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2009年5月13日 (水)

気難しい男の肖像の余韻深く刻まれ「グラン・トリノ」

332286view009 クリント・イーストウッド監督・主演の人間ドラマ。
妻に先立たれ、息子家族とも折の合わない、人付き合いの不器用な元軍人のウォルト(クリント・イーストウッド)の隣にアジア系の一家が引っ越してきた。東洋人を見下すウォルトは快く思っていない。

332286view023 そんなある日、ウォルトの愛車グラン・トリノが盗まれそうになった。それをきっかけに、モン族一家と妙な交流が生まれていく。不器用な老人と不器用な少年。老人は人生の締めくくり方を模索し、少年は人生の始め方を手探りしていた。二人の間に芽生えた友情は、その答えを求めて迷走する。

332286view002 イーストウッド以外は無名に近い俳優を揃えたそうで、美男美女はこの映画には出てこない。しかしそんな役者が愛すべき人物としてスクリーンに映り出される。小民族モン族の優しさと誠意が、朝鮮戦争から凝り固まった白人老人の心の偏屈を、解きほどいていく。微笑ましく心が暖かくなる。

332286view010 衝撃の結末、心を打つエンドロールシーンで流れるイーストウッドの渋い歌声に胸を打たれた。イーストウッドが映画の中で見せた、家の前で愛犬をはべらせながら缶ビールを呑んでるシーンは、渋く絵になる男の肖像だ。指鉄砲で「パン」と打つ真似をする姿さえ哀愁を魅せる男の演技に乾杯。

「グラン・トリノ」 9点★★★★☆

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