誰もが夢を持てる言葉を目標にした功績「ペンギンが空をとぶ」~旭山動物園物語
殆どの人が知っている旭山動物園再生の実話をもとにしたドラマ。市として厳しい状況に陥った旭川市。そこで年々赤字を膨らます旭山動物園。園長(西田敏行)の再生への熱意と飼育係一人一人のの思いが一つの形になっていくプロセスが知っていても感動を受けます。
地域活性化として最高の成功事例として園は紹介され続けていますが、その教訓はこの映画からも見て取れます。飼育係の人たちも商品である動物をすごく愛し、そしてお客である入場者への対応をしっかり考えてました。そして誰もが夢を持てる言葉「ペンギンが空をとぶ」動物園という目標をもたせたこと。
この手の映画は多少ハンデがあります。だってねぇ。動物の可愛さでポイントアップさせちゃいますからね。この映画でもステキなかわいい映像が多くありました。チンパンジーの夫婦愛は微笑ましく、ゴリラの想いも動物という枠を超えて切ないものがありました。
一緒にいったツレもナイトショーでウトウトするのかと思いきやしっかりと観ていました。こういう映画はひとりで観るよりも、観た後の感動を語り合いたいって感じです。最後、園長が退職し去っていく場面があります。しっかりと園内を愛情込めて清掃していく姿の潔さ、そして歩き去っていく西田さんの背中が印象的でした。
サクセスストーリー、その勝因にはいくつかの要素が。行動展示という発想が特に知られているところで、その他にも飼育員によるガイド、ペンギンのパレード、夜の動物園などたくさんの試みを続けていました。
しかしそれを支えていたのは、同じ夢を持ったことだと思います。
「ペンギンが空を飛ぶ」
そんなことできっこない、で終わる話を飼育員は何度も何度も話し合ったそうです。
あきらめず夢が叶うことを信じること、その純粋な気持ちの大切さをこの映画は教えてくれました。
その願いが困難だとしても、それを忘れずにいれば叶う日が来ると。
(をを!うまいまとめ方)
映画の内容+反則の動物映像+1点です。
「旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ」 8点
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