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2009年9月13日 (日)

不器用ならばこそ明日のために磨く職人の魂「火天の城」

333579view004織田信長から城の建設全てを一旦は命じられた熱田の宮番匠・岡部又右衛門(西田敏行)ではあるが、天守閣を前代未聞の五層七階構造でなおかつ吹き抜けにするという信長の指示に躊躇する。そんな又右衛門を見て信長は、天守閣の建設を名だたる番匠たちとの図面争いで決めると告げた。

333579view001 東大寺建立、金閣寺建造の流れをくむ名工一派を相手に、寝食を惜しんで図面作りに没頭する又衛右門。圧倒的な不利の指図争い(図面コンペ)を逆転で勝ち取った又衛右門に、信長は3年という短期間の工期を命ずる。二千年耐えうるお城を造るために、多くの難関が立ちはだかる。そしていよいよ・・。

333579view003 二千年生き続けるお城をこの手で造りたい。その職人の思いは命を賭して熱い。カンナで美しく木を削るオープニングから信長の前で展開される指図争いまでは息もつけぬくらいの面白さ。一番後れを取ったプレゼンだけど、うわべだけの天守閣建造ではない、その本質の説得力に思わず引きこまれた。

333579view006 安土城は築城わずか3年で消えてしまった幻の城なれど、安土山そのものが堅牢な城であり、あの圧倒的な存在の光景をもっと見せて欲しかった。面白かったんだけど、硬派な歴史ドラマがホームドラマ化してしまった箇所もあって残念!また色々な挿話が少し長すぎ?ちょっと気が逸れてしまった感じです。

333579view005_2 西田敏行、信長役の椎名桔平の好演が光っただけに、もうちょっとで傑作と呼ばれる作品になり得たはず。無駄な挿話、ホームドラマな部分をシェイプアップして、一気に走り続けていけばと思うと・・、でもまあ十分面白いと思う。お城好き、歴史好きの高齢の方は必見だと思う。(若い人は・・)

火天の城 6.5点 ★★★☆

Katen

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