものを作っていたとは、たいしたものと感心する。ブロンズ像の存在感に圧倒された部屋だった。
 最後のエリアには、チョコレートで出来たワーゲン車やイタリア彫刻、イタリア建築など、見所一杯のイタリアの伝統と文化を知ることの出来る場所となって、チョコの甘い香りに包まれながら、ここでイタリア館は終わる。センスの良さと、文化の圧倒さを感じた。 

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8月13日(3)三井東芝館


 (Photo: ryuu dohさん)

さてそろそろ事前予約の時間が気になる。その前に混雑を避け、早めの昼食をとることにする。コモン6のエリアを一旦あとにして、企業パビリオンへと戻りながら、昼食場所を考える。さっぱりしたものが食べたいという斗樹の希望もあり、麺類かな、ということで昨日の夕食と同じ、「ビッフェながくて」にすることになる。ここにはきしめんがあった。きしめん&巻き寿司セット(確か1100円?)2人前を食券売機で購入、この時間だとまだ席も空いている。斗樹にとっては、初めての きしめんだ。

「きしめん、どうだい?」
「う~ん、麺がかたくて食べにくい。」

昨日の味噌カツに続いて、ちょっと食べ物は今一つというところ。
            
早めの昼食も終わり、三井東芝館へ向かう。ちょうど12時。先行予約の入口に入ると、チェッカーで入場券の確認。OKが出て前へと進む。ある人数が並ぶとエスカレーターで上へと誘導される。私たちの前にいた4人家族より先に、私たちが2人なので先に誘導された。エスカレーターで上がり、建物を回るように右へと移動、いくつかのドアがあり、既に何人もの人が並んでいる。ドアの前に並んで待つと、モニターにこのパビリオンの紹介デモが流れている。システムは、来場者の顔を3Dスキャナで読み込んで、映画「グランオデッセイ」の出演者として登場する、という内容だ。


Photo: ryuu dohさん)

                  

 やがてアテンダントが現れ、20名単位でそれぞれの並んだドアから入場、そこでゲストは3D撮影をする。5台の機械で2回ずつ撮影、これを4交代繰り返すので少々待ち飽きる。正直、映画に出演するのは気が乗らない。アテンダントの案内で「お客様で顔写真の撮影を希望されない方はいらっしゃいますか?」の問いに、よっぽど手を上げようかと思った。自分の顔が映画に出てくることを想像すると帰りたくなる。でも折角斗樹と来たんだから、という気持ちで撮影して待つこと暫し。

いよいよシアターに案内される。映像が流れる。・・・分からない、自分も斗樹も。どこに出ているのか。そんなわけで最初は探すのを止めていたら、途中で斗樹の顔は分かった(多分)。映画自体はテーマも面白く、単純に楽しめた。自然破壊・大気汚染を繰り返し、棲めなくなった地球を後にした人類の子孫が、幾星霜かして母なる地球を求めて宇宙を旅するストーリーだ。自然と文明に対する問題提起がされていて分かり易く子供にも訴えられたと思う。最後に観客が一体化する仕掛けは予想外で、場内から「おぉ!」というどよめきが出た。

                        

次の先行予約は、三菱未来館、時間は16:0016:59と幅が広い。すでに3回の先行予約を経験し、時間通りに早く行っても結果的に入場を待つこともあると学習した。今回の、この1時間の幅を、パビリオンの前で待つ時間と予想して、16:30頃に三菱未来館に行くこととした。それまでは、外国パビリオンを見て廻ろう。

三井東芝館を出て、企業パビリオンゾーンBにある自動販売機の前のベンチに座って、冷たい飲み物で喉を潤す。一休みして、目の前にあるキッコロ・ゴンドラに乗ってグローバル4に向かおうかと思う。さて並びかけたが、しかし30分待ち。少々時間ももったいないので、グローバル・コモン4は後にして、昨夜の続きのグローバル・コモン3へ行く事にする。

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8月13日(2)電力館からコモン6へ

とにかく事前予約を取っていない企業パビリオンで、ぜひ行きたいと思っていた「ワンダーサービス電力館」に向かう。現在40分待ち。
「朝一なのに・・・」と嘆いている場合ではない、速攻で並ぶ。パビリオンがライド方式だが、朝早いせいか暫くは比較的にサクサクと並ぶ列は進む。
会場入場までずっと炎天下で並んでいたので、早く施設内に入りたい心境だ。待つこと暫し、施設内に入ると冷房が効いて生き返る心持ち。

 建物の中のスロープをジグザグに、待ちの列は少しずつ上がっていくと、やがてカラフルな電車型ライドが見える。電車は次々とゲストを乗せていく。回転が速いのですぐに乗ることが出来た。遊園地にあるような4両編成のミニ電車で、子供が喜びそうだ。
             
             
アテンダントの指示に従い、電車に乗ると暗闇のドアへと電車は吸い込まれていく。目の前に広がるのは万華鏡のような色鮮やかな光の彩り、そこを通り過ぎて目の前に宇宙が広がる。まるで銀河鉄道に乗ったような気持ちから、次は地球の中の探検へ。ロマンチックな四季を感じながら、最後は日本の祭りの世界に入る。
10分の旅だそうだけど、大人も結構楽しめる内容だと思う。まずは朝一番の企業パビリオンはクリアした。


(日本の祭りの迫力あるディスプレイに息をのむ。(左・中写真)  電力館の電車ライドは一瞬外を見ることが出来る。(右写真))

我々は電力館を出てその足を西に、グローバル・コモン6へ向かう。ここはオセアニア・東南アジアの国々のパビリオンが並ぶゾーンだ。次の事前予約は12:00~の「三井東芝館」。それまでの時間、ここでいくつかのパビリオンを見ることにした。

強い陽射しの下、熱されているグローバル・ループの上をてくてくと歩く。今日は暑くなりそうだ。やがてコモン6の案内表示が見えると、左手に東南アジア各国のパビリオンが眼下に見える。グローバル・ループからエスカレーターでコモン6ゾーンへ降りると、アジア独特の香辛料の匂いがしてきた。この熱気とともに「アジアにきた」と五感で感じる。ゾーン入口右手のシンガポール館は長蛇の列が出来ている。このコモン6での一番人気だ。ここは後回し。それでは最初は、「オーストラリア館」からとしよう。待ち時間はシンガポール館に続いて長いが、10分程で入れた。


中に入ると映像が流れる部屋へ。内容は残念ながら覚えていない。次にプラズマ・ディスプレイが柱に縦に繋がり、その柱が樹木のように連立する部屋へ。ここには壁に沿って座る席があるので、腰をおろし、少し休みながら暫し映像に目をやる。原住民の生活する映像が次々と、そしてあちらこちらの柱から流れてくる。どこを見たら良いのか分からぬままに上下左右に目を送る。そして最後は、でっかいカモノハシがドンと横たわる部屋。子供をはじめ若い人たちが楽しそうに記念撮影をしている。このパビリオンで子供が喜びそうな場所なのが良く分かる。カモノハシという動物は初めて知って初めて見たわけだが、ひょうきんなその顔立ちが印象に残る。

次に「ニュージーランド館」New Sea Landというキャッチコピーが印象的だ。待ち時間無く入館し、暗い館内を歩いていく。所々に人ごみがある。皆で濡れた石を触っている。訳もわからず、折角だから触ってみる。特に感想も無い。あとで知ったが、ひすいの原石ポウナムという神聖な宝だそうだ。あんなに触られて大丈夫だろうか。渡されたテレカサイズのカードを映像画面にあてると情報が表示されるというタッチパネルの展示もユニークだった。



            

次は「カンボジア館」に入る。入口中央にアンコールワットのミニチュア模型が飾られている。古代遺跡好きの私には、時間があればいつまでも見続けていたいような思いに駆られた。館内の奥に足を進めるとカンボジアのアンコール時代の遺跡を彷彿させるような内容で、個人的にはとても興味深い。そして隣の「タイ館」へ。



タイ館の入口の像は、タイ王宮でお馴染みの守護神のような像である。以前タイに行った時に間近に見た、懐かしくもある像の横を通り、中へと足を進める。タイ独特の文化が館内に広がる。タイ料理のレストランが館内にあるせいか、独特の香辛料の匂いが一層鼻をくすぐる。タイ庶民の生活が伺える展示も多く、タイという国を知ることが出来ると思う。しかし展示で特に印象的なのが王族専用船の大きな模型だ。

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8月13日(1)リニモで会場へ

2日目(8月13日)天気 晴→曇 最高気温36.9℃ 入場者数131,952

目覚めて足の調子を見る。昨日の疲れは、少しは取れたようだ。歩くのがさほど苦痛ではない。昨夜のトクホンが効いたのか。早朝にホテルの周辺を散策する。昨夜は気がつかなかったが、近くに豊田市役所がある。さてホテルに戻ろう。

ホテルの部屋へ荷物を置いて7:30に出発。愛知環状線 新豊田駅7:49発の電車に乗り込む。電車は座れない程度の乗車率というところ。しかし徐々に万博八草駅に近づくにつれ、電車は乗客で一杯になっていく。車中で斗樹と今日のスケジュールを確認、相談をする。混むことを想定して色々とパターンを検討しておいた方がよい。
(新豊田駅にて※写真は8/14に撮影したもの)

8:10頃に万博八草駅に到着。この駅で電車から降りた人は、全て万博会場に向かう人である。電車のドアから溢れ出るように、人がリニモ乗り場へと流れていく。我々もその流れに合わせ、急ぎ足となる。切符を買い、ホームに向かうとホーム階段下で駅警備員が入場制限をしている。リニモが出発するとその都度乗客をホームに上げているようだ。何分か待って警備員の誘導で、ラッシュアワーのように乗客は階段を上がる。「走らないで下さい。押さないで下さい。」という警備員の注意を背中に受けながら。

ホームに上がると、まさに都内のラッシュアワーのよう。ドアにつかまりながら無理やり車内に乗ろうとしている。我々は到底乗れないと判断、次のリニモに乗ることとにする。先頭車両の列に並んでいると、まもなくやってきた。乗り込む。席には座れなかったが、フロントビューを楽しむことの出来る運転席後ろを確保できた。運転手は運転席に座るが、操作は一切しない。オート運転だ。万一の不測の事態に対応するために乗車しているようだ。
(リニモ先頭車両からの景色)


運転席から見える景色を楽しむことわずか5分ほどで万博会場駅に到着。時間は8:30少し前、すでに大勢の人が会場入口付近から扇型に広がり並んでいる。駅を出ると列に並ぶ人の流れに従っていく。ゲートに並ぶ人たちの後ろについて開場を待つ。
(写真はリニモの運転席からのスナップ。操縦はしていない)

朝から好天気で、夏の陽射しは強い。

「暑いね~」皆入場を心待ちにして北口ゲートに並んでいる。やがて徐々に人の流れが前に進む。しかし警備員の荷物検査・金属探知機による入場チェックが一人ずつ行われるので、進み方も遅い。大変な作業だ。係員の入場者チェックレベルでスピードもかなり異なる。早く進む列と遅い列との差が出てくる。隣の列の、女性警備員は丁寧に入場者のかばんの中を見ている。こちらの列の警備員はけっこう淡白だ。進み方も早い。これも運次第。どうにか入場できた時は既に9は回っている。

当初の予定では朝一で当日予約を取って、ガスパビリオンあたりの整理券をゲット、そのあと人気パビリオンにでも並ぼうか、という目論見もすっかり消えていった。

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2005年8月12日 (金)

8月12日(8)アメリカ館~一日の終わり

一日目の最後は「アメリカ館」。昼間より並ぶ列は短いようだ。「USA」と大きく書かれたパビリオンの前をくねくねと折り返す誘導ロープに沿ってゆっくり進みながら、20分も待たずに入れた。なんと入口に金属探知器を使った検査が。

「斗樹、なんか空港みたいだね。」
「うん、すごい警備だ。」

無事検査を通って入ると、ホールに来館者が集められ、プレビューが始まる。ホールの中央にある像がベンジャミン・フランクリン、彼の紹介映像が流れる。そしてそれが終わると、壁に書かれた肖像画と思われたベンジャミン氏が、すくっと立って席を離れる(絵ではなく映像だった!)という洒落はさすが。観客も「おお!」とどよめきと笑いが。

さてホールからシアターに移動して、メインショーが始まる。画面に登場したフランクリンは結構おどけて楽しく話は進んでいく。そんな中で彼の多彩な面、偉業の数々を知るにつれ、アメリカ館はなぜ彼を英雄としているのかが、分かってくる。

「自由」「希望」「探究心」「楽観主義」の4つのキーワードが何度か紹介されている。楽観主義というのが面白い。いかにもアメリカ的だ。

肝心のメインシアターにも洒落た演出があった。落雷の時、席に微電流が流れて「おぉ!」。雨が降ってきた映像では、実際にパラパラと微量の雨が、席に降ってくると言った具合。この臨場感にゲストも喜んでいる。さすがエンターティメントの国、アメリカ。

アメリカ館を出て、今日はこれまで。会場を後にし、帰路につく。グローバル・コモン2の一番奥にあるアメリカ館から歩いていくと、夜とはいえ まだまだ人混みは絶えない。フードショップ「ルート66」の前では飲食の人だかり。にぎやかさは昼間とあまり変わらない。人混みをすり抜けながら、グローバル・ループへと出てそのまま北ゲートへと向かう。

 万博八草駅まではリニモではなく、シャトルバスを使うこととする。会場アナウンスも帰るお客様には、乗車待ちしている人気のリニモより、シャトルバスを利用するように呼びかけている。北口ゲートから出ると、誘導表示に従い右側を歩き、万博会場駅横の地下道を通ってシャトルバス乗り場へと出る。乗車券を購入して、バスに乗り込む。バスは乗客が一杯になり次第発車している。座っていけるように1台やり過ごして、どかっと座って乗ること数分。八草駅に到着し、バスを降りて駅のホームへと向かう。そうするとどういうことだ、足の疲れが急にどっと出てきた。重い足を引きずって、歩くのが辛くなっている。

 八草駅に入るとホームに溢れるばかりの人が、「乗車口」とプラットホームの白線に書かれているところに4~5列になって並んでいる。とにかく一番端まで移動して並ぶ。どうやら3両編成。これが20分単位だから混んで当然だ。大人は疲れ切った顔をして並んでいるが、子供達はまだ興奮冷めやらず、といった顔で、万博の話に花が咲く。電車を待つこと暫し。時刻は21時を回っている。

 電車が入ってきた。ホームに並ぶ列が、どっと車内になだれ込んでいく。通勤ラッシュのような混雑に、疲れも増してくる。そして、すぐに電車は発車する。我々はつり革に掴まって電車の揺れに体を任せる。

「がたん、ごとん」

付近は大きな町があるわけでもなく、電窓からは変わらない闇が続く。停車駅も車掌が切符を受けとる無人駅がいくつかあった。20分程で、宿泊先のある新豊田駅に到着。ここは相当の乗客が降りる。そこそこ大きな駅のようだ。しかし、夜遅い時間のせいか、駅前は暗く、乗降客以外は人もまばらな情景。

 宿泊先のアルファーワン豊田へ向かって歩き出すが、今の電車の立ちっぱなしですっかり足も疲れ切ったようで、思うように足が前に出ない。普通だと徒歩8分位の距離のようだ。斗樹に急かされながらトボトボと進む。駅前のデパートやビルが並ぶ先を右へ移動、静かな町並みをゆっくりと歩く。途中、コンビニで明日の朝食や飲み物など 買い物をして、どうにかホテルに到着。

 フロントでチェクイン、2日前にヤマト便で発送しておいた荷物を受け取った。フロントの対応にちょっとカチンと来る。疲れているせいかもしれない。台車をかりて荷物を部屋へ持っていく。部屋のドアを開けて荷物を部屋へ。段ボールを開けて、斗樹の荷物を渡す。段ボールには湿布を入れておいたが、足らなそうだ。10時前

近くのドラッグストアに買い出しに行く。比較的大きな、チェーン展開しているようなドラッグストアで夜10時まで店は開いていた。広い店内にまばらな客だ。湿布薬とドリンク剤も買い込んでホテルへ戻る。風呂に入って、湿布薬を足に貼りまくって、やっと一息ついた。TVは報道ステーションをつけっぱなし。時々見るとはなしに画面に目をやる。時計代わりだ。時間は11時を廻っている。斗樹は寝ただろうか。足の疲れは取れるのだろうか?不安を抱えながら、ベッドに横になる。ウトウトとしてきた。

長い一日目が、今終わった。

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8月12日(7)グローバルコモン3

ビッフェながくてを出て、すぐに目に付いたグローバル・トラム停留所グローバル・トラムは、グローバル・ループの上をゆっくりと走る3両編成のバッテリー駆動の乗り物だ。

陽も傾いて来て、長久手会場に夕暮れを告げる。もう今日はたっぷりと歩いたな、と実感する。疲れた足が、我々にトラムに乗ることを勧めるので、ここは素直に従った。すでにトラム到着待ちで10人位が並んでいる。停留所のスタッフにお金を払ってチケットを購入し、列に並ぶ。しばらくするとトラムが到着。

さぁ乗り込んでいざ出発、実にゆっくりとグローバル・ループを進む。早足の人に追い抜かれながら。前を見ると、車両の前に係員が先導するように歩いている。

「トラムが通りま~す!」

前を歩く人に大きく声をかけ、注意を呼びかけながら、露払いをしている。まるで大名行列のようだ。

移動区間は北エントランス~グローバル・コモン3まで、途中グローバル・コモン1で下車も可能だ。コモン1の手前で、後ろに座っているガイドの人が、「ここで降りる方はいらっしゃいますか?」とマイク・アナウンスで確認する。斗樹はグローバル・コモン2のアメリカ館が目的だったので、コモン1で途中下車しようと手をあげた。

「斗樹、このまま降りないで、コモン3まで行こうよ」
「え、どうして?」
「折角乗ったのだから、急ぐこともないしさ。」
「うん。でも、またここまで戻るのが大変そうだ。」
「だいじょうぶだよ、すぐさ。」

足も疲れているし、斗樹を説得。ここは降りずにそのまま3まで向かう。しかしコモン1のトラム停留所を過ぎると、コモン3までは結構距離があることが分かった。(斗樹の言う通り、戻るのは大変かもしれないなぁ。)そんな想いを乗せながら、グローバル・トラムはゴトゴトと、デッキの上をノンビリ走る。右手に「こいの池」が見える。そして「大地の塔」「長久手日本館」も。西ゲートにつながるショッピング・モールで賑わう西エントランスが目に入り、いよいよ降りるコモン3の停留所が近づいた。ドイツ館の並ぶ人の数に目を見張る。これは凄い。

トラムを降りると、ギリシャ館の前。夕方とはいえ まだまだ人の数は多い。折角だからグローバル・コモン3のパビリオンをいくつか見てみようと斗樹に提案する。コモン3は、南欧から西欧にかけての国が集まるコモンだ。人気のパビリオンが多いので、混んでいる所が多い。比較的に空いているパビリオンを物色するため、コモン3の中庭に足を進める。どこも賑わっている。

まずは目に入った正面の「トルコ館」。比較的空いていて並んではいない。ここから入ろう。入ると中には幾何学的モチーフによる空間演出がされている。不思議な空間だ。暗めの照明が、神秘性を高めている。自分が持っていたトルコのイメージとちょっと違う、その違和感が面白かった。

続いては、「ブルガリア館」。パビリオンの壁面に描かれたバラが美しい。ここの特徴はなんと言っても、ブルガリアヨーグルト。館内のパネルや映像よりも、売店の賑わいが凄い。興味はあるが、とても買う為に待つ気にはなれない人の列だ。


さて次は「スペイン館」、ここは並ぶ事になる。
20分待ち程度。特徴的なパビリオンの外壁は、六角形の陶器が組重ねて出来ている。この外壁に並んで、前に進んでいくと、やがて外壁を内側から見ることとなる。陶器の穴から 外を歩く人の流れに目をやる。

やがて館内にはいる。印象的なのが、さすがに地中海食材の王国、市場よろしく色々な食材が目を引いた。そしてサッカーをはじめとするスポーツの紹介。無敵艦隊だ。面白かったのが、ドン・キホーテの部屋。ある意味で彼はスペインの顔なのだなと、感じた。


 時間も遅くなり、疲れも出てきた。もう少し廻りたいところだが、そろそろコモン3は、今日はこの辺りにして、コモン2へと向かおう。空はすっかりと夜空に変わったが、会場はまだイルミネーションも鮮やかだ。遠くに見えるパビリオンのライトアップが美しい。眺めながら、グローバル・ループを歩いてコモン2までトコトコと戻る。

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8月12日(6)日立グループ館

一日目、もう一つの事前予約の「日立グループ館」は17時予約。企業パビリオンゾーンはまだまだ大勢の人で賑わっている。日立グループ館の建物は、その建物の一部が崩れ、そこから水が滝のように流れ落ちるというユニークなもの。事前予約の案内表示に従って入ると、館内入口前にロープが張ってあり、そこで列になり待つ。と言っても、予約無しの直待ち列と比べると、事前予約の列は無いに等しい。まもなく車椅子の方の入場があり、次に事前予約の列の入場となる。あまり待たされることなくパビリオン内部へ。「トヨタグループ館」の時には、さんざん待たされたので、ほっとする。

館内に入ると、ウェイティングエリアでは日立のCMが流れinspire the nextが繰り返されている。そして受付で一人一人顔写真を撮られ、さらに中へとはいる。

ユビキタスの端末機を渡され、館内に設置されたポイント(動物の絵)にかざしてみると、そこからその希少動物の情報が流れてくる仕組み。手に持つ端末に映像が流れ、説明を読んでいく。これがまさにユビキタス、これからの福祉や観光にも活躍すると言われている技術だ。プレショーエリアに取り付けられたポイントにかざしながら先へと進む。あちらこちらで、来館者は端末機をかざしては、その画面を見ている。情報ポイントに人が集まり、順番待ちになっていたりする。全部は見切れないような状況だ。

先へ進むとやがてユビキタス端末機は回収され、メインショーのエンターティメント・ライドという乗り物に乗り込む。座ると、ゴーグルのようなものを手に持ち、また手にはセンサーを取り付ける。アナウンスに従いゴーグルで前方を見ると、コンピュータグラフィックのフクロウが目の前に飛んできて、これからの体験を説明しはじめた。センサーをつけた手を前に出すと、フクロウが手に乗る。ゴーグルを外して見ると、当たり前だがフクロウの姿はない。またゴーグルで眺めると、フクロウ博士は手に乗っている。凄い技術だ。

やがてライドは横にスライドするように動き出す。まずはジャングル・ゾーン。CGのゴリラがウッホ、ウッホと登場。私たちゲストの手には、いつのまにかCGのバナナが。それを投げるように手を前に突き出すと、バナナは手を離れてゴリラの前へポトン。ゴリラがそれを持って目の前から去っていく。

場面は変わり、サイが突進してライドにぶつかったり、ワニが目の前で鼻息を吹きかけてきたり、キリンの長い首を目で追いかけたりと、臨場感ある体験が次々と続く。この仮想世界にどっぷりとはまっていく。他の席から歓声や、驚きの声があがっている。

やがてヴァーチャル体験の旅はおわり、出口へと向かう。出口の前には、体験の旅を振り返られるような演出、入場券をかざすと入場時に撮影した顔写真が出てきて恥ずかしい。

まさにこれが万博、といった技術の粋を見せつけられた。さすが日立だ。余韻を残しながら、日立館を後にする。時間はまだ6時にはなっていないが、予定通り早い夕食をとることとする。

 夕食は、企業パビリオンゾーンAにある、「ビッフェながくて」。斗樹が「みそかつ」を食べてみたい、ということでここに決める。まだ早い時間のせいか、入店のために並ぶ人の列は短い。店に入ると、自動券売機があり、そこで食券を買って、料理を作っているところに食券を渡す方式だ。学生食堂、社員食堂のようなもの。自動券売機に、経営者かマネージャー風のおじさんが張り付いている。「どれにする?」と聞いて、客にお金を入れさせて、客の希望するメニューのボタンを押している。客の流れを良くするためか。

みそかつ、二人。」券売機から出てきた食券を持って、提供口に行き、料理を作っている人に食券を渡す。社員食堂よろしく、調理カウンター?越しに あっという間に出てきた料理のトレイを持ち、長椅子の並ぶ客席に持って行く。まだ席は空いている。

「どう、味は?」
「・・・う~ん」


イマイチの様子だ。斗樹は残した。疲れもあるようだ。別に買ったジュースは、斗樹はメロンソーダ、私はコカコーラ、それを飲みながら少し休む。

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8月12日(5)グローバルコモン2

続いて、北米・中米・南米の各国が揃う、グローバル・コモン2へと向かう。
コモン1からすぐ近くに見えるパビリオンがある。「カナダ館」だ。

カナダ館のパビリオンは、建物の正面に大きくオブジェで飾られている、カエデの葉(メープル・リーフ)が印象的だ。
入場待ちの人も並んでいる。20分待ちだそうだ。
テク人と呼ばれる、背中に液晶ディスプレイを背負ったカナダ人のパフォーマンスが、列に並ぶ人を飽きさせない。シアター形式のパビリオンのようだ。
案内するガイド役のカナダ人が、次に入館する人たちを相手に、パビリオンの説明をしている。その案内が、さらに後ろに並ぶ人たちにも聞こえてくる。他のパビリオンと違って、ガイド一人一人が個性的だ。その説明を聞いているだけでも、待つ時間を長く感じさせない。

さぁ我々の番だ。
楽しく説明を受けながら入場。建物内部は外壁に沿って通路になっている。
そしてその通路が1回目のシアターでもある。外側に向かっての壁が目の細かいワイヤーで作られていて、岩壁のようなデコボコした自然体のスクリーンになっている。
面白い作りだ。

やがて映像が始まる。
雪が降りそそぐような映像が、ワイヤー壁面スクリーンに映し出される。平面でない、粗雑なデコボコスクリーンだからこその、幻想的な映像、光の織りなす世界が体験出来る。
皆この世界に魅入られた様に、壁を見つめている。

映像が終わると、我々は奥へと案内される。
くるりと回って、中心ホールへと入った。そして今度はここから映像を見る。面白い仕掛けになっている。カナダの大自然だけでなく、そこで生活する人たちを活き活きと映し出している。ただ同じ映像なので少々飽きてきた。
それでも一見の価値のあるパビリオンだった。斗樹は気に入ったようだ。

次に見えるパビリオンは、「国際赤十字・赤新月館」。
ここは人気のパビリオンだ。もの凄い待ち行列に圧倒される。従ってパス。

鳥のキャラクターがパビリオンに大きく書かれた、「中米共同館」。
中に入ると南国トロピカルな雰囲気が我々を包む。海に囲まれた国々の、海の砂が展示され、入場者に触らせてくれる。南米の砂を直に触る体験できた。
感想は・・・、う~ん、普通の砂だった。

さて、期待のアメリカ館は、並ぶ人が多い。30分待ちだ。

斗樹、どうする?
アメリカ館は見たい。
じゃ、夜 すいてからにするかい。」
そうしよう。」
ここは今日の最後に来る事とした。

 次は「アンデス共同館」。
私は昔から、アンデスという地方に深い興味をもっていた。あのフォークロア音楽、そしてサイモン&ガーファンクルの「コンドルは飛んでいく」。

入口までのエントランスに、正面外壁から霧が降りそそぐ。
この暑い中並ぶのに、涼が取れて嬉しい限り。館内へ入ると緩いスロープの坂があり、その坂の壁面にそれぞれの参加国が紹介、展示されている。坂を上に登るとスクリーンにアンデス地方の歴史紹介が映し出されている
。素朴だが、自然環境を訴えるパビリオンだと思う。
もう少し、フォークロア関連があれば良かったのだけど、少々残念。

アルゼンチン館」へと入ると、個人的にサッカー関連の展示が目に入る。
アルゼンチン・ブルーが目に鮮やかだ。アルゼンチンの展示を一通り見て、パビリオンを後にする。後で知った事だが、1時間に1回、タンゴのライブがあるということ。そうとは知らず、見逃していたのは残念だった。

次に入ろうとしたドミニカ館は、なぜか閉まっていたので今回はパス。

コモン2もほぼ一周してきた。
ドミニカ館から少し離れたところに、つつじ池と呼ばれる自然の池を前に「メキシコ館」が立っている。
次はここに入ることとする。

入口周辺は、人の通る道でもあるが、池とパビリオンに挟まれて道幅は狭くなっている。尚かつメキシコ館のスタッフが路上パフォーマンスをしているので、人がひしめき合っている感じ。この炎天下で少々落ち着かない場所だ。とにかく並んで入ろう。
それほど待たなくても入れそうだ。


実はさほど期待していなかったメキシコ館だった。しかし私にとって、今回の地球博パビリオンでは5本の指に入るくらい、素晴らしいパビリオンとなった。

入ると薄暗い厳かな空気が我々を迎える。
入口にスモークが上からたかれ、その霧がカーテンの様に、外と内なる世界との境界線を演出しているようだ。通り抜けると緩やかな勾配になった通路に展示品がセンス良く並んでいる。

このセンスが抜群に良い。

メキシコの自然の、その美しさに浸りながら、坂道を歩いていくと、アステカ文化の歴史が厳かにあらわれてくる。貴重な石像「羽毛のある蛇」の他、その文化の重みを感じる石像、遺跡の数々に感動を覚える。
演出のすばらしさに引き込まれていく。
館内は仕切のない開放感ある吹き抜けの空間なのに、雑然とせず、独自の世界観・神秘性を見せてくれる。子供向けの、足下のパネル(キーワード)を踏むと目の前のスクリーン映像が変わるものや、楽しい展示もあって面白い。
まさに万博ならでは。
(写真は9月の時のメキシコ館前のパフォーマンス)

続いて我々は、「OECD館」へと入る。
広い館内に環境問題についてのパネル・展示がある。今、時間は4時半をまわっている。はやいものだ。次の事前予約までの時間が気になる。

グローバル・コモン2の最後に、「キューバ館」に寄っていく。
コモン2の入口にあるキューバ館は、コロニアル様式のとても立派なパビリオン、内部も広くて、異文化を感じる。ただ展示は少ないようだ。一回りして外に出る。

建物外の階段に腰を下ろして話をする人、休憩している人が絵になっている。
まるでカリブのリゾート地のよう。
これは外から見るパビリオンかな。そんな感想を持った。北米・中米・南米と多様な文化が体験出来たグローバル・コモン2もそろそろ時間だ。グローバル・ループへ出て、来た方向へと戻る。

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8月12日(4)グローバルコモン1 アジア

 グローバル・コモン1の一番奥にあるパビリオンは「韓国館」、韓流ブームに乗ってか、多くの人が列を作って入場待ちをしている。今回は無理して並ぶ程でもないと思い、ここはパスすることにする。

韓国館の右手にある「中国館」は、並ぶ列も短い。
ここは寄っていこう。
館内は広く、歴史の古い国だけに、展示物も歴史を感じるものが多い。兵馬俑のレプリカもあったり、そろばんのレプリカがあったりと、まぁまぁ楽しめる。壁に貼り付けられた、でかい展示そろばんは、実際に玉が動かせるもので、ちょっとした子供のいたずら心をくすぐるようだ。
2階には展示コーナーの奥にシアターがあった。
見ていこう

斗樹が言う。
今ちょうど上映中で、終了次第入替のようだ。待つ事暫し。やがてシアター内はざわついて上映は終わった様子。間もなく、ドアの外で待つ我々を中に入れた。

けっこう狭く、シアターという印象はない。空いたスペースに白のスクリーンを垂らして映画を流すだけだ。高校学園祭の映画イベントのよう。
椅子もない床に、皆座り込んで待つと、映像が映し出される。内容は次の上海万博の宣伝だ。同じような内容が、何度も繰り返して10分程の上映は終わる。
 はっきり言って上海万博の宣伝で、それ以上のものではなく、残念ながら期待はずれだった。

さて次は「モンゴル館」。
ここはゲルと呼ばれる移動式住居の展示が目を引いた。斗樹と一緒に中をのぞいてみると、遊牧民の生活が伺える。そして、なんでも世界最大級だという、大きな岩塩も展示。

それを見た後、お土産の塩が置いてあるのが目にとまる。一袋500円、記念に買うことにした。「一つ下さい」とお金を渡す。モンゴル人女性スタッフが一袋と一緒に「これサービスです」と言って別の袋も付けてくれた。

と、その時に横にいた男性スタッフが彼女の手を止め、首を振る。(それをやるな)と視線を送る。

困った女性スタッフは私の顔をすまなそうに見る。なんか気分が悪い。男性スタッフを見ると、顔をそらして知らんふり。(なんだよ~)とチューヤン(元電波少年)のような言葉が出そうになる。女性スタッフは、サービスがだめな理由を男性スタッフに聞くと、「サービスでやっていたら無くなる」、というような意味のことを言われたらしい。
申し訳なさそうに私に謝る女性スタッフ。残念だが仕方がない。
しかしあのモンゴル男には頭に来たぞ!

 気分を切り替えて、「ブータン館」へ入る。

ブータンという国は日本人によく似ている。
和服のような着物を着てアテンダントがお迎えしてくれる。
昔の日本に戻ったような、そんな国だ。
染め絵のような反物が天井から幾本も下がってカーテンロールのよう。
なかなか壮観だ。
何か素朴な落ち着きのあるパビリオンだ。

気持ちも穏やかになっていく。

 


中央アジア共同館」で一番印象的だったのは、仏陀涅槃像。とにかく大きな像だ。

横たわる仏陀の前で斗樹君は記念撮影。

シルクロードを感じる遊牧の民の展示物を見ながら館内を進む。


ネパール館」の入口にずらりとマニ車が並ぶ。
マニ車は、日本で例えて言えば、金属製の走馬燈のようなもの。
それを来場者がガラガラと回す。
それを回せば経(きょう)を読んだのと同じ功徳があるそうだ。
他の来場者の後について、斗樹とパビリオンの前を、一週くるりと歩いた。

どうだ、功徳はでたかな。
(写真は9月地球博訪問時の写真)

 館内に入ると荘厳な寺院のレプリカが我々を迎える。後で知ったが、売り物だそうだ。2億円。私の中では、ネパールと言えばカトマンズ、カトマンズといえば混沌、という印象だった。仏教色の強い展示であった。


グローバル・コモン1
ゾーンをぐるりと廻って、コモン1の最後は入口の南側に大きく構える「インド館」。
ここに入ると独特の薫りが鼻をくすぐる。
香辛料かお香だろうか。うす暗い館内を進むと、印象的なナタラージャーの像が、幻想的な赤い照明に浮かび上がって目を引く。そして円形の映像シアターへ。
 落ち着いた雰囲気の360度の壁に、インドのイメージ映像が流れている。ちょうど休憩もしたかったので、腰をおろして壁に背をもたれて、見るとはなしに映像に目をやる。
とても落ち着く空間だ。このけだるい心地よさが「インドらしいな」と感じた。
(写真は9月地球博訪問時の写真)


 よいしょ、と腰を上げ、菩提樹のオブジェをぐるりと廻るようにして螺旋回廊を2階へ進むと、市場のにぎわい。お土産売店のようだ。さすがインド特有の多少強引な、商魂たくましい売り込みが活気を感じる。
結構な繁盛で、人に溢れていた。その中に入って行くには、少々疲れていた事もあり、斗樹もあまり気が進まないとぽつり、私も同じ気持ちだ。
今回はあえてお店は見ずに下へ降りた。下の階では、コンピュータを始め、インドの情報処理技術が紹介されている。
たしかにインドは「0」を発見した国、デジタルの元祖の様なものだ。斗樹は興味深げに展示を見ている。

斗樹に訊かれた。

「インドってITやデジタルは進んでいるの?」
「そうさ。見た通り凄いよね。」

最新のコンピュータが並ぶ。そして我々は外へ出た。

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8月12日(3)グローバルコモン1中東

 ショーは終わり、記念すべき最初のスタンプを押して会場を去る。
トヨタ館から出るとさっきまでの強かった日差しは雲に隠れていた。斗樹はカップ自動販売機でアイスココアを買い、ベンチに座って飲み干す。100円なり。少し落ち着いてきた様子。私もカップ自販機のコーラでのどを潤す。
さてどうするか。
この時間ではガスパビリオンの当日予約券も面倒になり、次の先行予約、日立グループ館までの時間は、外国パビリオン廻りにあてることにした。
最初はまず、グローバル・コモン1から。グローバル・コモンとは外国パビリオンが並ぶエリアゾーンのことだ。
コモン1は東南アジアを除くアジア・中東の国々のパビリオンが並ぶ。「さてと」歩き出す。
どんよりと重い空を見る。雲行きが怪しい。

「ドォン!」
突然、雷が落ちた轟音。会場アナウンスが流れる。
「会場近くに落雷がありました。」

会場内に溢れる来場者達に不安などよめきが出てきた。
ぽつりぽつりと雨も落ちてきた。
企業パビリオンBのゾーンからグローバル・コモン1へ。
東南アジアを除くアジアの国々のゾーンだ。そこへの移動のルートは、グローバル・ループと呼ばれる、木のデッキで作られた自然に優しい空中回廊だ。全長2.6km、幅21mで長久手会場内の各コモン、各ゾーンをグルリと上から廻るように段差無く設けられているので歩きやすいそうだ。この回廊=グローバル・ループの上を歩く人とともに、トラムという遊園地の電車のようなものや、人力車ならぬ自転車タクシーが動いている。

グローバル・ループのデッキを歩きながら、持参した折り畳み傘を広げると、徐々に雨脚が強くなってきた。
とにかくどこでも良いからパビリオン館内に入ろう、と足を速める。グローバル・ループを歩く他の人たちも同じ気持ちのようだ。
グローバル・コモン1が見えてきた。と急に強い雨が。
どしゃぶりだ。木のグローバルデッキに叩きつける雨音。

一番近いパビリオンの列へと急いで走る。
館内へ入場するため、列に並ぶ。とにかく軒下に入ろう。
あれだけ会場内の至る所に溢れていた人が、今はこのどしゃぶりの雨を避け、建物や屋根のある場所で雨宿りをしている。
誰もいなくなったエリアゾーンやグローバル・ループを大きな音を立て叩きつけている雨を、ただ黙って見つめながら入場を待つ。時々雷の音がする。この大雨だ、軒下にいても濡れてくる。

「早く館内へ入りたいね。」ぽつりと言葉になる。やがて入場出来た。

サウジアラビア館」だ。

館内にはいるとひんやりと、暗めの照明で、異国のムード漂う、厳かな雰囲気の空間だ。
砂漠の民の生活が伺える展示が続く。
天井から吊らされた、輪切りの半透明造形が連なる不思議なものが目を引く。
近くにいた民族衣装を美しくまとった女性アテンダントに訊くと、「水」をイメージしたオブジェという話。
サウジでは水は神聖なものなのだ。
壁にかかる大きな絨毯が目を引く。
アテンダントの説明で、これがキスワという聖地メッカの神殿にかけられている貴重な品だと聞き驚く。そう云われると確かに神々しい。
繁々と見て記念撮影。

さらに奥に進むと大型サークルビジョンでサウジアラビアの歴史が紹介されている。壁に沿って腰を下ろし、暫し360度の映像を楽しむ。派手さはないが、分かりやすくて良質の内容だと思う。今まで知らなかったサウジアラビアを知る事が出来た。
結構お薦めのパビリオンだと思う。
出る時にCDのお土産も貰った。単純に嬉しい。


「斗樹、ここ 結構良かったね」
「うん、おもしろい。」

斗樹も気に入ったようだ。
少し元気も出てきた。
 外に出ると雨も上がっていた。
いいぞ。
続いて隣接する「イエメン館」へと入る。
イエメンの町並みが紹介されている。

砂漠の民の町だ。


次は「カタール館」。

砂漠の民であると同時に海の民でもあることが分かる。
月の砂漠よろしく民族衣装をまとった男性たちがソファーで談笑している。
思い切って声をかけ、斗樹との記念撮影をお願いすると、快諾。彼らは斗樹を笑顔で呼び寄せ、ソファーの真ん中に座らせてくれた。
カタール人に囲まれて記念撮影、御礼を言うと笑顔で返してくれる。

とても気立てのいい男たちだ。

カタールと言う国が好きになった。


 パビリオンの並びに沿って、次は「イラン館」へと入る。イエメン館から次々と、並ばずに入っていける。ストレスが無くて気持ちも良い。中近東の文化が続く。ここも水がテーマになっている。砂漠だからこそ水というのは聖なるものであり、民に欠かせない、貴重な繋がりがあるのだと改めて感じる。

イラン館を出ると隣はカレーレストラン、そして更にその隣に慣れ親しんだコンビニ「ファミリーマート」がある。
「ちょっと寄ってみる。」

斗樹は、早速店内に入る。
いつも見慣れた商品が並ぶ。落ち着くようだ。
料金も通常価格だ。だからレジ待ちのお客が店内をぐるりと廻るように並んでいる。

ちょっとした買い物をしてコンビニを出る。その後このファミマ前を通った時、驚いたことにコンビニ店内への入場規制をしていた。店内入場待ちに10分だそうだ。周りのパビリオンより人気があるのが妙。

さて。雨もすっかり上がり徐々に気温も上がってきた。
蒸し暑くなりそうだ。
次は、「バングラディッシュ館」。
イスラム圏はまだ続くが、若干趣は変わってきた。しかし展示されているリキシャ(日本の昔の人力車みたいなもの)は派手派手の色で、装飾コテコテはまさに中東文化だ。

コンパクトなパビリオンは続く。
次は「パキスタン館」イスラム教の国だ
。しかしなぜか、パビリオンの中央にはガリガリに痩せ細った仏陀の像が。日本の仏像とは異なり、仏陀が断食の苦行をしているところの像だ。東南アジアでよく見かける。苦行の無意味さを知った仏陀が、この断食苦行失敗の後、瞑想により菩提樹の下で真理を悟るのだから、まさにこのガリガリお釈迦様は、真理の悟り前、仏陀になる前という、「夜明け前」を表現しているのだな、と改まって この像に思いを馳せた。

その隣にある「スリランカ館」は一回り大きいパビリオンだ。
ここから仏教色が強くなっていく。
館内に入ると中央のドンと、仏教寺院が再現されている。
なかには勿論仏像が納められている。それだけではない。天井・壁一面に壁画や伝統装飾で飾られて、荘厳な空間を演出している。斗樹と一緒に天井を見上げるが、あまりの数に首が疲れてくる。また工芸を実演している人がいて、まさに伝統色の強いパビリオンだ。
スリランカの文化がこの広い館内一杯に濃縮して紹介されているようで興味深い。

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8月12日(2)トヨタグループ館

 大観覧車が見えてきた。バスは自動車道をおりる。
東ゲートに着く前に、斗樹は目を覚ます。
ぼーっとしたままの斗樹に声を掛ける。

「もうすぐ着くぞ」
「・・・うん。」

ガイドブックで見慣れた企業パビリオン群が見えてきた。
間近に見るとさすがに大きい。
万博に来た、という実感が沸いてきた。バスは企業パビリオンゾーンの脇の道路を通り、東ゲートのバスターミナルへ向かう。

 

バスを降りて会場東ゲートに向かう。
確かに混雑はしていないが、ゲートへと向かう人の流れは途切れることはない。ゲート前で並んで荷物検査とカバンの中身チェックを受ける。水筒の中身を訊かれる。斗樹は「ジュース」と答えると検査員は「結構です」。見るとペットボトルは回収されている。水筒を持ってきて正解だった。

無事入場をして、東ゲートの左手にあるオフィシャル・ショップでワールドスタンプ・パスポートとチケットホルダーを購入。時間は午前11時前なのに売店はレジ待ちの人がショップをぐるりと取り巻くように並ぶ。モリゾーの、首から提げるタイプのチケットホルダーが、斗樹にはイマイチの様子なので、斗樹には事前に100円ショップで購入したチケットホルダーを渡し、私が買ったばかりのチケットホルダーを、小さな子供たちにならうように首から提げて入場券を差し込む。結構 気に入った。

 さて東ゲートから会場内へと移動する。
パビリオンのあるエリアまでだいぶ距離があるようだ。
頭上を行き交うモリゾー・ゴンドラをくぐるように地下道を進み、そのあと、北ゲートをV字で囲むように作られた、屋根付きの空中歩道デッキ、北エントランスを歩く。途中、「トヨタグループ館」当日券入手に並ぶ列に遭遇する。我々が11:20から事前予約をとってあるトヨタグループ館だ。
 この人たちは朝から大変な思いをして並んで、見られるのは午後だろうか。

 デッキをしばらく歩いて一休み、デッキ上に備え付けられているベンチに座り、ここで昼食をとることとする。東京駅ホームで購入した、カツサンドをバックから取り出す。この万博会場では、早い食事時間に慣れて、食事時間を皆とズラして取るようにすれは、食事場所での混雑も避けられるのではないかと考えた。

 

トヨタグループ館の時間まで若干ある。しかし斗樹は食が進まないようだ。一切れ残した。元気も見られない。ますますこの先を心配した。

 時間も近づいた。
デッキを降り、企業パビリオンゾーンBへ。
企業パビリオンゾーンBは北ゲートの東側に位置する、トヨタ、日立、三井・東芝などの人気パビリオンが並ぶ人気のゾーンだ。
さすがにお盆休み、目の前に広がる人、人、人。
この炎天下に凄い人だ。万博に来たと強く実感する。
少し先に見えるトヨタグループ館のパビリオン。その前にさらに多くの人が並んでいる。先行予約の入口はどこか?係員スタッフに訊いて案内される。先行予約だけれども、やはりそれなりに並ぶことになる。初めての万博パビリオンなので勝手も分からず、こういうものかと並んで待つ。斗樹は相変わらず元気も無く、ぐったりとすっかりネガティブモード。声を掛けても生返事。この先大丈夫だろうか。

 

 待っていると我々の後ろにどんどん人の列が出来てくる。
入場はまだのようだ。
斗樹のテンションはますます下がっていくのがよく分かる。
そんな状況の中、並ぶ人たちの列のその横を、車椅子に乗った人、身障者が先へと案内される。この会場までのアクセスは、健常者でも大変なのに、この方達はもっと苦労されたのだろうなぁと思いをはせる。当然だが、予約なしの観覧希望者より予約者、それよりも身障者という優先順番だ。

 

 特に印象に残ったのは、身障者のご両親に連れられて来た小学生男の子二人の4人家族だ。はっきりと分かる身障者のご両親は、ここまで小学生の男の子二人を連れてくるのは大変だったろうと、深い感銘を受ける。夫婦がこれまでの苦労を重ねて二人の男の子を育てたこと、そしてこの先、子供が成長して両親の障害を如何に理解していくか、今回どんな思いで二人の子供を万博会場に連れてきたのか。ご両親の深い愛情を感じ入り、頭の下がる思いだ。是非とも楽しんで良い思い出にして貰いたいと願う。この家族に出会ったことで貴重な経験をしたと思えた。

 列に並んでいると、ショーの時に一緒に歌ったり、歌に合わせて手と体を動かしたりして欲しいというお願いがアナウンスされる。列の前に立つスタッフのお兄さんに何度か練習を強要されて、いよいよ入場だ。いよいよ並び疲れた列は、会場へと誘導される。一定の人数単位で区切られ、会場内へと誘われる。空調の効いた席に座ると生き返る心持ちだ。斗樹も疲れ切った顔をして、黙って腰を下ろした。

 そうしているうちにウェルカム・ショーが始まった。
司会をするMCが登場、若いMCのテンションはメチャ高い。やがて演奏するロボットが揃って登場し、ロボット達による演奏会が始まる。ここでロボットの演奏をバックに合唱するように、MCが観客へ呼びかける。入場前に練習した歌や動きが活きてくると言う訳だ。斗樹を見ると目を閉じて休んでいる。まぁしょうがないだろう。ゆっくり休ませてやろう。
 
MCが元気よく、
「さぁ!皆さんご一緒に!」
・・・悪いけど、そんな気分にはなれない。

ショーは続いて、メインショーへ。
天井からダンサーが降りてくる。燃え上がるような円形舞台がせり上がってくる。前衛的な音楽とダンサーが、会場の雰囲気を異様にヒートアップさせる。やがて近未来の自動車というより一人乗りのモバイルスーツという観の乗り物が会場を所狭しと出てくる。前衛的なショーは、見る人のイメージを膨らませようとする。
 しかし正直言って抽象的でよく分からない。2足移動のmobileは凄いと驚いたが、もっとトヨタらしい最新技術の車が出てくくるのかと思った。隣で斗樹は目を閉じて休んでいるが、起こしてまで見せる内容ではなかった。私も少々疲れていた所為か、それとも過大な期待をしていた所為かもしれない。

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8月12日(1)旅立ちの朝

8月12日。 天気 曇一時雷雨 最高気温31.6℃ 入場者数139,624

 早朝5時半。目が覚める。

 長男 斗樹はすでに起きているようだ。いよいよ、地球博へと行く日である。前日までだいたい用意は完了している。斗樹と二人分の着替え等の荷物も、一昨日に宿泊ホテルの「アルファーワン豊田」へヤマト便で発送済。先行予約済の入場券も全て昨日までに無事揃う。行き帰りの新幹線指定席もお盆の帰省時期と重なり、予約を取るのに苦労したが、どうにか準備OK。それらを忘れずにバックに入れる。雨具は・・・。天気を見ると若干の崩れは予想されるが、合羽は荷物になりそうなので持参はやめて、折り畳み傘を1本だけ持っていくことにした。

あと水筒。数日前ジャスコで買った500ml用の細長い保冷水筒2本だ。中に、斗樹は「アミノサプリ」私は「濃いお茶」を入れる。バックに入れると結構重い。どうしようか?ペットボトルでも大丈夫では?そんな気もするが、保冷効果もあるので、とりあえず水筒を入れる。朝食はカップ麺で簡単に済ませ、さぁ出発だ。

 自家用車に乗り込む。忘れ物がないか再度チェック。3日間の万博旅行が始まった。


本庄早稲田駅の無料駐車場に到着。6:44発の上越新幹線Maxたにがわに乗り込む予定が、駅に早めに着いて1本前の始発6:28発たにがわに乗ることが出来た。自由席も若干空いていた。これで東京駅での時間的な余裕を持つことが出来た。東京駅では昼食用としてカツサンドを購入して、7:50東京駅発のぞみ7号に乗車。


早朝から起きているので、名古屋駅まで体を休めないと。斗樹にも休むように話す。のぞみは予定通り9:33名古屋駅に到着する。降りるや急ぎ足で駅の改札を出て、名鉄シャトルバスの乗り場へ急ぐ。当初は、名古屋駅からJRを乗り継いでエキスポシャトルに乗る予定だったが、途中の万博八草駅リニモへの乗り換えが時間かかること、北ゲートでの入場でも時間がかかるという情報を入手していたので、数日前にシャトルバスでの移動に変更した。シャトルバスだと会場直通乗り換えなしで、しかも必ず座って行けて、比較的に空いている東ゲートに着くということで、ネットの情報板でもお奨めのようだ。

名鉄ビルに到着すると乗り場はエスカレーターで3階らしい。ポイント、ポイントに立つ係員の誘導に従って、上の乗り場へ進んでいく。シャトルバスに乗り込むための人の流れは途絶えない。我々が乗り込むとすぐに出発となる。バスはビル内のスロープを回りながら降り、車で賑わう名古屋駅前周辺へと滑り込んでいく。バスは混雑する市街地を抜け、高速へと入る。実に安全運転だ。がっかりするほど安全速度を守っている。他のバスにどんどん抜かれていく。同じ名鉄バスにも抜かれた。まさか?後発のシャトルバス?そうらしい。他の乗客も気になりだした。急いで欲しい乗客の気持ちを運転手は知ってか知らずか、安全運転でバスは万博会場に向かった。

斗樹はバスに乗り込んだ時点で疲れが出た様子、乗って暫くして、うとうとと眠りについた。ちょっと心配になってきた。声もかけずにゆっくりと休ませてやることにした。さほどの混雑もなく順調に会場に向かう。インターネットの案内では「古屋駅から万博会場まで直通35」が謳い文句だったが、50分以上かかったのは、少なくとも交通事情ではないことは確かだ。

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8月12日(0)プロローグ

2005年 夏
グローバル・ループに照り返す陽射し。
揺らぐ陽炎の中、パビリオンは幻のように目の前に存在していた。
日本開催は35年ぶりの万国国際博覧会、愛・地球博。
70年大阪万博の時はまだ小学校5年生、
夏休みの間、叔母に連れられ 大阪の叔父の家から1週間 会場に通い、
夢の未来世界を 見た。
その思い出に、新たにもう一つの万博の思い出が、斗樹と共に加わった。

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