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2008年10月27日 (月)

失うことを恐れた時、人は強くなれる。「ICHI」

329862view001 勝新太郎が確立し、北野武もそのオマージュとしたその強烈な存在感、座頭市。
それを綾瀬はるかが女座頭市として演じると聞いて、アイドル映画なの?という疑問を感じながら、映画を観ました。

見た率直の感想は、これもアリかな、ということ。

329862view013 男の座頭市に比べ、力強さ、不気味さが弱いのだけど、目の見えないという心許なさは、女のICHIの方に感じることが出来た。
今まではその強さゆえ映画の中での非現実に英雄的見方をしてしまうが、どんなに強いとはいえ目の見えぬハンディは現実では拭えず、今回のその頼りなさ心細さを前面に出した座頭市=綾瀬ICHIの設定は新鮮であった。

329862view016 また藤平十馬という刀を抜けぬ武士とのコンビを組み対比させることで、ICHIの危うさも強調させて見せた。
危ういだけでは危険なだけ、本当の強さとは言えない。
ICHIはそれを知った時、強さに凄みが出たように思う。

そして。
十馬自身も、守るべきもの、それを失うことを恐れた時。
彼の心は本当の強さを持つことが出来た。

329862view008_2 「何斬るかわかんないよ、見えないんだからさ・・」

ICHIの殺陣シーンは賛否両論あるみたいだけど、うつむきがちに構えながらゾクッとする冷たさ、クールさを感じてカッコイイと思った。(別に綾瀬はるかさんのファンじゃないよ)

リサ・ジェラルドの奏でる音楽もICHIの世界観にあってファンタジックでした。

「ICHI」 6.5点 ★★★☆

Ichi_1_1b

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