突然送りつけられる招待状により、見知らぬ者同士 多額の賞金欲しさに
参加者がお互いを騙し合うライアーゲーム。
天才詐欺師秋山(松田翔太)がそんなライアーゲームに挑み続け、
ついにはゲームの出資者たちに多大な打撃を受えたファイナルステージから
2年が過ぎていた。
組織も崩壊し、すべてが終わったように見えたライアーゲームだが、
実は事務局は再度復活を果たしたのだった。
そして今では大学で心理学の教鞭をとっている秋山への復讐を果たすべく
秋山を誘い出し潰そうと、その教え子の一人を狙い定め、それを餌にして・・・。
今回のライアーゲームは「イス取りゲーム」
総額20億円をかけて20人の参加者が争うのだが・・。
単純なイス取りゲームではなく、これはお互いが騙し合う国取りゲームだった。
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この映画の魅力は何と言っても秋山のクールすぎる頭脳と行動。
人を小馬鹿にしたような微笑、何を考えているのか分からない怖さ。
いやぁ、かっこいいねぇ。これは今回の映画でも変わることのない魅力。
今回も新しい参加者相手にヒリヒリした頭脳戦を繰り広げる。
ただ、今回からはあの「オバカな直ちゃん」が出てこない。
やはりこの映画。
秋山と直ちゃんは光と影のような存在。
どちらが欠けても輝きが弱くなるし影のない薄っぺらなものに
なってしまうのだね。それが観て実感。
そして。
ライアーゲームは一種の毒に侵されているような、痺れるような
麻薬的な心地よさみたいなものがある。
しかし、今回のライアーゲームでは、
舌っ足らずな芦田愛菜ちゃんの起用でどこか後ろめたいものが薄れ、
最後は毒気の抜かれたような・・・で(若干ネタばれかも?)、
これまたどこか炭酸の抜けたジンジャーエールみたいな甘さが残った。
今までのライアーゲームの延長では『再生』の意味がないので、
思い切って色々と変えてみようとした結果だと思うし、それによって
問題点も改善点も見えてきたんじゃないかな。
あの『秋山』の魅力をどうやって輝くものにするのか、
このライアーゲームの世界観の、ヒリヒリした麻薬のような、観る者の
頭脳を麻痺し刺激するのか。
もし、次回作があるならそこら辺は期待したいな。
色々と不満も書いたけど。観て良かったです。面白かった。
『ライアーゲーム -再生-』
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