つげ義春の愛した風景・湯治場を訪ねて(3)「再び湯宿温泉」
川古温泉からの帰路、再び湯宿温泉を通る。
そういえば、湯宿温泉にはひっそりと数軒の宿と4つの共同浴場があった。日中は鍵がかけられており、16時から入浴が出来ると書いてあった。今の時間を確認すると4時前なので寄ることに。
湯宿温泉の入口から歩いてしばらくすると共同浴場の一つ、竹の湯がある。ここに入ろうと入口のドアノブを回すが、ロックがかかっている。やはり入れない。
と、そこに地元のおじさんがやってきた。
「はいるんかい?」
「ええ、入れますか?」
「ちょっとまってろ」
おじさんは気さくに鍵で共同浴場のドアを開けてくれた。おじさんありがと!
ここの共同浴場は地元の人かこの湯宿温泉の宿泊客しか鍵を持っていないので入浴できないようだ。運良くおじさんが居てくれたおかげで無駄足にはならなかった。中は予想した以上にキレイに管理されていて、気持ちが良い。
温泉は一番湯を戴けた。滔々と惜しみなく溢れる温泉はもちろん源泉掛け流し。鍵を開けてくれたおじさんも一緒に入浴。無色透明だけど、ここもナトリウム・カルシウム-硫酸塩温泉なので、湯の出口が白く温泉成分がこびりついているのが、この湯の濃度の高さを伺わせてくれる。熱めの湯を今日のシメとした。
湯宿温泉共同浴場 竹の湯
群馬県みなかみ町湯宿
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