« 未来は常に変化している・・・「NEXT」 | トップページ | 大人も楽しめる妖精が可愛くないファンタジー秀作「スパイダーウィックの謎」 »

2008年4月27日 (日)

贋物を作る本物の男達の物語「ヒトラーの贋札」

土曜の休日出社の時に、折角だからと勤務先近くの映画館で話題になった映画を観てきた。前から観たいと思っていた映画だ。2008年 米アカデミー賞外国語映画賞を受賞した「ヒトラーの贋札」。

〝ベルンハルト作戦〟
ザクセンハウゼン強制収容所では毎日のように虫を殺すかのように銃殺されるユダヤ人たち。
その収容所でナチスの手で行われた史上最大の贋札事件は、彼らユダヤ系の選び抜かれた技術者達による贋札作りだった。
超一流の偽造の腕をもつサリー。彼の他に「真実を刷るのが印刷」と正義感の強い印刷技師ブルガーや製版技師、銀行員などが、作業所の窓外に響く殺人発砲音をBGMに死に脅えながら、贋札作りに取り組む。

自らと収容仲間と生き抜くためにナチスから命令通り贋札を作り続ける男、ナチスを経済的支援をしないために命を賭けて贋札作りを遅らせようとする男、二人の葛藤は、誇り高きユダヤ人すべての葛藤の表れのように思う。
最後のエンドロールで、この原作者が誰なのかが分かる。ちょっとした驚きとため息がもれる。
主演のサリーことカール・マルコヴィクスのちょっとした表情に、寡黙な演技のすばらしさに息をのむ。
分かっていながらあらためて戦争の残酷さ悲惨さに胸が痛くなる。ドイツ人の自ら拭えきれぬ贖罪が痛々しいばかりに感じられた。
観ると重~い気持ちにさせられてしまうが、正面から知る大切な事だと思う。

でも。
「真実を刷るのが印刷」。。。誇り溢れる重い言葉だなぁ。

「ヒトラーの贋札」 7.5点 ★★★★

Mo5649_f1

|

« 未来は常に変化している・・・「NEXT」 | トップページ | 大人も楽しめる妖精が可愛くないファンタジー秀作「スパイダーウィックの謎」 »

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 贋物を作る本物の男達の物語「ヒトラーの贋札」:

« 未来は常に変化している・・・「NEXT」 | トップページ | 大人も楽しめる妖精が可愛くないファンタジー秀作「スパイダーウィックの謎」 »