世界遺産を見たい!「萩・津和野と厳島神社2泊3日の旅」2日目前編(秋芳洞編)
二日目の朝。
昨日は早朝(と言うより深夜)に起きて移動だったので、途中目を覚ますことなく朝までぐっすりと寝てしまった。
起きて、ホテルの部屋のカーテンを開けると昨日と打って変わって気持ちの良い天気、萩の街に秋の朝日が降り注ぐ。家人も静かに咥えタバコで紫煙をたゆらせながら、史跡の街並みを見下ろす。
ホテルの1Fに「萩の台所 とれたて市場」とのぼりが掲げられて商品が並ぶ朝市は、土産を買う宿泊客で賑わっている。海産物から土地の野菜から、もちろんお菓子お饅頭といった定番のお土産がそろっている。色々と物色しながら朝食会場が開くのを待つ。
ホテルを出発するのは8時。
今日は、萩から西に下って秋吉台へ。
バスは萩の街並みから緑豊かな山間部へ、そして見晴らしの良い高台へと。
国定公園である秋吉台は、カルスト台地で有名。カルストは石灰石とか水に溶けやすい岩石で構成された地形。広がる緑の丘陵のあちらこちらにポツンと白い岩が飛び出している。なんとも奇妙な風景が幾重にも起伏する丘陵に続く。
そして次は、東洋最大級の鍾乳洞、秋芳洞。
今回は黒谷口から秋芳洞入口へ下るルート(下りコース)だそう。秋吉台の地下100mに広がる地底の世界は、地底人の存在すら真実味を感じてしまうほどの巨大な空洞。その想像以上の大きさに驚きの感嘆の声しか出てこない。今まで富士山麓とか飛騨とか、いくつか全国の鍾乳洞を見てきたが、はっきり言ってのそれらの比ではない。もう別格の存在感。地下に流れる川は、やがて大きな池となり、そしてまた下流へと地底に響かせながら流れていく。
この言葉を失う位の地底世界、その圧倒的迫力を表現できる撮影が出来なかったのが本当に残念だ。
40分ほどの地底探検は終わりを告げ、わき水が涌出する山の裂け目から、地上へと戻ってきた。
逆から入り口にたどり着いた形で、秋芳洞入り口の土産物屋通りを歩く。鍾乳洞の石が1個100円で売られている。そんなもんなんだな。
うちの家人は、この秋芳洞が今回の旅でのベストポイントだそうだ。
自然の偉大さに後ろ髪を引かれながらも、バスは秋吉台を後にした。
(まだまだ続く)
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