お盆休みに駆け足温泉観光だよ(8)関温泉 中村屋旅館 料理と内湯編
「鍵が閉まらないよぉ」
途方に暮れた声を思わず出してしまった。何度やってもダメなのだ。普通の宿の鍵とは違う。鍵穴に鍵をさして、そしてぐりぐりとねじを巻くように締めていくのだ。そう、昔の窓の鍵のように。内側からはキーは必要ない。引っ張ってぐりぐり回すのだ。それが引き扉の立て付けも悪くてうまく鍵穴が引っかからない。
最後はあきらめて部屋の前にスリッパを置いたままにして(中に人がいますよ)って人の気配を思わせて、居留守ならぬ居在室を装うことに決めたのです。それで鍵をかけずに部屋を空けたりして・・。それでも特に問題なく過ごせたのは、こんなステキでアットホームな(そしてアンティークな)宿だから。
この宿は、一番上の大女将(?)は百歳を超えてまだ現役で帳場に立っていて、びっくりです!その娘の女将もたぶん80歳近くだけど全然現役で働いていて。そして若女将というにはちと50過ぎだけども、この人が宿を仕切ってるようです。とにかく女性の元気な宿なのです。
そんなこの宿の内湯は、もちろん豊富な温泉の源泉掛け流し。赤茶けた源泉が湯船の縁を赤く変色・変形させるほど。滔滔と溢れるの源泉はザブンと浸かると、あふれた湯は湯床に満ちて、渦を巻いてズズズって音を立てながら排水口に吸い込まれていく。露天の森林浴温泉も良いけど、この内湯も贅沢な気分。
そして楽しみの夕食の料理はこちらです。とにかくご飯が美味しい。さすが米どころ、新潟の妙高です。これだけで箸が進みます。新潟の海の幸、山の幸が美味しくて、旅館みたいな派手さはないけど見た目以上に美味しい食事です。
朝食も手作り感のある食事で、相変わらずご飯が美味しい。日本人の朝食を堪能できる宿です。そして温泉も良質の温泉で、ここの露天は良いですね。あと宿の人もとっても親切。ただ、流しやトイレは部屋の外で、トイレも男女共同。そこら辺は苦手な人は辛い宿ですね。
今回の宿泊料7,825円/一人でした。
関温泉 中村屋旅館
住所:新潟県妙高市大字関山 6087-22
電話:0255-82-2308
泉質:ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉
加水加温なし源泉掛け流し
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