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2010年3月21日 (日)

まだ雪残る出羽へ。秋田・山形旅情記(田沢湖)

田沢湖と辰子伝説とクニマスの悲劇

Dscf62052_2 その昔、田沢湖のほとり神成村に、類(たぐ)い希な美貌の娘、辰子が暮らしていた。辰子は自らの若さと美貌を永遠のものにしたいと願い、必死の願掛けをする。その願いに観音様が応え、幻の泉のお告げする。ところが、その泉の水を飲んだ辰子は激しい喉の渇きに襲われ、辰子の姿は龍に変わってしまった。

Dscf6201_2 龍に姿を変えた辰子は田沢湖に身を沈め、そこで暮らすことに。しかし辰子の母は行方不明となった娘の身を案じ、やがて変わり果てた辰子と再会する。悲しむ母は辰子を思って松明を湖に投げ入れると、その松明は魚の姿になった。これがクニマス(国鱒:サケ科)の始まりと言われている。

Dscf6202_2 1940年に第二次世界大戦の軍需増産のため、鉱山への電力供給で玉川(玉川温泉)の強酸性水が田沢湖に大量に流れ、湖水が酸性化し、田沢湖は死の湖と化した。これが玉川毒水と呼ばれたものであった。かつて田沢湖に生息していたその辰子伝説のクニマスもいまや絶滅品種となってしまった。

Dscf6190_3 Dscf6200_2

Dscf6204_2 秋田県中東部に位置する田沢湖は最大水深423mで日本一深い湖だが、その成因は謎のままだそうだ。巨大噴火説、隕石衝突説、断層説と色々と物議を醸している。辰子伝説とともに歴史の深い謎の中で、極寒の北国でも凍らぬ神秘の湖は、今も静かに青い水を讃えている。

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田沢湖 秋田県仙北市
http://www.tazawako.org/

1日目)★山寺・立石寺=★銀山温泉街=★田沢湖温泉郷(プラザホテル山麓荘)
2日目)★乳頭温泉郷(大釜温泉)=★
田沢湖散策=★角館=★厳美渓

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コメント

 おお、辰子像。田沢湖の畔は今未だ雪野原なんですねー。
 玉川毒水の話は知っています。玉川温泉のビジターセンターに確かその話も書いてありました。今は強酸性の水が下流にいかないように、中和施設で中和してから流しているようです。

投稿: マサエ。 | 2010年3月21日 (日) 14時33分

未だに湖の成り立ちが解明されないとは、まさに神秘的ですね。
辰子は、今も龍の姿でいるのでしょうね。
古代の人たちの自然に対する畏敬の念から生まれたと思われる民話が、世界中に沢山ありますね。

投稿: sonata | 2010年3月21日 (日) 17時58分

マサエ。さま☆

玉川温泉が薬にもなり毒にもなるという、その凄まじさを物語る話ですよね。あの神秘の湖だからこそ、すべてを受け入れた湖の運命を感じました。意外に知らなかっただけに印象的な話でした!

投稿: lastsmile | 2010年3月21日 (日) 21時13分

sonataさま☆

そうですね!自然への畏敬。その気持ちが悲しくも人を惹きつける伝説を作るんでしょうか。これだけ雪深く寒冷地にあるのに決して凍らない湖にふさわしい神秘ッぷり!に驚きでした。

投稿: lastsmile | 2010年3月21日 (日) 21時19分

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