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2008年8月10日 (日)

背筋が凍るほどのジョーカーの存在感「ダーク・ナイト」

003_2 この映画は凄い、凄すぎる。この凄みはなんなのか。

ジョーカー。
鬼気迫る怪演(ヒース・レジャー)は主役を奪うとか言うレベルではない。

映画のオープニング、いきなり情け容赦ない強奪と殺戮が。
そして次々と疾走する犯罪にジョーカーの圧倒的存在。
狂気の影に見える計算されたジョーカーの冷静さが恐怖を増幅させる。
ハイスピードで繰り広げられる恐怖と混乱の破壊とアクションの影で、ジョーカーの冷徹な心理攻撃は後半ますます凄みを魅せつける。裏をかき、観る者に緊張感を失わせないストーリー展開。

Dark_knight01_large_2 道路の真ん中に背を丸めながら、振り向くジョーカー。
バットポッド(バイク)で走るバッドマンにむかい叫ぶ。
「轢け!オレを轢いてみろ!!!」
観る者の脳髄に凍てつくほどの緊張感が走る。
この迫力、まさに全てが立ちすくみ止まる一瞬。

不気味であり最凶の犯罪者ジョーカーに圧倒され、そのリアルさは勧善懲悪という概念を超えた存在となった、これをカリスマと呼ぶべきか。

006_2 これは映画館で観るべき映画だ。
光の騎士は誘われ闇の扉を開き、そして闇の騎士を生み出した。そして希望を絶望という色に染め変えて漆黒の街を走り去っていった。

あえてシリーズ作の「バットマン」というタイトルを外しての公開。
その意味を、映画を観て知ることになる。

「ダーク・ナイト」 9点 ★★★★☆

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受信: 2008年8月10日 (日) 22時47分

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