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2008年5月の20件の記事

2008年5月31日 (土)

昔の温泉街で湯らっくす・・「山のあなた 徳市の恋」

リメイク作品である。1938年に発表した『按摩と女』がそのもと。

草なぎ剛君演じる盲目の按摩が、東京から田舎の温泉場に来た女性に恋心を覚える、というお話。
昔の情緒溢れる温泉街を舞台に淡々とすすむハートフルな話にほんわりとしてくる。
挿入される小話もユーモアもあり味があって、この映画の個性を際立てる。
それぞれの役者の存在感も良い感じ。草なぎ剛さん、マイコさん、堤真一さん。
「好き」という言葉を使わずに、それぞれが恋心を表現する、それがまた奥ゆかしくももどかしく、切ないですね。

癒しの映画です。
撮影の舞台を一部 伊豆市を使ったそうですね。
昔ながらの旅館が建ち並ぶ街並み、路地裏、川のせせらぎ。
ひとつひとつの演出が観るものを古き良き時代にタイムトリップさせてくれます。

雨の小径を彩る紫陽花の紫が、とっても印象的でした。そんな映画です。

「山のあなた 徳市の恋」 7点 ★★★☆

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2008年5月26日 (月)

いなせなロコモーション

初夏の昼下がり、今日は蒸し暑い日になりそうだ。
重いバッグを持って駅へと向かう。
上着を脱いで、小脇に抱える、汗を拭く。

ふと・・・。
目の前を、腰をかがめて歩くおじいさん。
リハビリのように、一歩一歩確かめるように歩く。こんな暑い日に大変だ。
何気なく、ふとおじいさんの穿く白いジャージが目にとまる。
そのジャージにくっきりとプリントされた〝Play Boy〟のロゴタイプ。

思わず吹き出しそうになる。
おじいさん、まいりました。
そうだよね、夏はアバンチュールにいかなくちゃだよね!!

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2008年5月25日 (日)

ミャンマー軍事政権に立ち向かうランボー、最終作?「ランボー最後の戦場」

20年ぶりのランボー新作を観てきました!

まさに今話題のミャンマー軍事政権に立ち向かうってお話。
ミャンマー軍の住民への非道な殺戮行為の数々にずしりと心が痛む。

危険を知ってもなお前に進もうとする、女性ボランティア サラの言葉に動かされ、ミャンマーの戦地へと向かう。
「信じられなくなった心を取り戻すために」

そこは想像以上の過酷な惨状だった。
助け出すために、生い茂るジャングルの中を疾走するランボー。
R15に指定されるほどの、目を覆いたくなる残虐な殺戮シーンには
最後まで慣れることは出来なかったけど・・。
ただそれに目を背ける間を与えぬほどのスピード感が。
まさに最後は手に汗握る大迫力の戦場シーンに緊張しっぱなし。
あっという間の90分は、確かに凄い、魅入ってしまった。

戦いが終わり、サラを追うランボーのまなざし。
そして、エピローグのランボーの表情。
しかし、本当にランボーの戦いはこれで終わるのだろうか?
あまりにあっさりとした帰郷だけに、次の戦いへのプロローグなのだろうか。

映画全体の傾向で、CGの技術が上がると、スプラッタ処理もリアルに残酷性があがっている。
どうでもいいんだけど。。。
それにしても長いエンドクレジットだったな、
ランボーが歩いていく姿が見えなくなってもまだ流れるクレジットが気になって・・。

でも、なんだかんだ言ってもやっぱりランボーだった!

「ランボー最後の戦場」 7点 ★★★☆

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2008年5月24日 (土)

大人の放課後に、実は観客が騙されていた?「アフター・スクール」

と・に・か・く。
頭を使う映画。それは間違えない。
幸せそうな家庭の風景から一転して・・。
出てくる登場人物が新しい事実に戸惑い、翻弄されていく。
しかし、本当に騙され翻弄されていたのは、観客だったことに気がつく。
確かに1度観ただけでは、このストーリーをすべて理解しきれない。
色々な伏線と仕掛け、騙しが混在し、頭が混乱してくる。
一生懸命観ながら、前の情報をリセットし、頭を整理し映像に追いつこうとする。

でもそんな疲労も忘れるくらいの大泉洋、佐々木蔵之介はじめ役者の名演技と脚色のおもしろさ!!

そう、そんな映画。
だから今の段階ではまだ、正当な評価が出来ないかも・・。
もう一度くらい観て〝ああ、そういうことか〟

観た人がネタバレをしたがらない映画だと思う。
先入観無く観て欲しいと思う映画だから。

でも自分はそれだけじゃなく、
〝実は自分の知ったネタ以外にまだまだネタがちりばめられている?〟
という疑心暗鬼もあるよ。

スティングほどの爽快感はないのは、「どちらが良い」という視点より、作り手の国民性の問題かも。
でも何度でも観て〝色々と〟楽しめる名作だと思う、この大人の放課後ストーリーは。

余談だけど、エンドロール中もネタがあるらしい。エンドロールが終わった後でも、大きなネタバレが用意されているので、最後まで画面から目を離さずに席を立たないことが重要かな。

「アフター・スクール」 9点 ★★★★☆

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2008年5月23日 (金)

真夏の果実

いや~、暑い日でした、北関東。

天気予報じゃ30℃って言ってたけど、体感はそれどころじゃないね。
33~35℃はあったよ。特にアスファルトの上のでは真夏。

早いものでもう5月も終わるし、このあと梅雨がくれば、もっと暑くなるだろうし。
ビルの日陰を歩く人が目立つ昼下がり、昼食に出て歩いたけど眉も潜む。
一緒にいた同僚はコンビニにアイスを買いに立ち寄る。
気持ちはよく分かるよ。

緑化フェア中の高崎市街地メインのスズラン前、道の脇の花壇に咲き誇る季節の花々。
そこに初夏の陽射しが降り注ぐ。季節の変わり目だね。

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2008年5月21日 (水)

商人の誇りとよりどころ「暖簾」山崎豊子

山崎豊子氏の処女作である。

最初から書いたものがこの完成度って言うのは凄い。
「昆布商」という職業にこれだけ調べているのは流石、まさに山崎さんは最初からトップギアの作家だったのだと驚嘆。

親子2代にわたる昆布商、裸一貫の丁稚からたたき上げた父、戦地より無事帰還した次男、戦前・戦中・戦後、激動の時代に幾多の困難を乗り越えた、まさに山崎さんの真骨頂である。

「暖簾」という商人の魂に込められた昆布商の生き方、父と息子の生き様の差を描きながらも信じた道を貫く誇りを感じた。200頁足らずの文庫本だけど、とっても中身が濃い。
無駄文がなく、洗練され選ばれた言葉だ。それだけに心に届く感じ。

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2008年5月20日 (火)

雨に唄えば

関東・東海は強い雨だった。
・・・らしい。新潟に昨日からいるから知らん。
知らんけど、新潟も朝から雨が降っていた。

傘を持ってきていない。まいった。
宿泊先のホテルの窓から、雨の街並みを見下ろす。
新潟の勤務先には置き傘が2本もあるのに。かなり悔しい。

ここでまたビニール傘でも買ってごらん。会社にまたもう一本置き傘が増える。
3本の置き傘って使いようがないジャン。

・・・ということで、シャクだから傘は買わない。
傘の花が咲く駅前の広い舗道を、傘の間を縫うように、頭にハンカチを乗せて
私は急ぐのである。みるみるうちに濡れてくる。でも傘は買わない。。。

周りの人の奇妙な視線を感じる。
(なんでこの人傘をもってないの?)
(この人、傘を買うお金がないのかしら)

ちがう。
傘は持っている、会社においてある、それだけだ。(なにを開き直ってる・・・)

頭のハンカチがずれてもずれなくても、さほど影響はないのだけど・・。
いちおー傘代わりだし。風に吹かれて直しながらも。

ちなみに。
今日の朝のテレビでの星座占いは、我が星座が一番の幸運だった(はずだ・・・)
私ってホントにこの星座?ひょっとして拾われッ子?

雨に濡れながらどーでも良いことを考えながら、〝水も滴るいいおっさん〟は、とぼとぼと会社に向かうのだった。
そして〝傘のない雨との闘い〟に確固たる勝利を確信したのであった。
(なんのこっちゃ)

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2008年5月19日 (月)

スタンド・バイ・ミー

新潟の街は初夏の装い。
夜も過ごしやすい日がいよいよ来た、そう、夜のウォーキングだ。

新潟出社時に歩こうと思っても、雪が降ったり寒かったりするとチョトきつい。
しかし。
河川敷の遊歩道は私を誘うのである。

会社の同僚に声をかける。
以前よりウォーキングを合い言葉のように語ってきたKzさん。
それに私にいつもついてきてくれるTくん。
そして、まぁなんでも顔を出してくるKtさん。

会社を夜8時すぎにあがり、新潟駅前の東横イン前に8時半に集合。
駅構内の回転寿司で軽く腹ごしらえをしてスタート。

まずは駅から万代橋方面へ。美川憲一の「新潟ブルース」で有名な橋だ。
橋の手前で右折し、朱鷺メッセ方面へ。佐渡汽船乗り場を経由し、川を渡って
新潟芸術?方面へ。

まずは私とKzさんが一行を引っ張る形。
舐めてかかってるKtさんと、お人好しで断るすべを知らぬT君が後に続く。

まずKtさんが音を上げ始める。興味本位でついてくるからだ。(困ったヤツ)
「もう、マイナス発言すんなよ!」
と念を押しても聞いちゃいない。疲れたとか、休もうとかぶつぶつ。
ついには手持ちの傘の柄を、私の手首にひっかけ、引っ張って貰う形・・・。
自分で歩けよな・・。文句言っても聞いちゃいねぇ。

しかし、ちょっと強めの夜風も、ウォーキングで暖まったカラダに心地よい。
川辺を歩くときに水の波音に涼を感じて、情緒も感じる。
・・・手首の傘の柄を気にしなければ・・。

Ktさん、ついにはお人好しのTくんに自分のバックを持たせた。
いったい何で付いてきたんだ、この女。。。

夜のデートカップルを尻目に奇妙な一行は、夜の河川敷堤防を闊歩する。
夜のカップルデートを邪魔するという壮大な計画も達成しつつあった。

こうして新潟夜のウォーキング部の最初の活動は無事?終わる。
スタンド・バイ・ミーのような奇妙な4人組の旅はエンディングを迎える。
時刻は22:55。だいたい2時間近く歩いたのかな・・。

しかしKzさん、健脚だったね。良い感じ。

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2008年5月17日 (土)

我々はこの歴史の前に無力でしかないのか「パレスチナ1948・NAKBA(ナクバ)」

勤務先近くの映画館で、「パレスチナ1948・NAKBA(ナクバ)」という映画を上映している。Yahoo映画での評価点は、軒並み並ぶ名作を押さえ、なんと1位キープしている、大変な映画だ。是非観たいと前々から思っていた。

「パレスチナ1948・NAKBA(ナクバ)」

1948年にイスラエルが建国された。それはすなわち70万人以上のパレスチナ難民を生んだ。国を追われたパレスチナ人たちは、これをナクバ〝大惨事〟と呼ぶそうだ。

カメラマン 広河隆一氏によるドキュメンタリー映画である。
農業共同体として若者達の憧憬の地と広河氏がその身を投じた「キブツダリヤ」という村、理想の地と信じたその地に、隠すかのように潜んだ瓦礫の歴史を知る。それは、ユダヤ人がイスラエル建国時に、パレスチナ人を侵略し迫害した跡であったという衝撃の事実。

その映像から滲み出てくる深い歴史の真実に息をのむ。
戦いは瓦礫を生む。そして瓦礫に育った人々は、また新たな瓦礫を積み重ねる。
人間とは罪深いものだ。それを〝聖地〟と言われる〝エルサレム〟のイスラエルで繰り広げられているという、何という皮肉であり悲劇である。

重ねて言う、これはドキュメンタリー映画である。そこにある真実の重さと簡単に解決ができない根深い問題をどうとらえるか。
〝我々はまた歴史の前に無力な存在である〟
今言えることは、残念ながらこの言葉であった。
・・・しかし今まさに紡ぎ重ねている歴史を、一人でも多く向き合って欲しい、この真実の映像を目の当たりにし、そう願うばかりだ。

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2008年5月16日 (金)

脆いガラス1枚を隔てた白い恐怖と絶望「ミスト」

はっきりいってホラーは苦手である。弱虫と呼ばれてもかまわない、怖いから。
じゃ、なんで観たの?って訊かれると困るけど。
「ショーシャンクの空に」と同じ原作、監督だからだったから(かな?)

で。この「ミスト」という映画。

嵐の過ぎ去った湖畔の街に覆い被さるように襲った〝霧〟
悪夢のような〝霧〟に包まれ、閉じ込められたスーパーマーケット。

見えない霧の中とそこに潜む〝なにか〟への恐怖に人々は焦燥と、疲労も重なりパニックへとなっていく。スーパーマーケット正面の、わずか「ガラス1枚」という、壁と言うにはあまりのも脆い壁を隔てて、その向こうに広がる未知の白い恐怖。

現実的なことしか認めぬ弁護士は、途中ドアを開けて出て行ってしまう。ユダヤ教の中年女性は預言者を装い、〝最後の日〟が来たと人々の気持ちを煽る。そんな狂信者に煽られて正常な判断が出来なくなった囚われのにわか信者たち。霧と怪物を神と崇め、〝生け贄〟を求め差し出す狂気に、おぞましいまでの恐怖を感じる。

そんな中、まだ正常な思考を残している8名はなんとかして、霧からの脱出を試みる。
多大な犠牲を払いながらも。
しかしそんな彼らの行く着く先に待っている【絶望的な結末】。
主人公の慟哭がやまず、エンドコールを迎える。そう、最後の最後まで、彼は目の前の霧に妨げられてしまったのだ。自分たちの未来も。そしてテロップの間に流れる、淡々としたヘリコプターの無機質な音。
言葉にならぬやるせなさに包まれる。

最後に。
幻想的なまでの霧の中、逃げる彼らの車の上を、悠然と通り過ぎる巨大な怪物。
重い地響きとともに、尊大なその姿にただただ心を奪われてしまった。

「ミスト」 6点 ★★★  (エンディングの無念さに-1点、だって可哀想)

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2008年5月15日 (木)

「お龍がゆく」

けっこう、歴史好きである。
日本史で、幕末あたりは語らせると長い(苦笑)。長いから語らない。。。

今回の「お龍さんの写真は本物だった」ニュースをYahooニュースで知る。

「お龍」さんといえば坂本龍馬の奥様である。
司馬遼太郎氏の名著、長編歴史小説「竜馬がゆく」は大好きであった。だのでそこに描かれていたお龍さんが印象的だった。
特に龍馬が京都の定宿としていた寺田屋で、入浴中だったお龍さんが捕吏に囲まれたことに気づき、素っ裸で2階に駆け上がって龍馬に危機を知らせたシーンがとっても印象的だ。(とってもエロチックでね・・ヲヲ自爆)

そのお龍さんの若い時の写真が、以前より服装などからみて、本人ではないかも、と疑惑があったそうだ(知らんかった>ホントに日本史好きか?オレ)。
で、今回の専門家(警察庁科学警察研究所)の鑑定結果、「別人と示す根拠はない」(微妙な言い方・・)とのお墨付きを戴いたそうだ。

今改めて写真を見ても、芯の通った強い女性だったのが伺える。
色々な本を見ると、お龍さんは龍馬と出会うまで、そして死別してからも多難な人生を送ったらしい。もって生まれた(または育った環境によっての)強さが魅力であり、しかしそれで苦労も多かったのかな。でも・・。きれいな人ですね!

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2008年5月12日 (月)

このドラマー、多忙につき・・。

今日は久々のバンド練習、スタジオ入りの日。
職場仲間でのロック・バンドはまだ続いている。ベースを弾いていたY君が転勤で伊豆へ帰ってしまい、3ピースで練習をしたりしていたが、なんとなく休眠モードだったけど。

今度転勤異動してきたI君がドラムで加入、今までドラムをやっていたT君がベースにスイッチし、再び4人編成となる。そしてこのメンバーでの最初の練習日。勤務先横のライブハウス「フリーズ」のところにある貸しスタジオで夜8時から。

さてセッティングも終わって始める準備が出来たけど、ドラムのI君がやってこない。仕事で抜けられなくなっているようだ。でも2時間とってあるからそのうちくるだろう・・・。
適当に音あわせをしながら時間を潰す、10分、20分、30分。

クリがドラマー君の携帯に電話する。すぐ行くような事をいったので引き続きウェイティング。音を合わせるにもドラマーがいないときつい。なんか間の抜けた音になってしまう。全体に音も合わせにくいしね。

40分、50分、そして1時間。
いや、まいった。来ないよ。といって帰るわけにも行かない間抜けた3人は、ガシャガシャ音を鳴らしてうなっている。
と、ふいに即興でギターをかき鳴らし、唄をシャウトするオレ。それにベースとギターが音を合わせるクリとT君。適当だからガンガンスピードにのる。でもドラムがいないから、音がかすかすになってくる。続けて色々なリフを弾きならし、歌い続けるロックなおいら。

1時間半・・・。
もう、こりゃこないな。思わず弾くのは「禁じられた遊び」、それに2人が適当に合わせる。めったにないだろうな、禁じられた遊びをロック・バンドでやるなんて。切ない雰囲気がスタジオ内に漂う。哀愁・・・。

そしてタイムオーバー。
消化不良のまま練習は終わってしまった。仕事だからしょうがないけど、少しは調整しろよな!と間抜けの3人は高くついたスタジオ代を割り勘で払いながら愚痴るのであった。

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2008年5月11日 (日)

残された時間に最高の友と出会い過ごした二人の寓話。「最高の人生の見つけ方」

映画レビューで評判の良い映画なのでとても楽しみに観に行ってきた。期待以上の内容でとっても満足。
ただ以下の書き込みは「ネタバレ」が多いので、出来たらこの映画を観てから読んでもらえたら良いな。
・・・・・・・・・・・・・・・

企業経営者で大富豪エドワードと地道に働いてきた自動車整備工カーターは、病院の同室という偶然の出会いをする。
そして二人はともに〝余命6ヶ月〟であることを知る。

カーターが書いた棺おけリスト(原題THE BUCKET LIST)を見つけたエドワードは、カーターに提案する。そして二人は病院を出て、旅に出る。

リストには
「絶景を観て感動する」
「涙が出るほど笑う」
とカーターが書いたものから、
「世界一の美女とキスをする」
とエドワードが書いたものまで。
そして肝心なのは、「2人一緒に」というキーワードだ。

エジプト、ピラミッドの上に座り、絶景を眺めながら二人はエジプトに伝わる〝天国への扉への入り方〟について語り合う。
天国の扉の前で2つの質問をされる、それは。
「自分の人生に喜びを見つけたか」
「他人の人生に喜びを与えたか」
その時の二人の会話は深い。

旅の終わりに喧嘩別れしてしまうが、その後の二人の関係がまさに渋く味わい深い大人の友情。
とにかくジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンの名優二人の演技が素晴らしい。ひどいことをいってもお茶目で憎めないニコルソンと真面目な人柄のにじみ出るフリーマンの関係が、おかしくも楽しく、そして心に染みてくる。

映画を観ながら、身近な人の死を思い起こす人も多いのかな。そして自分の死を。
重すぎることもなくでもけっして軽くもなく。心に静かな感動を与えてくれる、とっても素敵な映画でした。

最後に、棺おけリストの中からチョイスすると。
「世界一の美女とキスをする」エピソードはとっても素敵な話だ。
「絶景を観て感動する」これもしっかりと2人一緒に、そしていつまでも。。。

邦題「最高の人生の見つけ方」(THE BUCKET LIST) 9点 ★★★★☆

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2008年5月10日 (土)

美しく暖かな映像と寓話の秀逸な映画!「ペネロピ」

家からちょっと離れたシネコンでこの映画を上映始めたことを知って観に行ってきた。
「ペネロピ」

先祖の不義理で魔女に呪いをかけられたペネロピは、生まれながらにして豚の鼻と耳を持ってしまった。名家であるが故の悲劇は、それを隠すために、両親はペネロピを死んだことにして彼女を世間の目から隠すために屋敷に閉じ込めてしまった。

そしてその呪いを解くために、ペネロピの結婚相手を探すのだけど。
そこに悲劇と喜劇が繰り広げられる。

全体にきれいな映像は、映画に優しい暖かみを与えてくれた。ほっとするような、絵のようなシーンが印象的だ。

生まれついての呪いその容貌を背負いながら、彼女の素直な性格はとても好感が持てる。自分をよく知り(悲しいくらいに)、そして賢い。知的なその語り口に美しさを感じた。だから自分は、正直言って彼女の豚鼻なんて途中から全然気になんかならなかった。

彼女が白馬に乗った王子様を待つことなく、家の扉を開け、外の世界へ旅立ったとき。自ら選んだ道を受け入れ、そして人間としての強さを持った時に・・・。

名家出身を偽ったマックスを好演したジェームズ・マカヴォイ。彼は本当にかっこいい。男の自分がみても、これだけ魅力たっぷりだと感じたのはなぜだろう。目の演技がステキなんですね。
そして映画の登場人物全員が、それなりに憎めぬ人なのだ。

隻眼の小男のレモン。彼は最初は憎まれ役で出てくるのだけど、後半は重要な役目を演じる。そう、彼もペネロピと同様、決してその容姿は良いものではない。だけど愛すべき男になっていく・・・。

上映館が少ない映画だけに、もしこの映画を見かけたら出会えたのは幸運!と思って見てみたらと思う。
これは女性に喜ばれ、愛されて欲しい映画ですね。
人は見た目は大切である。だけどもっと大切なことがある、それを押しつけがましくなく暖かく教えてくれる映画だと思う。

「ペネロピ」 7.5点 ★★★★

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2008年5月 9日 (金)

ガッツだぜ!!

勤務先の歓迎会があった。
杜の都仙台から先月中旬にやってきた営業の歓迎会だ。
場所は会社から歩いて5分くらいの点心中華料理店「ライチ」。

料理はなかなかいけてます。社員の女性たちが時々昼食で来るのでお薦めらしい。今度来てみよう。特に点心系、小籠包とか美味しかったなぁ。ちゃんと肉汁たっぷりだったしね。値段もそこそこで皆もよろこんでいたみたい。

歓迎を受けた営業は、コーラを一気に飲んで山手線の駅を言いま~す!ってコーラを飲み出した。・・・ってコーラを途中まで飲んだ後、違う話をし始めて、なんだか収集つかん。なんじゃそれ。ヲイヲイ、なんか消化不良って感じで気持ち悪いデス。
別にハイキングウォーキングじゃないからいいんだけどぉ。

次に「いっこく堂」やります~。ってさわやかに笑顔の若手。(さっきとは別の人ね)
「あれ?」
「なんか」
「言葉が遅れてでてるぞ・・」
って・・。全然遅れてないじゃん。口と一緒だよ。orz

皆から非難のブーイングの中、
「次は目玉の親父の物まねで、いっこく堂やります~」って相変わらずさわやか。
「あれ?」
「言葉が」
「遅れてでてるぞ・・」  ・・・・orz

もうこれ以上書くまい。

この後、消化不良の症状が続出し続ける中、似ても似つかぬ織田裕二の物まねや訳の分からん芸が出て、場は騒然とし、修羅場の様相を呈してきた。
もはやこの会がなんなのか、冷静に判断しているものはいまい。

いや、冷静な者は、白い目の店員が次々と運びこむ料理を、ただ淡々と食すのみだ。
こうして歓迎されないまま、歓迎会は終わるのだった。

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2008年5月 8日 (木)

真夜中のダンディー

「ん?」
揺れている、たしかに。
「・・・地震だよ。」
脳が半分覚めて、無意識の意識の中で自分の電源が入ったようだ。

が、(揺れているんだし、しょうがないジャン。)
・・・という天性のアバウトさも同時に電源オンしたようだ。

ふいと体を起こし、テレビを観ると速報のテロップが流れる。
(ああ、茨城沖か・・)
でも揺れもおさまったみたいだし・・・、と 動転しない地震への無頓着さに自分でも呆れる。
真夜中にでも冷静な自分、うう~んダンディズム~。
というより地震を舐めているだけ・・・。

観るとはなしにテレビを点けて観ていると、マグネチュード6.7。結構大きいじゃん。
と。ここで新たな事実。
その前にもう少し小さい地震があったらしい。それは気づかなかった。

そこで判明。
おいらは震度3には気づく。しかし震度2に気づかない。
これは微妙な差を自分の耐震計が計算しているに違いない。
だからなんなの?・・・う~ん、なんだろう。。

自分は震度3の男である。と、くだらないことをもっともらしく考えるのが実にうまい。

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2008年5月 5日 (月)

初めての[相棒]体験,苦戦のGW邦画ではお薦め!

相棒-劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン

TVも含めてはじめて「相棒」を観たが、人物設定・相関関係にはすんなり入れた。自分のようにまったくの予備知識が無くても楽しめたよ。

いきなりの猟奇事件から、序盤のチェスを使った犯人との頭脳戦は、スピーディーな展開と推理にドキドキ。TVドラマではどうかは分かないけど、その緊張感ある推理戦に常に冷静な右京さんの語り口、クセになるね、良い感じです。知の右京さん(水谷豊)と力の薫くん(寺脇康文)、まさに相棒としての素敵な組み合わせ。

かつてのイラク邦人誘拐事件への警鐘は、単一民族の弊害である思考の偏りに向けたものか。朝日系らしい視点。(そういう朝日が一番偏っていたような気も・・自己反省?)
 ただ先般の話題になった東京マラソンも舞台にして話題性も持たせようとしたあたりは、悪くはないけどちょっと気にはなったりした。あとネ、画質の粗さもちょっと気になった。

最後の水谷豊さんと西田敏行さんのやりとりは、名優同士の重厚な演技のやりとりで魅入ってしまった。この映画をドタバタした刑事物ドラマにこじんまりとまとめなかった素晴らしい場面。

見終わってTV版も見てみたいな、そう期待させる内容だった。
今年のGWは残念ながら洋画・邦画とも不作では?(特に邦画)と思っていた中で、けっして軽くなく印象に残る面白いと言える映画でした。

相棒-劇場版- 7点 ★★★☆

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2008年5月 4日 (日)

DEPARTURES

出不精な家人を埼玉から引き摺り出し、ぐんま緑化フェア(高崎会場)&赤城山(大沼)へ出発。
GW中の溢れる人の波間を溺れそうに泳いできました。

まずは緑化フェア。
Blog6079高崎会場の、メイン会場のひとつである高崎城址公園にいく。(城址公園っていっても高崎城の跡はほとんど無いけど。)
行くまでの道は「高崎 花路・花通り」と名付けられ、歩道に設置された花壇には花が咲き並ぶ。花に導かれるように足は城址公園の入り口へ。

Blog6080 会場一面の花壇。中心に隆起し目立つのがシンフォニーアート。
それを取り巻くように様々な花壇がならんで結構圧巻。
GW中ということで家族連れが多い。

Blog6082 そして会場には各県の刺繍花壇が並ぶ。わが県の県庁所在地さいたま市の刺繍花壇は受賞されていた。でも他の県のほうがインパクトあったけど・・・。プロの目はまた違うのかorz・・・。

一通り公園エリアを散策し、その後、シティーギャラリーへと向かう。シティギャラリーには植物とアートの世界ということで「假屋崎省吾の世界展」、「絹と染めのアート」が展示されていた。高崎市は草木染めに力を入れているので、その展示は予想以上に見応えがありました。

さてそこから足を伸ばして赤城山へ。
群馬の県都前橋を経由して赤城へ向かう。車で1時間くらい。サスガにGW、普段はあまり通らないと思われる道も混雑していた。
浪曲なんかで知られている赤城忠治で有名な赤城山、冬の赤城おろしは痛いくらいに超さぶ~MODEである。しかし今の季節は良い感じ。車は標高1400mを越えて上ったあと、ちょっと下がって、大沼という湖畔に出る。

Blog6076 陽射しは暑いが、空気がひんやりと涼しい。湖には家族連れのスワンボートなんかが優雅にあちらこちらに浮かんでいる。まさにかき入れ時のGWを感じる賑わいだ。

Blog6074 石に刻まれた赤城忠治もさぞや喜んでいるであろう(ほんとか?)
石像には御利益がいっぱい書かれていたけどギャンブル運って・・・。そりゃ忠治さんはやくざもんだからさぁ。

Blog6072 湖に突き出すように赤城神社がある。ふるくからあるそうだけど、建物の赤い塗装はきれいだから最近塗り直したのか。立派な神社だ。湖畔にいる人の数の割に参拝者はまばら。

Blog6077 串刺しにされ塩をまぶして炭火で焼いたいわなの塩焼き発見。買って、家人と分けて食べる。意外に美味しい。600円也。おまんじゅうをお膳にのせて差し出す女中様の表情は、GWの突然の賑わいへの戸惑いを隠せないようだ。

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2008年5月 3日 (土)

本場台湾に負けない味かい!お店は住宅かい!「CHINESE FAN」かい!

高崎にある手作り小籠包の専門店というお店に行った。
新宿のセンチュリーハイアットや、台湾の「県泰豊(ディンタイファン)」で腕を磨いたシェフが開店させたお店だそう。
もう県泰豊というだけで堪りません。県泰豊ってNYタイムスが世界のBest10と絶賛したレストラン、台北で経験したあの美味は忘れられないッス。

今回はネットで調べた地図をもとに車で出撃。でもお店が見つからない。
ということで電話で訊きながら探してみると。あったよ!だけどコレって・・、ふつうの民家じゃないかい?

Blog6078 閑静な住宅地。そこに「小龍包」と書かれた幟と、玄関横に飛び出て増築したと思われるガラス張りの厨房。
玄関をあけて中にはいると、土間と下駄箱が。靴をぬいでスリッパの並べられたポーチへと。ホントに民家だよ。(おじゃまします)と言いたくなる気持ちを抑えつつ中へ。広い(たぶん和室とLDをぶち抜いた)リビングを改装した店内へ。店員の接客は良い感じだ。

さて
一緒に行った二人で注文したもの。

・小籠包 (4コ) \525
・春捲 (2本) \525
・汁なし担々麺 \930
・酸辣湯(四川風すっぱく辛いスープ) \1,050
・マンゴー杏仁豆腐 \420(×2名分)

さてその味は。。。(A~Eランク)
・小籠包 AA ~うまい!!! 日本でこれだけの小龍包は初めて!肉汁がとっても良い!
・春捲 C ~ぱりぱりの香ばしさ、でも味はふつうかな。
・汁なし担々麺 B+ ~ごま風味でさっぱりと美味しい。
・酸辣湯 A ~ すっぱ辛いが、クセになる美味、何回もレンゲで掬っている。
・マンゴー杏仁豆腐 B+ ~ 本物の杏仁豆腐は絶品の味、マンゴーソースが良かったがトッピングの苺がもう一息。

かなり辛口の評価だけど、本当に美味しいよ、この店。特に小龍包は絶品!!ただね、ちょと高い。。。

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2008年5月 2日 (金)

Tomorrow never knows

不覚にも眠ってしまった。
深夜、仕事帰路の上越新幹線 車中。
深夜残業と早朝移動の連続だった今週は本当に疲れた一週間だった。
「悲しくも、そりゃあんたが悪い」って話はここから始まる。

上野駅から乗って大宮駅に着いた辺りからす~っと。
そして車中のアナウンスに気がついた時。
「まもなく上毛高原駅、まもなく・・・」
まだ覚めきらない脳の中で「ああ、やっちゃった・・」と言葉が反芻する。
乗り過ごした。

とりあえず降りる、そしてホームの表示板をみる。
戻る新幹線はもうない、今日のすべての運行が終わったプラットホームは肌寒い。
「まいったなぁ、どうしよう」
といいながらも。まぁなんとかなるかな~と、とにかく改札まで降りて乗り越しの精算をする。朝の始発時間を確認すると6時すぎ。う~ん。
この新幹線 上毛高原駅から離れてるけど、在来線の水上駅の上り時刻表は・・。やはり既に終わってる。

タクシー乗り場に行く。
車から出て乗客待ちしている中年のタクシードライバーに声をかける。
「すみません、高崎までいくらくらいですか?」
「高崎かい?う~ん、そーだねぇ、3~4万位かな~。」
そんな持ち合わせはもちろん無い・・。
「あ、結構です」

しょうがない、駅の構内、待ち合わせ室で夜を明かすか。
再び駅の中へと戻る。すこしふらふらしているとさっきのタクシードライバーが後を追って声をかけてきた。
「駅の構内は12時になると戸締まりして、電気を真っ暗になりますよー。」
まじっすか・・。
「ちかくになにかないですかね」
「沼田に健康ランドがあるから、そこがいいじゃないかねぇ」
「近いですか、そこまでいくらかかります」
「そうだねぇ、5,000円くらいかな」
往復で1万円、それに入館料・・、それはきつい。
「・・・・いえ、結構です。」

じゃあ、引き上げるよ、と丁寧にタクシードライバーは声をかけてくれて駅から立ち去る。日付は3日に変わると、駅員が駅の戸締まりを始めた。そして消灯。
上毛高原駅は、本当になにもない。だから真っ暗。闇の世界。
雨の上がったみなかみ町は、5月になったといえ谷川岳の麓、高山でまだ肌寒い。

(なんという4連休の始まり・・・)

とにかく家に連絡をいれておくか、もう寝ているとは思うけど。
携帯メールを送る。
今、上毛高原駅にいます。寝過ごして乗り過ごしました。
最終でここから帰る方法がないので朝までいて帰ります。

送信した後(明日は朝8時から地区の側溝(どぶ)掃除だったなぁ)。
雲のせいか星の見えない夜空を見上げていると。
携帯に着信音、メールだ。起きていたのか、着信音で目覚めたのか。

着信メール。
前に連絡したけど明日8時からどぶ掃除です

おいおい、心配はそっちのほうかよ。
返信をする。
分かっていますがどうしようもありません。タクシーだと3~4万かかるそうです

しばらくしてメール着信。
明日 少し遅れても出てもらいたいのだけど

そうかい、送信
分かりました。なんとかするようにします。今は駅が閉められ消灯されたので、他の居られる場所を探しています

着信
お願いします
・・・ついに最後までおいらへの心配の一言もなかったorz。しょうがないな。

とにかく明るいところへ、駅のロータリーを出て道路へ。
(こんな真っ暗な所にいたらちょっとやばいかも。)すぐに派出所を見つける。

無人の派出所は煌煌(こうこう)と明るかった。ひんやりとした入り口の段差に腰をかける。(このまま朝までかな・・)
と、道向こうに目をやると暗い道の端に立っている男性のシルエット。迎えの車を待っているようだ。(いいなぁ)とちょっと羨ましくも、乗り過ごした自分が悪いのだから、と反省しながら、派出所から洩れる灯りで手持ちの文庫本「暖簾」(山崎豊子)をめくっていた。

しばらくすると、道向こうの人にお迎えの車が。(よかったね。)運転席の窓越しに2~3言葉を交わして助手席に乗り込むと、車はくるりとUターンして帰って行く。

・・・はずが、こちらに向かってきてそして停止。
「???」
やがて助手席からさっきまで立っていた男性が降りてきた。
まっくらなシルエットから声がかかる。
「高崎まで行きますけど、乗りますか?」

(をを!!まじ!!)
「え!いいんですか!」
なんとこちらを気の毒に思って声をかけてくれたのだ。実にありがたい。
「どーぞ乗ってください」
ちょっと厳つい雰囲気に似合わず、とっても優しい好青年だ、いい歳いってそうだけど。
声をかけてくれた人と迎えに来た運転手に何度もお礼を言って乗り込む。
迎えに来た人は小学校からの友人とのこと、高崎からさらに遠い藤岡市から呼び出されたらしい。苦笑いをしていたが、私には彼が国際救助隊よりも立派に見えた。
とても仲の良いのは会話を聞いててよく分かる。暖かい雰囲気の車中、深夜のミニワゴン車は、間抜けた乗り過ごし男二人を救助し、一路高崎まで疾走するのであった。

窓の外を流星のように流れる漆黒の風景を見ながら心の誓うのである。
(新幹線で寝る時には、携帯に目覚まし設定を忘れずに)
実に前向きな建設的考えである。素晴らしい。

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