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2009年9月 9日 (水)

ひとつのドラマが終え・・「バガボンド」31巻

吉岡一門との凄惨な死闘を終えて傷も癒えぬままに旅に出る武蔵。そして時を同じくして、又八は一つの旅を終わろうとしていた。孤高の兵法者(剣士)としての強さが武蔵なら、それの裏表になる又八は、普通の人間。弱さも脆さもしたたかさも。
常人と異なる武蔵の存在の非現実性・違和感を、又八を同時に出すことで、読む者に近しい存在として、このドラマにリアリティーを生んできた。

その又八が、自らの弱さを認め、口にした。
世の中に強い人などいない。あるのは強くあろうとする人だけじゃ
この言葉を遺して去っていた彼女も又、弱い人間だったのかも知れない。

佐々木小次郎と別れて今、傷ついた武蔵の前に現れた一刀斎。
天下無双を単なる言葉として受け入れようとする武蔵を、かつての天下無双を追い求めてギラギラしていた頃の武蔵に戻そうとするかのような一刀斎。この闘いこそが、小次郎との闘いへの前哨となるのではないか。

吉岡一門死闘編から一変、静なる展開をしてきたバガボンドも、本巻で転換を迎えるかのような展開になってきた。さすがにバガボンドは面白い、そう実感させてくれる巻だった。

バガボンド 31巻 井上雄彦

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