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2010年7月 7日 (水)

僅かな愛と儚い希望をもち、微かな光を進む「プレシャス」

335599view005 1987年、ハーレムの片隅に薄暗く生活保護を受けて暮らす16歳の少女プレシャス。実父と義理の父にレイプされ妊娠を2度、最初に生まれた子はダウン症の障害を持った子だった。ダウン症の子は祖母が引き取って面倒をみていたが。しかしそんなプレシャスを恋人を奪った泥棒猫と母親は日々虐待し続けていた。

335599view002 通う中学校で妊娠したことがばれて退学させられたが、校長の配慮で「代替学校」(フリースクール)を通うことになる。文字も読めなかったプレシャスは、レイン先生と出会い、そしてクセのある問題児ばかりのクラスも自分の居場所と見つけ、学び、表現し、成長する楽しさを感じるようになっていく。

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335599view006 親にレイプされ、子供を産まされ、その子は障害児。さらに母親から逆恨みされ、日々虐待を受けている。逆らう術もなく大人しく従い、全て自分の殻に閉じ込めていく。空想の中で自分を輝かせることが、彼女の唯一の楽しみかのよう。すべてが負からの展開で観る者の心を辛く重い鎖で縛り付けていく。

335599view004 最後に明るい未来が輝くようなシンデレラ的展開があるわけでもない。さらに彼女に重い十字架が背負わされていく。しかし彼女は人生の教師を得た。奇妙だけど心の置けない友人達を得た。そして何よりも自分の愛するものを天が与えたのだ。彼女は霧に包まれた荊の未来を向いて生きていく、自立を自ら選んだ。

335599view008 彼女をサポートする社会福祉士をマライア・キャリー(左上)が、彼女の出産を助けた看護師をレニー・クラヴィッツ(左)がといった具合に、グラミー賞ノミネート常連シンガー達の地味っぷりもいい。女性の自立と仕事観、友情をさりげなく描き、エンドロールの前に流れる「全ての女性のために」という言葉が深く刻まれる。

プレシャス 7点 ★★★☆

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