« 『戦火の馬』 | トップページ | 『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』 »

2012年4月 9日 (月)

ヘルプ ~心がつなぐストーリー~

1960年代、アメリカ・ミシシッピ州。
公民権法がまだ制定する前のアメリカの中でも、特に人種差別が
強く残っている州、ミシシッピ。

ヘルプと呼ばれる黒人メイドに育てられた作家志望の白人女性スキーターは、
黒人差別の厳しい現実と彼女たちの労働環境・実態に驚かされてしまう。

そして、そのことを本として出版し、世間に知らしめたいと思い立ち、
ヘルプたちに取材協力を申し出るが、黒人メイドはその身の危険を感じて、
スキーターの申し出を断ることに。

しかし、〝ある事件〟をきっかけに一人の協力者を得、そして波紋のように
その輪が広がっていく。

340956view003


白人社会に歪み蔓延んだ「差別」という卑劣な仕打ち。

1960年代、アメリカ・ミシシッピ州で、ヘルプと呼ばれる黒人メイドたちが
どういう仕打ちを白人たちから受けたか、なまなましく描かれている。

しかし映画は暗く悲壮感に描かれていない。
そこに出てくる女性たちがたくましくそして個性的に描かれている。

差別を受ける黒人女性、
それを疑問視し本で告発しようとする白人女性。
黒人たちを差別しつつ自分たちの生活を守る白人女性。
そんなサロン的女性の集まりから仲間はずれにされてしまった女性。

いずれも明るくそして生き生きとして、そして一種の爽快感すらある。
そして観終わった後に、しっかりと考えさせられる余韻も。

340956view001


得たものもあれば失ったものもいる。
あるものは〝かけがえのない友人〟を得、
あるものは〝新しい仕事〟を得。

あるものは〝信じた恋人〟を失い、
あるものは〝我が子〟を失い。

エンドロールとともに一人新たな人生を歩き去っていく女性。
しっかりと自分を見据えてあるいてくその後ろ姿に向かって
「差別なんてクソ喰らえ!」
そう言って応援したくなってくる、なんと素敵な映画だ。

一人でも多くの人に観てほしいと願う映画。

『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』

Help

|

« 『戦火の馬』 | トップページ | 『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』 »

コメント

lastsmileさん、こんにちは♪
素晴らしい映画でしたね!!
地に足のついた、現実味のある、だからこそ感動が大きい。そんな映画でした。
根の深い問題ですが、こういう勇気ある女性たちの力で少しずつ意識が変えられていくのでしょうね。
感動しました!

投稿: あばた | 2012年4月10日 (火) 12時25分

あばたさん☆

心に残る映画でした!
特に最後のシーンは印象的。わかっていたけどつらい現実にぶつかって。
でも、正面をみつめてしっかりと歩き去っていく。子供の呼びとめる声を背中に、
「お前は自信を持って生きていくんだよ!」と教えて去る。
まるで「シェーン」のような清々しさでした。

あばたさん、体調が戻ってなによりです。季節の変わり目だから気をつけてね。

投稿: lastsmile | 2012年4月11日 (水) 08時40分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/157486/54434510

この記事へのトラックバック一覧です: ヘルプ ~心がつなぐストーリー~:

« 『戦火の馬』 | トップページ | 『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』 »