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2010年4月10日 (土)

つげ義春の愛した風景・湯治場を訪ねて(1)「湯宿温泉」

Dscf6876  上州から越後に抜ける三国峠の道すがらに、漫画家 つげ義春の愛した湯治場があると教えてもらった。シュールな「ねじ式」で高い芸術性を賞賛され、今では伝説の漫画家ではあるが、彼の作品には鄙びた温泉地が多く登場してくる。
その一つが「湯宿温泉」だ。

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Dscf69902ゲンセンカン主人」というつげ氏の作品がある。これは佐野史郎主演で映画化もされた。

・・・ひなびた湯治場を訪れた主人公は、立ち寄った駄菓子屋で店番の老婆から、この村にある湯治宿、ゲンセンカンの話をきかされた。

Tugeyosiharu52そこの主人とあんたはそっくりだよ
その男もある日突然この湯治場にやってきたのだとか。そしてこの駄菓子屋に寄ってゲンセンカンに足を向けた。そこで女将と出会い、宿の主人におさまるまでの不思議ないきさつを教えてもらった主人公は、ある行動をとるという、幻想的な話だ。

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Dscf6882 つげ氏の筆に書かれた世界は、どこか はかなげで暗く、そして切ない。そんな風景が、この湯宿温泉には少しまだ残っている。ゲンセンカンのモデルとなった「大滝屋」は接骨院も併設してリニューアルしているので、漫画のイメージはまったくない。ただ、そこに行くまでの石畳の路地には、当時の面影を感じる。

Dscf6912 お風呂も漫画のイメージはまったくなく、小さいタイル貼りの内風呂だけということなので、湯宿温泉で源泉を持つ有名な「湯本館」へ行くことにした。

Dscf6893 湯本館は丸い大きな湯船で、62度の源泉がそのまま掛け流しになっている。その熱さを調整するために、湯船に運ばれるまでに湯溜めをする場所があり、そこは石が並んでいるが、温泉成分の高さから、白い塩分?がこびりついて異形を呈している。

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Dscf6906 皮膚病疾病に効果の高いという温泉は、ちょっと入っただけでも、すぐに身体がポカポカとあったまり、汗が出てくる。お風呂から出ても保温が続く感じ。とってもいい温泉。まだまだ肌寒い山里だけど、誰も居ない事をいいことに、窓全開で外気を取り込んで大きく深呼吸。さあて、もう一度入浴しましょ。(つづく)

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湯宿温泉 大滝屋旅館
群馬県利根郡みなかみ町湯宿温泉2383
TEL:0278-64-0602
窪湯源泉)ナトリウム・カルシウム━硫酸塩温泉(中性-低張性-高温泉)
大滝源泉)カルシウム━炭酸水素塩泉
源泉掛け流し

http://www.yujuku-onsen.com/

湯宿温泉 湯本館
群馬県利根郡みなかみ町湯宿温泉甲2381
TEL 0278-64-0011
泉質 ナトリウム・カルシウム-硫酸塩温泉
源泉掛け流し

http://www.yujuku-yumotokan.com/

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