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2008年5月17日 (土)

我々はこの歴史の前に無力でしかないのか「パレスチナ1948・NAKBA(ナクバ)」

勤務先近くの映画館で、「パレスチナ1948・NAKBA(ナクバ)」という映画を上映している。Yahoo映画での評価点は、軒並み並ぶ名作を押さえ、なんと1位キープしている、大変な映画だ。是非観たいと前々から思っていた。

「パレスチナ1948・NAKBA(ナクバ)」

1948年にイスラエルが建国された。それはすなわち70万人以上のパレスチナ難民を生んだ。国を追われたパレスチナ人たちは、これをナクバ〝大惨事〟と呼ぶそうだ。

カメラマン 広河隆一氏によるドキュメンタリー映画である。
農業共同体として若者達の憧憬の地と広河氏がその身を投じた「キブツダリヤ」という村、理想の地と信じたその地に、隠すかのように潜んだ瓦礫の歴史を知る。それは、ユダヤ人がイスラエル建国時に、パレスチナ人を侵略し迫害した跡であったという衝撃の事実。

その映像から滲み出てくる深い歴史の真実に息をのむ。
戦いは瓦礫を生む。そして瓦礫に育った人々は、また新たな瓦礫を積み重ねる。
人間とは罪深いものだ。それを〝聖地〟と言われる〝エルサレム〟のイスラエルで繰り広げられているという、何という皮肉であり悲劇である。

重ねて言う、これはドキュメンタリー映画である。そこにある真実の重さと簡単に解決ができない根深い問題をどうとらえるか。
〝我々はまた歴史の前に無力な存在である〟
今言えることは、残念ながらこの言葉であった。
・・・しかし今まさに紡ぎ重ねている歴史を、一人でも多く向き合って欲しい、この真実の映像を目の当たりにし、そう願うばかりだ。

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