樹が神になる日(2)@上社御柱祭 里曳き
諏訪大社は国内にあるもっとも古い神社の一つだそうだ。全国各地にある諏訪神社の本社である諏訪大社は、上社と下社とがあり、諏訪湖の南の上社は前宮と本宮の2宮、北側の下社は春宮と秋宮の2宮。4つの宮からなる。そこの社殿を囲む4つの柱、それが4宮あるので16本の柱を6年に一度新しくするのだ。
本宮の境内にむかう参道は大変な人混みとなっていて、さくさく歩くのもままならない。道の両側には御柱が里曳きして境内に入るのを見物できるように、桟敷席がずらりと造られている。スポンサーであったり宿泊客用であったり、自社のであったり。それは様々な桟敷席があって、そこで早々と酒宴が行われている。
騎馬行列(お騎馬)、長持ち奴が行列となってゆっくりと練り歩き、祭りを華やかに彩ってくれる。しかし狭い道なのでそこで人の流れは止まってしまい、いっそう混雑に拍車がかかる。そんなこともお構いなしに、道の両側、2階の桟敷席から拍手喝采、かけ声もかかり、祭りは賑やかになっていく。
境内にはいると大きく穴が掘られ、その穴の後ろに足場が組まれている。それが4ヶ所。ここにモミの大木が祀られ、建てられた時に木は神となるのだ。御柱が到着するのを待つかのように、厳かな雰囲気が境内に漂う。参拝客もこの日は特に多いようで、列をなして地元の人を中心に熱心に手を合わしていた。
天下の奇祭は、熱い熱気に包まれて、その場にいるだけで高揚感が伝わってくる。仮設トイレも多く用意されているがとても足りない状況。例えば4つ移動式仮設トイレが置かれていても、そのうち3つは使えなかったりする。それは飲み過ぎて動けなくなってしまった氏子が籠もっていたりするからだ。なんともはや。
・・・今回の下社でのクライマックス、建御柱の儀式で、大木を支えるはずのワイヤが切れ、メドデコから落下した2名の氏子が亡くなられたそうです。ご冥福をお祈りします。あらためて大変危険な祭事であると痛感。氏子達のこの地への想い、信仰心によって繰り広げられるドラマはまさに命がけであるのだ。
旅行主催:クラブツーリズム 日帰りバスツアー
「七年に一度!御柱祭~上社里曳き~舞茸弁当におやつも!花の高島城へ」
出発日:2010年5月2日
群馬県藤岡発:5,980円
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