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2010年2月 9日 (火)

相手への思いやる方法が料理とそして・・「食堂かたつむり」

Photo_l_007 水商売で働く母親ルリコ余貴美子)に反発して一人生きていくことにした倫子柴咲コウ)。しかし一度は家を出たものの、同棲していたインド人が、倫子の家財もお金も持ち去り姿をくらましてしまった。ショックのあまり心因性の失語症になった倫子は、行く宛もなく再び母親の元へと帰ることに・・。

Photo_l_004 自分に残されているのはおばあちゃんから教えてもらった美味しいごはんの作り方。倫子は近所の熊さんブラザートム)からお金を借りて、裏の物置を改装し食堂を始めることにした。倫子に出来ることはひとつひとつを丁寧に、相手のことを思って料理すること。しかしそれが奇跡を起こしていく・・。

Photo_l_012 言葉を話せぬ倫子が出来るのは、心を込めて素材から丁寧に料理を作り上げること。そんな倫子を柴咲コウが熱演です。それ以上に余貴美子が素晴らしかった。もしかして主人公は余さん?と思うくらいの存在感でした。他にも名脇役に支えられてました。エルメス(豚)も好演!ただ最後はあれでよかったのか。

Photo_l_002 食べるということは命を戴くこと。料理を出すということは提供する相手のことを考え想い、丁寧にその命を調理し、料理人の気持ちを込めて美味しく出す。それが命の継承だということを、あらためて思わされた映画でした。一日に一組のお客様に対して、その人の気持ちを思いやり、おもてなしをする倫子。

Photo_l_051 小川糸原作の同名のベストセラー小説が原作だそうで、原作は読んでいません。(原作読んだvinoさんの記事はこちら)。監督の嗜好か、CGアニメでの妄想やお花イメージが画面を飾るのが少々気になって、せっかくの話も名演も感情移入できぬままに・・たぶん原作とは印象が違うのだろうなと思います。

Photo_l_001 そういうファンタジー的な脚色ナシで淡々と描いて欲しかったな、とそれが残念でした。相手への思いやる方法(表現)として料理を選んだ倫子。そして違う方法(表現)を倫子にとっていたルリコ。それを知った時に倫子は新しい自分に出逢います。二人の親娘のあったかい物語でした。

 

食堂かたつむり 6.5点★★★

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» 食べることは生きること~食堂かたつむり~ [日々を奏でる]
映画「食堂かたつむり」を観ました。失ったもの:恋、家財道具一式、声残ったもの:ぬか床失恋のショックから心因性失声症になり、声を失ってしまった倫子(柴咲コウ)は、幼い頃から折り合いの悪い母 ルリコ(余貴美子)が暮らす田舎に戻った。実家の物置を利用して小さな食... [続きを読む]

受信: 2010年2月 9日 (火) 15時01分

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