お盆休みに駆け足温泉観光だよ(9)関山神社
妙高高原を後にする前に、関山神社に寄ることに。関山神社はJR関山駅から徒歩15分くらいの場所にある古くからある名刹だ。夏は火祭りや相撲大会もあって、この妙高では昔から生活に欠かせないところでもあるのだ。火祭りでは「仮山伏の棒使い」という演舞もあるようで、修験の山でもあると伺える。
須弥山(しゅみせん)とも呼ばれ、霊山と崇められる妙高山は、和銅元年(708年)に裸行上人がこの地に「関山大権現」を創建。古より修験道として信仰を集め、木曽義仲、上杉謙信の崇拝を受け、江戸時代も幕府の保護を受けていた。しかし明治の神仏分離政策で、宝蔵院を廃し関山大権現を関山神社と改称した。
この日はお盆休みなのに誰も境内にいなかった。そもそも観光名所というわけでもなく、古刹らしく鬱蒼とした雰囲気の中、1800年頃創建された社殿は厳かだった。
その近くに県指定文化財の、関山石仏群があった。26体の石仏が「生けこみ」と呼ばれる旨から下を地中に生けこむ形でずらりと並んでいた。みろくさんとの愛称で呼ばれてもいるらしい。この石仏は妙高山の山岳仏教の所産でもある。あらく彫られたその穏やかな表情は何とも言えない暖かみがあった。
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