この盛夏はここにしました。という旅のお話、その2
「福井温泉と東尋坊 世界遺産の白川郷・白山スーパー林道・安宅の関」
第一日目 後半です・・。
一日目 前半のあらすじ。
安宅(あたか)の関に行った。以上。
ということで、前回のあらすじ(どこが!)をふまえて後半へ。
安宅の関を後にした我々ツアー客は一日目のハイライト(といっても一日目は2ヶ所だけだけど・・)、東尋坊へと向かいました。東尋坊に向かう車中で、添乗員の李さんが東尋坊の名前の謂われを教えてくれた話によると。
「その昔、東尋坊という名の怪力の悪僧が在所の美しい姫君に心を奪われ、恋敵である真柄覚念という僧と激しくいがみ合った結果、岩場の上で酒宴を催した真柄覚念に断崖絶壁から突き落とされてしまった。その怨念から岸壁を激しく打ち殴るようになったこの岸を、のちに東尋坊と呼ぶようになった。」
さて、東尋坊。
バスの降車場から、肝心の崖までの道は、両側にお土産や飲食のお店の並ぶ観光客で賑わってました。店先でサザエやツブ貝、イカなんかの海鮮焼きもあちらこちらで良い香りを漂わせています。賑やかな呼び込みの声。でもやはり目を引くのは越前ガニでしょう!〝冷凍ではありません〟という値札に書かれた文字が印象的です。おいしそ~!
遊覧船の乗船場は岸壁の下。
乗り込むと船は日本海の荒波へ。さすがに東尋坊の怨念の海、荒れます、荒れます・・。船がバイキングのように揺れる(いや、そこまでは揺れないけど・・・)ので、胃から内臓からローリングしてしまいました。船は東尋坊を海から一望できる位置から雄島までぐるりと一周して、どうにか船着き場に戻り・・・。
へろへろ状態の私がほっとしたのもつかの間、「じゃ、次は反対側の方を観てもらいます~!」と再び荒れる日本海へと繰り出していく・・。
「これがライオン岩です、これがろうそく岩です、ほらこっちから見るとそう見えるでしょ?」
いやもう、勘弁してください・・・。
こみ上げる気持ちの悪い嗚咽を我慢しながら、炎天下暑いのに、一人冷や汗をにじませながら船のへりを握っておりました。やはり船は苦手です。先月の松島、あれは静かな波でした・・。日本海をなめちゃあいけやせん・・。
船はどうにか船着き場に戻ると、陸に上がればこっちのモン、〝へへへん〟と言った感じで気分も一新させようと、絶景ポイントを探して岸壁の上を散策。日も暮れかけて、海に陽射しが輝くように反射する。崖から見た海は、静かに見えてくる。今回は有名な夕景も、時間の関係で見られなかったけど、とっても綺麗なんだろうな、それは十分に伝わりました。
さてバスは本日の宿泊地、福井市内を目指します。
宿泊先は〝アパホテル福井片町〟
駅前の大通りから道一つ引き込んだところにあるホテルの周辺には、飲食店が目立ってました。この道路は狭いので、バスが入れず我々ツアー一行42名は、大通りからホテルまでの路地を列をなして歩く奇妙な一行なのでした。
ただ沈む夕日が印象的でとっても美しい大通りでした。
こうして一日目は無事?終わるのでした。
(二日目に続く)
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