〝グッドジョブ!〟最高にイカしたクズ野郎さ!「ハンコック」
酒に溺れ、街のベンチに昼間から寝ている主人公、ハンコック。
怪力であり不死身で空を飛ぶ、スーパーヒーローのはずの彼は、その悪態から街の嫌わ者になってしまっていた。
踏切の危機一髪を、ハンコックに救ってもらったPR営業マンが、命のお礼に彼のイメチェンに乗り出す・・。
単純なヒーロー物ではない始まりから、話の中盤から意外な展開を見せてくる。
この劇的な展開は心地よく、ストーリーに引き込まれた。
ある意味で、今までのヒーロー物の根本的疑問を投げかけた映画だと思う。
ニュースは訴える。
「今回の事件での(ハンコックによる)被害総額は・・・」
そうなのだ。ヒーロー物の活躍は、平和を守るためという大義名分のために、結果として市民の生活空間の破壊をしてしまうのだ。
ウルトラマンを見よ!いったいいくつのビルを壊したことか。
ウルトラマンたちによる被害総額は誰も触れてこなかった。〝平和のため〟皆は耐えて我慢をしてきたのだ。
前半はハンコックの傍若無人な活躍?、そして後半シリアスなドラマになってそして悲しくも暖かな結末、最後は暖かな気持ちにさせてくれる映画だった。
90分ちょっとの映画だけどたっぷりと楽しむことが出来て、良い作品だと思う。
物を壊さないように、またセクハラ(?)にも気を遣いながら救助をする、孤独な新ヒーロー、ハンコックに拍手を送りたい。
ウィル・スミスも良かったけど、シャーリーズ・セロンもキレイでかっこよかったですよ!
「ハンコック」 8点 ★★★★
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