世界遺産が見たい!「萩・津和野と厳島神社2泊3日の旅」1日目前編(津和野編)
まだ夜が明けない早朝4時前に家を出発。家から40分ほど離れたJR籠原駅から羽田空港行きの高速リムジンバスに乗り込む。と、ウトウトと浅い眠りのまま空港へとバスは進む。
始発の籠原駅南口から熊谷駅南口、森林公園駅北口そして坂戸駅南口へと乗客を乗せていくにつれ、徐々に空も白々と明け、車窓からの風景は朝を告げる。
今日は曇り空だ。
お台場のレインボーブリッジを通り過ぎる頃には目もバッチリと覚めてきた。
羽田空港が見えてきた。7時10分、第二ターミナル。予定より少し早めの到着。
羽田空港からのフライトは2回目だけど、たぶん国内線は初めてだと思う。
羽田から広島へ8:15発の広島行ANA673便。予定通り乗り込むも、離陸待ちの飛行機が連なり、滑走路で10分弱の順番待ち。
そして広島空港上空でも雷雨の関係で様子を見るようなアナウンス。機内の窓から見下ろす風景は、地上は厚い雲に覆われている。どうにか30分遅れで機は広島空港に着陸。
さあ、山陰・山陽の旅の始まりだ!
空は小雨模様。さっきまで雷が落ちていたとか。徐々に天気も回復か。
広島空港からバスに乗り換えて、広島から島根へと出発。今回のバスはなんとバスガイドさんが同乗していた!懐かしのバスガイドトーク、柳原可奈子を彷彿させるような、あんな感じの喋り口。
「津和野は何県かご存じですか~、は~い、山口じゃないんですよね、うん、島根県。は~い♪」
にこやかに自分の言葉にうなずき納得する柳原ガイドさんのお話がBGMのように車中に流れる中、バスは高速道路を進んでいくのだった。
さて、最初の訪問地の津和野まで約2時間、雨も小雨になったり少し強くなったりと、安定しない空模様の下、バスは高速道路をひたすら疾走する。
「山陰の小京都」津和野は鯉の街で有名。小雨降る津和野は、山合いにある川沿いの城下町。
バスは午後1時前の到着、ここで昼食をとって、街並みを散策となる。お昼をとるお店「沙羅の木」のガイドさんに案内されて殿町通りへと。往年の鳳啓介を彷彿させるような軽妙洒脱な語りが始まる。(写真の白半袖シャツのおじさんね)
「え!この堀がですがネ、え! なんと鯉が、え!」
この通りの情緒には少しだけ相応しくない気もする啓介おじさんのせっかちな早口説明に耳を傾けながら。。。
でも。
小雨はしっとりとしたこの古(いにしえ)の街にとっても似合っていて情緒たっぷり。
なまこ壁に堀が続くこの通りは、この町で一番有名な通り。
堀をのぞくとたくさんの鯉がその顔を見せる。人口より多い?とか言われる鯉はみな一様にメタボである。堀には堰があり、行動範囲が限られているので運動不足だとか・・・。太った鯉たちを同情の視線を送りながら、身につまされる話をきく。水流とかもっとあると良いのかもね。
そうそう、ここの鯉はそもそも江戸時代に非常食用で買われていたとか。だから一杯いるんだね。今は食べないだろうけど、観光資源だし。
さて、お昼はうずめ飯。
うずめ飯とは島根県の郷土料理、江戸の質素倹約の時代に役人から贅沢を隠したアイデア料理というこのうずめ飯、一見すると白米にワサビがちょこっと乗っているだけ。この白米に専用のだし汁をかけて箸でかき混ぜると・・。
山菜・野菜、魚肉練り物(かまぼこ?)、高野豆腐、海苔色々が白米の下に隠されていてそれが混ざって出てくるという手品みたいな料理。
これが結構美味しい!色々な具も美味しいんだけど、ワサビとだし汁がポイントなんだよね、きっと。
ということで次の目的地、山口県萩へ。(続く)
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