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2012年3月31日 (土)

『戦火の馬』

第一次世界大戦下に激しく揺れる英国・仏国・独国で、
その飼い主が変遷しながらも生き残るジョーイの数奇な変遷を描く。

なんでも大戦当時は、戦争に100万頭駆り出された軍馬のうち
生き残ったのはわずかに6万頭だとか。
それだけ馬にとっては過酷な試練の時代だったのだ。

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農地を耕し、戦場を疾走し、また坂道で大きな大砲を引くジョーイ。
駆り出された仲間の馬はこき使われ、やがて次々と斃れていく。
それを見つめるジョーイ。

そんな彼の目に映るのは、人間たちの愚かな修羅場のみではなかった。
その先に見える雄大な自然は美しく、
それを慈しむように見渡すジョーイの視線は悲しい。

戦争の悲惨さと痛々しいまでの人間の愚かさが、自然の美しさを
際立てて描くことで、一層醜いものと観る者の目に映ってくる。
そんな激動の時代に、ジョーイに関わる人間模様もまた興味深い。

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見終わって、「ああ、映画とはこういうものだ」
そんな感動を与えてくれる作品だった。。

『戦火の馬』

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