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2008年5月21日 (水)

商人の誇りとよりどころ「暖簾」山崎豊子

山崎豊子氏の処女作である。

最初から書いたものがこの完成度って言うのは凄い。
「昆布商」という職業にこれだけ調べているのは流石、まさに山崎さんは最初からトップギアの作家だったのだと驚嘆。

親子2代にわたる昆布商、裸一貫の丁稚からたたき上げた父、戦地より無事帰還した次男、戦前・戦中・戦後、激動の時代に幾多の困難を乗り越えた、まさに山崎さんの真骨頂である。

「暖簾」という商人の魂に込められた昆布商の生き方、父と息子の生き様の差を描きながらも信じた道を貫く誇りを感じた。200頁足らずの文庫本だけど、とっても中身が濃い。
無駄文がなく、洗練され選ばれた言葉だ。それだけに心に届く感じ。

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