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2009年7月 4日 (土)

謎が解き明かされ、そして大いなるカタルシス「PLUTO 8」

漫画の神様 手塚治虫氏の名作「鉄腕アトム」の中の1エピソード「地上最大のロボット」を、「20世紀少年」はじめ多くの受賞作を執筆している浦沢直樹氏がリメークした作品。この8巻で完結。

世界各地の世界最高水準のロボットが次々と何者かに破壊されていく。調査を担当する世界最高水準ロボットの一人、ロボット刑事ゲジヒトは事件の真相に迫っていく。7体のロボットに闘いを挑むその理由、そして圧倒的強さを誇るものの正体は何か。ノース二号はじめロボット一人一人のエピソードも印象的。

単なるオマージュ作品ではなく、見事に浦沢節満載の作品に仕上がった。8巻まで来て色々な支流の謎が、大河に集まるかのようにエンディングを迎える。
最後に来て涙腺を刺激されてしまった。長すぎず短すぎず、ステキな映画を観たような感動を覚えた。

「憎悪からは何も生まれないよ」
この言葉はまさにこの作品が言いたかったことであり、機械(ロボット)から人間への警告でもあった。プルートゥとアトムの見上げた夜空、流れ星のシーンは印象的。

そして。。
「地球が終わっても、お前を離さないぞ…」
この言葉にやられた。
もうどうしょうもないカタルシスの中に溺れよう。

PLUTO 8 浦沢直樹著

Dscf9090

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