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2009年7月 5日 (日)

贖罪と愛情の狭間で共に苦渋の道を歩く「愛を読むひと」

081224_aiwoyomuhito_main 1958年のドイツ。15歳のマイケルは病気で路上にうずくまっていたところを助けてくれた21歳年上のハンナと一夏の恋にのめり込む。ハンナの希望で始めた本の朗読によって、2人の絆は深まっていく。が、あることがきっかけでハンナは忽然と姿を消す。途方に暮れるマイケル。

090513_aiwoyomuhito_sub13 その後、大学に進学、法律を学ぶマイケルは特別授業で、ある法廷を傍聴した時、被告席にハンナを見つけ動揺する。彼女の過去を知り、そして裁判に通ううちに彼女が隠してきた秘密に気づく。ハンナは自らの人生を捨ててまで秘密を隠す。真実を知るマイケルは苦悩する。

090123_aiwoyomuhito_sub4 哀しく切ない話だ。あまり予備知識なかったので、青春と性の切なさの映画かと思っていたが、これは戦争の悲劇を情にほだされず冷静に浮き出す映画であると気づいた。戦争当事者と戦後世代の傍観者と認識の違い、また迫害した側とされた側、それぞれの視点を抑えてる。

090513_aiwoyomuhito_sub7 ハンナの判断(裁判の時、そして最後)、マイケルの判断(留置所(刑務所?)に面会に行った時、ハンナからメッセージが届いた時)、この態度・決断で正しかったのか、そうは思えない。しかし理性で割り切れない人間の切なさ、悲しさ。そしてその後悔が胸に熱くこみ上げる。

090123_aiwoyomuhito_sub3_2 先日観たケイト・ウインスレット主演のレボリューショナリー・ロードが今イチだったのでどうしようかと思ったけど、これは観て良かった。前作もケイトの演技は光っていた。そして今回も圧倒的存在感で素晴らしい演技を見せつけてくれた。心に刻まれた名作だと思う。

愛を読むひと」 8点★★★★

Aiyomu

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