« 名盤の旅~「モーニング・グローリー」オアシス | トップページ | つっこませてください。こんなイカス看板(その12)中国編 »

2009年10月 5日 (月)

男同士の誇りと生き様をぶつけた感動の傑作「3時10分、決断のとき」

20090612_ketsudan_main 借金苦で地主から厳しい取り立てを受け続けるダンクリスチャン・ベイル)一家は、大切な馬小屋まで嫌がらせで焼かれてしまう。実直で無骨な生き方しかできずダンは、家族の溝が深まっていた。翌日ダンは逃げた牛を探しつつ地主と交渉するため町へ赴く。そしてその道すがら、ダンは駅馬車が無法の集団に襲撃される場に遭遇してしまうのだった。

20090612_ketsudan_sub3 悪名高きベン・ウェイド(ラッセル・クロウ)一味は襲撃の後、町へと向かうが、そこの酒場で 一人油断していたベンは保安官達に逮捕され、3日後の3時10分発の汽車でユマの刑務所へ連行されることに。偶然その場に居合わしたダンは、地主との交渉が失敗したこともあり、護衛費欲しさにその駅のある町までウェイドを護送するという危険な仕事を申し出た。

20090612_ketsudan_sub1 ジョン・コナー(ターミネーター4)、バッドマンのクリスチャン・ベイルとご存知ラッセル・クロウとの、男と男のプライドと生き様のぶつかり合いが熱い。駅までの危険な移動の中で、貧困の牧場男と冷酷な悪人との奇妙な絆が生まれてくる。開拓時代の西部では生き抜くために銃弾飛び交い、多くの危険に晒されている世界。そして男達は自らの生き様を曲げない。

20090612_ketsudan_sub2 あまり上映されていない映画でしたが、これは面白かった!!最近では【老人と少年の絆】の映画『グラン・トリノ』が秀逸だったが、これは【善の男と悪の男との絆】に引きこまれていく。
またダンの14歳の長男ウィリアムは最初は父ダンを嫌っていた。しかし徐々に父親の生き様に気持ちが近づいていく、そんな親子の絆も見どころ。

ラッセル・クロウが演じるベン・ウェイドに最後まで目を離せず、ベン一味の腹心チャーリー(ベン・フォスター)もその冷酷さと護送団を追い詰めるその残忍さが鬼気迫り素晴らしい演技でした。

バーの女性の後ろ姿をスケッチを描き、また窓際に座るダンの姿をスケッチする悪人ベンの視線は、その人物に対する愛情と優しさ、その人の真実を見極めるかのよう。人物画はその人を正しく見つめなければならない。極悪人ベンが描くその絵はとても優しい。その違和感がこの映画の深みを持たせている。さりげないシーンだったけど大好きです。

3時10分、決断のとき」 8.5点★★★★

3ji10fun2

|

« 名盤の旅~「モーニング・グローリー」オアシス | トップページ | つっこませてください。こんなイカス看板(その12)中国編 »

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 男同士の誇りと生き様をぶつけた感動の傑作「3時10分、決断のとき」:

« 名盤の旅~「モーニング・グローリー」オアシス | トップページ | つっこませてください。こんなイカス看板(その12)中国編 »