くさいセリフもその想いの熱さで心に響く「ROOKIES -卒業-」
二子玉川学園(ニコガク)野球部に返り咲いた川藤監督は、安仁屋、御子柴、新庄らと夏の甲子園を目指す。そして新学期、赤星と濱中というクセのある新入生が新たな野球部員として入部。実力はありながらも練習を拒む赤星と、誤解から平塚をヒーローと思いこむ濱中。
佐藤隆太、市原隼人、小出恵介たちが汗を流し、力を尽くし、そして涙する熱血ドラマ。「おいおい試合中だぞ」って、つっこみどころ満載のシナリオ。「夢にときめけ、明日にきらめけ!」と熱く語るくさいセリフ。それらも気にしなくなるような胸に響く心地よい感動。
人気のコミック原作をTVドラマがヒット、その勢いでドラマの出演者もそのままに、急に決まった映画化のようです。「鉄は熱いうちに打て」の言葉のように、綿密に練られたシナリオよりもドラマの勢いが冷えぬうちに旬のまま映画にした感じ。
試合中の選手の気迫、必死さがひしひしと感じられて、スタンド席にいる臨場感で1球ごとに力が入ります。それにほどよく笑いを誘ってくれるので感情移入できます。悪ガキどもが野球への熱い思いを呼び戻し、夢に向かって汗を流し叫び、力を合わせそして涙する。青春っていいなぁ。固いこと言わずに、純粋にたまにはこういう気持ちの良い涙を流してもいいかな。
「ROOKIES -卒業-」 7点 ★★★☆
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