待つことの不安、その先にある喜びと幸せ「HACHI 約束の犬」
アメリカ郊外の駅で、荷物の事故により迷い犬になった、まだちっちゃな子犬の秋田犬は、首に「八」という鑑札を付けていた。不安げに彷徨く子犬を保護したのがパーカー教授(リチャード・ギア)との奇妙な運命の出逢い。パーカーは妻の反対を押し切り、子犬を飼うことになった。
日系の同僚ケンに秋田犬と「八」の意味を聞き、「hachi」と名付け、愛情一杯にハチを育てた。やがてハチはパーカーと共に駅まで送り、パーカーが帰る時間にあわせて駅まで迎えに行く日々が続いた。そして運命の日。ハチは予感し、パーカーを引き留めるために意外な行動を見せた・・。
ご存知日本人の心に刻まれている忠犬ハチ公の逸話が、海を渡ってハリウッド映画となって帰ってきた。人間側の視線だけではなく、犬の視線をモノクロ映像(犬は2錐体細胞の色盲)で見せることも好感が持てた。
「パーカーがハチを選んだだけでなく、ハチもパーカーを選んだのだ」
犬を飼うというのは命に責任を持つという事であり、苦楽を共にし、多くの大事なものを教わることであるを忘れてはならない。ハチの豊かな表情にやられます。
近所のシネコンでは吹替版しか上映してなく、リチャード・ギアの「は~ちぃい」が聴けなかったのが残念でならない・・。
「HACHI 約束の犬」 7点★★★☆
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