四万の病に効くのなら自分の物忘れも治してね♪名湯四万温泉その1(四万ダム)
NHK朝の連続テレビ小説『ファイト』(2005年放映)の舞台となった四万温泉は、関越自動車道・渋川伊香保ICから草津方面に向かい、途中 中之条で国道から外れて分岐する山あいの温泉地だ。ドラマで「駒田旅館」の主人役を演じた児玉清さん自身も、実は戦争時に四万に疎開した方だそうだ。
中之条から山に入っていくと、道路の端の残雪が徐々に増えていくのが分かる。「四万の病に効く」と言われる四万温泉で、都合の悪いことを忘れっぽい病、お腹のお肉をとりたい病とかにも効くのかしら、などと自身の努力をすることせずに、他力本願で楽しようする自分は四万温泉へと向かった。
四万川渓流沿いの道を走るとやがて四万温泉の案内板が見えてきた。ICから降りて走ること小一時間かな。せっかくココまで来たのだからと、温泉に入る前に少し観光でも、ということで四万温泉を通過し、奥四万ダムへと向かう。ここのダム湖は不思議な青い色をした水を貯水した人造湖だ。
雪つもるダムの堤の道から見える四万湖は空の青、うっすらと白化粧の山並み、そして深く鮮やかな青のコントラストがキレイだ。湖に浮かぶ網場(あば)と呼ばれるオレンジの浮きは流木止め。ダム湖から四万温泉に戻る途中、四万温泉の発祥 日向見地区に寄って、有名な薬師堂へ。
萱葺き屋根の日向見薬師堂は珍しい唐風建築物で、国の重要文化財に指定されている。何人かの観光客が参拝していた。いずれも若いカップルで二人で写真を撮ってはいちゃいちゃして動かず・・写真が撮れずに離れるのを待ってる自分を、さらに後ろの家人が黙って煙草を吹かしながら待ってる・・。
四万谷に しげりて生ふる 杉の樹は
古葉をこめて 秋ふかむなり
斎藤茂吉
晴天でもいくらか残る萱葺きの雪、建物の裏側では、つららに日の光が反射して、冬の寒さを感じる陽射しの暖かさがありました。(つづく)
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