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2009年8月 5日 (水)

名盤の旅~ヒットメーカー・カーペンターズの遺したコンセプト・アルバム「ナウ・アンド・ゼン」

ご存知アメリカの兄妹デュオ、「カーペンターズ」。83年にカレンの悲しい死によって活動は終わりを告げた。

彼らはどちらかというとシングルメーカーでのヒットを多く出していったが、この5枚目のアルバム「ナウ・アンド・ゼン」はカーペンターズのというより、音楽史に残る名盤となった。

明るいPOPな「シング」、「ジャンバラヤ」といった曲から、レオン・ラッセルの「マスカレード」といった哀しみの曲とバラエティー豊か。レオン・ラッセルの曲を歌わせたら、カレンは本当に絶品だった。あのカレンの「魔法の低音」が心地よく響いてくる。

しかし、このアルバムの名盤という理由は後半にある。代表曲「イエスタデイ・ワンス・モア」が終わり、「昨日よ、もう一度」というカレンのメッセージを受け継いでいくのは、ラジオから流れるようなDJの雰囲気タップリの喋り。DJがターンテーブルから流すかのように、ビーチボーイズ(ファンファンファン)、そしてスキータ・ディヴィス(この世の果てまで)、シェリー・フェブレー(ジョニー・エンジェル)と懐かしの名曲POPSばかりを、カレンと兄リチャードが歌う。
これをオールディーズのラジオ疑似体験と言ってはいけない。これは彼らの手によってオールディーズから蘇った名曲である。そう!良い曲は過去の遺産ではなくいつまでも歌い継がれるものなのだ。
やがて、珠玉の名曲は幕を閉じ、イエスタデイ・ワンス・モアが再度流れる。そのメロディーは、終わりを惜しむかのように切なく哀しい。

このジャケットのイラストは、日本人デザイナーの長岡秀星さんの手によるもの。

「ナウ・アンド・ゼン」 カーペンターズ(1973/05)

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1. シング   
2. マスカレード
3. ヘザー   
4. ジャンバラヤ 
5. アイ・キャント・メイク・ミュージック
6. イエスタデイ・ワンス・モア
7. ファン・ファン・ファン 
8. この世の果てまで 
9. ハイ・ロン・ロン   
10. デッドマンズ・カーブ
11. ジョニー・エンジェル
12. 燃ゆる瞳 
13. アワ・デイ・ウィル・カム 
14. ワン・ファイン・デイ 
15. イエスタデイ・ワンス・モア(リプライズ)
 

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