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2008年5月 2日 (金)

Tomorrow never knows

不覚にも眠ってしまった。
深夜、仕事帰路の上越新幹線 車中。
深夜残業と早朝移動の連続だった今週は本当に疲れた一週間だった。
「悲しくも、そりゃあんたが悪い」って話はここから始まる。

上野駅から乗って大宮駅に着いた辺りからす~っと。
そして車中のアナウンスに気がついた時。
「まもなく上毛高原駅、まもなく・・・」
まだ覚めきらない脳の中で「ああ、やっちゃった・・」と言葉が反芻する。
乗り過ごした。

とりあえず降りる、そしてホームの表示板をみる。
戻る新幹線はもうない、今日のすべての運行が終わったプラットホームは肌寒い。
「まいったなぁ、どうしよう」
といいながらも。まぁなんとかなるかな~と、とにかく改札まで降りて乗り越しの精算をする。朝の始発時間を確認すると6時すぎ。う~ん。
この新幹線 上毛高原駅から離れてるけど、在来線の水上駅の上り時刻表は・・。やはり既に終わってる。

タクシー乗り場に行く。
車から出て乗客待ちしている中年のタクシードライバーに声をかける。
「すみません、高崎までいくらくらいですか?」
「高崎かい?う~ん、そーだねぇ、3~4万位かな~。」
そんな持ち合わせはもちろん無い・・。
「あ、結構です」

しょうがない、駅の構内、待ち合わせ室で夜を明かすか。
再び駅の中へと戻る。すこしふらふらしているとさっきのタクシードライバーが後を追って声をかけてきた。
「駅の構内は12時になると戸締まりして、電気を真っ暗になりますよー。」
まじっすか・・。
「ちかくになにかないですかね」
「沼田に健康ランドがあるから、そこがいいじゃないかねぇ」
「近いですか、そこまでいくらかかります」
「そうだねぇ、5,000円くらいかな」
往復で1万円、それに入館料・・、それはきつい。
「・・・・いえ、結構です。」

じゃあ、引き上げるよ、と丁寧にタクシードライバーは声をかけてくれて駅から立ち去る。日付は3日に変わると、駅員が駅の戸締まりを始めた。そして消灯。
上毛高原駅は、本当になにもない。だから真っ暗。闇の世界。
雨の上がったみなかみ町は、5月になったといえ谷川岳の麓、高山でまだ肌寒い。

(なんという4連休の始まり・・・)

とにかく家に連絡をいれておくか、もう寝ているとは思うけど。
携帯メールを送る。
今、上毛高原駅にいます。寝過ごして乗り過ごしました。
最終でここから帰る方法がないので朝までいて帰ります。

送信した後(明日は朝8時から地区の側溝(どぶ)掃除だったなぁ)。
雲のせいか星の見えない夜空を見上げていると。
携帯に着信音、メールだ。起きていたのか、着信音で目覚めたのか。

着信メール。
前に連絡したけど明日8時からどぶ掃除です

おいおい、心配はそっちのほうかよ。
返信をする。
分かっていますがどうしようもありません。タクシーだと3~4万かかるそうです

しばらくしてメール着信。
明日 少し遅れても出てもらいたいのだけど

そうかい、送信
分かりました。なんとかするようにします。今は駅が閉められ消灯されたので、他の居られる場所を探しています

着信
お願いします
・・・ついに最後までおいらへの心配の一言もなかったorz。しょうがないな。

とにかく明るいところへ、駅のロータリーを出て道路へ。
(こんな真っ暗な所にいたらちょっとやばいかも。)すぐに派出所を見つける。

無人の派出所は煌煌(こうこう)と明るかった。ひんやりとした入り口の段差に腰をかける。(このまま朝までかな・・)
と、道向こうに目をやると暗い道の端に立っている男性のシルエット。迎えの車を待っているようだ。(いいなぁ)とちょっと羨ましくも、乗り過ごした自分が悪いのだから、と反省しながら、派出所から洩れる灯りで手持ちの文庫本「暖簾」(山崎豊子)をめくっていた。

しばらくすると、道向こうの人にお迎えの車が。(よかったね。)運転席の窓越しに2~3言葉を交わして助手席に乗り込むと、車はくるりとUターンして帰って行く。

・・・はずが、こちらに向かってきてそして停止。
「???」
やがて助手席からさっきまで立っていた男性が降りてきた。
まっくらなシルエットから声がかかる。
「高崎まで行きますけど、乗りますか?」

(をを!!まじ!!)
「え!いいんですか!」
なんとこちらを気の毒に思って声をかけてくれたのだ。実にありがたい。
「どーぞ乗ってください」
ちょっと厳つい雰囲気に似合わず、とっても優しい好青年だ、いい歳いってそうだけど。
声をかけてくれた人と迎えに来た運転手に何度もお礼を言って乗り込む。
迎えに来た人は小学校からの友人とのこと、高崎からさらに遠い藤岡市から呼び出されたらしい。苦笑いをしていたが、私には彼が国際救助隊よりも立派に見えた。
とても仲の良いのは会話を聞いててよく分かる。暖かい雰囲気の車中、深夜のミニワゴン車は、間抜けた乗り過ごし男二人を救助し、一路高崎まで疾走するのであった。

窓の外を流星のように流れる漆黒の風景を見ながら心の誓うのである。
(新幹線で寝る時には、携帯に目覚まし設定を忘れずに)
実に前向きな建設的考えである。素晴らしい。

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