まだ雪残る出羽へ。秋田・山形旅情記(角館)
「みちのくの小京都」と謳われた角館(かくのだて)。
かつて角館の城下町は狭隘な道路事情で火災水害に苦しめられた。が、1620年に今の場所に遷る際に道路の増員を大きく広げ、下水を設け防火対策もたて、街も武士・町人・寺院を区割りして街造りを行った。その後、角館を支配していた蘆名氏はお家断絶になり、代わって京の高倉家の出、佐竹氏が角館に入った。
佐竹氏がかつての京を懐かしむように、角館は京の都の風情を持つようになっていった。その後、明治の戊辰戦争の戦渦を免れた角館は、明治の近代化の影響を受けずに昔ながらの風情を残した街並みが1976年に認められ、武家屋敷地区一帯が「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されることになった。
今では年間200万もの観光客が訪れる東北屈指の観光地でもある角館。ここで、各自自由昼食をとることになる。入ったお店は稲庭うどんの名店「ふきや」。角館で唯一、七代佐藤養助(稲庭宗家として一子相伝の技術)の稲庭うどんが食べられる店として有名だそうだ。昼まだ早くお店の中も空いていた。
ここで稲庭冷やしうどんセットを注文(1250円)。赤シソの香り豊かなゆかりおにぎりとふんわり甘みで美味のだし巻き玉子がセットになっている。待つことしばし。出てきた稲庭うどんは、今までの関東圏内で食べた稲庭うどんとは全くの別物。麺がとっても美しい。そして喉越しが柔らかくほんのり甘い。これぞ名店の味!
稲庭うどん専門店 ふきや
住所:秋田県仙北市角館町小人町28
電話:0187-55-1414
営業時間:10:00~19:00 無休
1日目)★山寺・立石寺=★銀山温泉街=★田沢湖温泉郷(プラザホテル山麓荘)
2日目)★乳頭温泉郷(大釜温泉)=★田沢湖散策=★角館=★厳美渓
| 固定リンク
最近のコメント