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2012年4月の2件の記事

2012年4月10日 (火)

『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』

既成の〝シャーロック・ホームズ〟の概念を吹っ飛ばしたシリーズ第2作目。

オーストリア皇太子が自殺する事件を筆頭に、ヨーロッパ各地で起きている
重大事件の連続。

それらの事件は一つの紐にたどり着くと見通したシャーロック・ホームズ。
その辿り着く先はホームズの宿敵 モリアーティ教授。
謎のジプシー占い師シムを巻き込んでの大アクション・ミステリー作品。

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いやぁ心地いいくらいのアクションとセンスいい笑いの連続が飽きさせない。
ホームズといえば謎のミステリーって印象だけどこれはもう爽快アクション。

いや、それ以上に笑いのキーワードは、
1.ホームズの馬、2.ホームズの兄、3.ホームズの仮装

相棒のワトソンが結婚して、なんかどこかすねてみて、それでいて
ワトソンの気を引こうといたずらをしてみるホームズ。
子供のようでいて、それでいてすごい洞察力と推理力を発揮するホームズ。
まさに魅力たっぷりのホームズには、まいりました!

そんな映画です。楽しかったよ!

『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』

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2012年4月 9日 (月)

ヘルプ ~心がつなぐストーリー~

1960年代、アメリカ・ミシシッピ州。
公民権法がまだ制定する前のアメリカの中でも、特に人種差別が
強く残っている州、ミシシッピ。

ヘルプと呼ばれる黒人メイドに育てられた作家志望の白人女性スキーターは、
黒人差別の厳しい現実と彼女たちの労働環境・実態に驚かされてしまう。

そして、そのことを本として出版し、世間に知らしめたいと思い立ち、
ヘルプたちに取材協力を申し出るが、黒人メイドはその身の危険を感じて、
スキーターの申し出を断ることに。

しかし、〝ある事件〟をきっかけに一人の協力者を得、そして波紋のように
その輪が広がっていく。

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白人社会に歪み蔓延んだ「差別」という卑劣な仕打ち。

1960年代、アメリカ・ミシシッピ州で、ヘルプと呼ばれる黒人メイドたちが
どういう仕打ちを白人たちから受けたか、なまなましく描かれている。

しかし映画は暗く悲壮感に描かれていない。
そこに出てくる女性たちがたくましくそして個性的に描かれている。

差別を受ける黒人女性、
それを疑問視し本で告発しようとする白人女性。
黒人たちを差別しつつ自分たちの生活を守る白人女性。
そんなサロン的女性の集まりから仲間はずれにされてしまった女性。

いずれも明るくそして生き生きとして、そして一種の爽快感すらある。
そして観終わった後に、しっかりと考えさせられる余韻も。

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得たものもあれば失ったものもいる。
あるものは〝かけがえのない友人〟を得、
あるものは〝新しい仕事〟を得。

あるものは〝信じた恋人〟を失い、
あるものは〝我が子〟を失い。

エンドロールとともに一人新たな人生を歩き去っていく女性。
しっかりと自分を見据えてあるいてくその後ろ姿に向かって
「差別なんてクソ喰らえ!」
そう言って応援したくなってくる、なんと素敵な映画だ。

一人でも多くの人に観てほしいと願う映画。

『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』

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