想い出の家と共に旅立ち新しい冒険に生きる「カールじいさんの空飛ぶ家」
冒険好きなエリーと結ばれたカールは、二人でいつしかパラダイスの滝に行こうと思い描いていたが、妻エリーは先立ってしまった。一人残ったカールは、妻と過ごした想い出いっぱいのその家も周辺土地開発で立ち退き要求を受けている。孤立するカールの苛立ちは、ついにある不測の事件を起こしてしまう。
追い詰められ絶望するカールだったが、動物園の風船売りだったカールは2万近い風船を家に取り付け、妻と過ごしたその家ごと大空高く旅立っていった。目指すは、エリーから子供の時に「連れてって」と約束を交わしたパラダイスの滝。そこに家を建てるんだ。今こそ妻との約束を果たす旅が始まった。
今年の春に観たグラン・トリノをピクサーが創ったらこうなったという作品。偏屈な爺さんと鈍くさいけど一生懸命な少年の組み合わせ。爺さんを手伝うことから二人の関係は変化していく。邦題は『カールじいさんの空飛ぶ家』と長いが、原題は『UP』とこれは逆に短い。しかしだからこそ原題の意味は深い。
妻との約束の旅に出たカールは、いつしか新しい冒険に入っていたことに気づいていく。歳をとったからと想い出の中で生きてチャダメだ!原題『UP』はそんなカールへ「過去を捨て上に昇っていけ!」と告げている。最初は歩くのも辛そうなカールだけど後半は飛行船でランボーばりの動きを見せるのはご愛敬。
初めて3D映画というのを体験。東京DLで短い3D映像を経験済みではあるけど、映画という長さはどうなの? で、あの3Dメガネの違和感(メガネかけてるんでWメガネ)はあったけど、我慢のできるものだった。あまりどぎつい3Dだと疲れちゃったろうけど、あのくらいの立体感は楽しく観ることが出来ました。
「カールじいさんの空飛ぶ家」 7.5点 ★★★☆
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